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VTuber 2020.12.30

【独占インタビュー】「ガリベンガーV」小峠“学長”が語る3年目の新展開

2021年1月に3周年を迎えるテレビ番組「超人女子戦士 ガリベンガーV」。12月には会員限定のファンクラブサービス「私立ガリベン大学」がスタートし、新たな展開を見せ始めています。

そこで、長きにわたって番組でMCを務め、私立ガリベン大学の学長にも就任されたバイきんぐ・小峠英二こと“小峠学長”に独占インタビュー! 番組の思い出やVTuberへの印象、今後の意気込みについてお聞きしました。聞き役は、ガリベンガ―スタッフとして番組を影で支え続けてきたロボ太郎が担当しています。

「ガリベンガーV」は他のどの番組とも被らない

――ちょうど来年1月で「ガリベンガーV」はじまって、2周年になります。

小峠:

本当ですか。もう2年ですか…2年…。

(楽屋の天井を見上げ、番組の歴史に思いをはせる小峠学長)

――開始当初は2年続くと思っていましたか?

小峠:

いやいや、思っていませんでしたね。たしか元々1、2クールで終了の予定でしたよね。だから、こんなに長くなるとは思いませんでした。

――ここまで継続したことへの感想などありますか?

小峠:

当初よりも、自分のなかで(VTuberを)だいぶ受け入れているような気がしますよね。最初は企画が真新しすぎて、衝撃的でしたが、2年もやってると慣れてくるものですね。だから新しいゲストVTuberの方が来られても、よほどのことが起こらない限りは驚かなくなりました。以前は毎回一人ひとりに対して「なんだそれは!?」って感じがありましたけど、今は「16歳です!」って自己紹介されても「普通だね」ってなります。普通じゃないんですけどね!! 何が16歳だよ。

――天神子兎音さんは500歳以上でしたからね。

小峠:

はじめは「言ったもんがちじゃないか!」って思いましたよ(笑)。

――最初のころ、収録中に心がけていたことはありましたか?

小峠:

なんかあったのかな…(しばらく考え込む)。「VTuberだから」「アニメーションだから」って特別扱いなどはしませんでしたね。普通の人として接するってことは思っていたかも。それは今も変わらず、心がけていることかもしれませんね。

――現時点で、71本ほど制作していますね。お気に入りの回などありますか?

小峠:

この間の地獄回はちょっと相当な衝撃でしたね…。衝撃度でいうと、一番かもしれない。あんなにガッと疲れたというか。数字の単位で京(けい)って具体的な言葉としてはじめて聞きましたよ。

(2020年12月10日放送の「第71話 地獄SP」)

――収録の後、魂が抜かれたようになっていましたね。

小峠:

うーん。色々やはり想像しちゃうというか、想像力をかき立てられるような回でしたね。終わった後の楽屋でもずっと考えちゃってましたね。

ーーこれまで実にさまざまな先生方が登場されました。

小峠:

あっ戦闘機の回もありましたね! たしかこれは自分がリクエストしたんでしたっけ。空中給油の様子なんて全然知らなかったから面白かった。

(2019年8月8日放送の「戦闘機の謎を解明せよ!」)

――戦車やタイタニック、カレーなどの回も面白かったですね。

小峠:

おにぎりSPとかね。すごいよな、おにぎりだけのテーマで番組一本つくるって。それからイカやウサギ、プラナリアの回もすごかった。

(収録番組一覧を眺め、「この回も面白かったな…」とポツリ)

――小峠さんは他にも多くの番組に出演されていますが、他の番組と比べて「ガリベンガーV」は違う印象ですか?

小峠:

全然違いますね。どの番組とも被ること無いんじゃないですか? ディープなテーマとVTuberの組み合わせってなかなか無いよ。

電脳少女シロの“姉御肌”が番組を支えた

――これまで出演したVTuberで印象に残っている方はいますか?

小峠:

(出演者リストを広げて)「めめめ」とか「ちえりちゃん」はよく来てくれていますね。あとは「なとりちゃん」「すずちゃん」「ふたばちゃん」「ノムちゃん」とか…。あ、ノムちゃんの涙は驚いたな。

――小峠さん、収録中なのに彼女の涙を見て、ふっと素の表情になりましたよね。

小峠:

そうでした。まさかこの番組で涙を流すとはね。涙とは真逆な番組だと思っていたので。感受性が豊かな子なんだなと。VTuberが泣くのってなかなか無いんじゃないですかね。

(2019年8月8日放送「タイタニック号沈没事件SP」)

――レギュラーである電脳少女シロさんとのタッグも長くなりました。今の彼女への印象はどうでしょうか?

小峠:

すごい子ですよね。頭がいいし物知りだし…。それから、まだ番組に慣れていないVTuberたちのサポート的なことをやってくれているような気がしますね。「このゲストさんにはこんなエピソードがあって」と紹介してくれたり、ゲストにトークを振ってあげようとしたり。

(電脳少女シロさんの話を笑顔で語る)

――小峠さんもかなり彼女に助けられていますね。

小峠:

そうですね。本当にVTuberのことを全く知らないので。シロちゃんの側でも番組を通しての成長があったんだと思います。最初のころはそこまでの余裕は無かったんでしょうけど、彼女が番組のメインだからというのもあって、“姉御肌”じゃないですけど、そういう存在になろうと頑張ったんじゃないですかね。

ブイ子は間違いなく俺をなめてる

――この番組をきっかけに、VTuberブイ子も誕生しました。一緒に仕事をしての感想はどうでしょうか?

小峠:

多分、彼女はすごく声がいいんでしょうね。結構、VTuberの方々って声も重要だと思うんですけど、ブイ子の声ってあまり他の方とは被らない気がしますね。

(ブイ子・ディレクターモード…番組ディレクター見習い兼VTuber。テレビ朝日「ブイ子のバズっちゃいな!」でも小峠学長と共演中)

――そんなことをいうと、彼女調子に乗ってしまいますよ。

小峠:

素人丸出しじゃないですか。プロ意識が全然ない(笑)。それが逆に良いんだと思いますよ。

――ブイ子は小峠さんのことをちょっとなめてるんですよね。

小峠:

間違いなくなめてます! 「こいつ何考えてるんだろう?」って思ったエピソードがあるんですが、フットボールアワー後藤さんの「高低差ありすぎて耳キーンなるわ!」っていう有名なツッコミがあるじゃないですか。それを僕に言わせようとするんです(笑)。

(ブイ子の態度には頭を抱えっぱなしの様子)

――ひどいですね(笑)

小峠:

「高低差ありすぎて? 高低差ありすぎて?」ってしつこく振りを投げてきて、「どういうつもりなんだよ!」って。 同じツッコミ芸人として先輩のフレーズをマネするなんて残酷なことないじゃないですか。

――スタッフ側が投げるものじゃないですよね。

小峠:

本当ですよ。仕方ないからサラっと言ってあげましたけどね。

――ブイ子のディレクターとしての仕事ぶりはどうでしょうか?

小峠:

逆にどうなんでしょう? 彼女はちゃんと仕事しているんですか?

――ちょこちょことやっていますね。

小峠:

そうなんですか。彼女が裏で指示を出したり、現場を走り回っている絵が全然浮かばないんですよね。

――今度、小峠さんに彼女の仕事ぶりを観察してもらいましょう。

番組の魅力は「無駄がないこと」

――この番組には個性豊かな先生が多く登場されていますが、特にインパクトの強かった方はどなたでしょうか?

小峠:

やっぱりバズーカ岡田(岡田隆)先生じゃないですかね。見た目も強烈なんですが、筋肉の話が出てきたときの、他の会話は一切切り捨てる冷酷な感じが面白いんですよね。

――舞台裏でも小峠さんをトレーニングによく誘っていますよね。

小峠:

そうなんですよ。こっちは「やらない」って言ってるのに(笑)。それから、わぴちゃん(岩槻秀明先生)も面白いですよね。番組にも結構出てもらっているんですが、毎度良い感じに暴れてくれますし。わぴちゃん、笑っちゃうんだよなぁ…。

――樋口桂先生もよく出演してくださっています。

小峠:

樋口先生は手作りのお菓子をくれるんですよね。別の番組でご一緒したときにもお菓子をくれて…(笑)。山岡先生安原先生も…皆さん面白いですね。長沼先生のガラパゴス諸島をガラケーで撮影するギャグとか素晴らしかったな。

(第43話未公開トーク 長沼先生渾身ギャグに英二大絶賛!)

――あらためて「ガリベンガーV」という番組の魅力ってどういうところにあると思いますか?

小峠:

なんていうのかな…。番組に無駄がないような気がするな。例えば、他の番組だと、念のためってことなんでしょうが「これ、どうせ使わないんだろうな」とか「本当にこれ必要か?」っていう収録もあるんですよ。ところが「ガリベンガーV」は収録1時間の中に、色んな仕掛けが盛り込まれているにも関わらず、それらに無駄を感じたことがないんですよ。それは素晴らしいことだ思いますね。2年間で一度も「無駄だな」って思ったことがないですから。

(「ガリベンガーV」は小峠学長にとっても大切な番組になっているようです)

――現場サイドは非常にうれしい言葉ですね。

小峠:

本当にスタッフさんの力だと思います。だから僕も番組を信頼できるし、ストレスなく収録に参加できているんだと思います。

――この番組はミスやアクシデントがあっても全部使いますからね。

小峠

その分、スタジオ収録以外のところで「これ答えなくちゃいけねえのかよ!」っていう企画が多いですよね。僕の私服チェックとか誰が見たいんですか! しかも本当に使いますからね。それが怖いんですよね。

「私立ガリベン大学」限定コンテンツ・小峠学長密着カメラ テレ朝入り編【収録の裏側】より

ガリベン大学は、新しい大人の学び舎

私立ガリベン大学…「ガリベンガーV」の会員限定サービス。地上波番組のアーカイブや、スタッフ撮影の舞台裏動画、オリジナル漫画など、さまざまなコンテンツが用意されている。

――小峠さんはつい先日「ガリベン大学」の学長に就任しました。今のお気持ちはどうでしょうか?

小峠:

(頭を抱えながら)学長ねぇ…学長……。でも、まぁ僕は最終学歴が高校卒業で、しかもダブりも経験していますから、そんなヤツでも学長にまでなれるんだって。世の中は学歴社会と言われていますけど、大切なのは学歴ではないってことを少なからず証明することはできたんじゃないでしょうか。

――本当にそうですね。

小峠:

「本当にそうですね」じゃないですよ。

――(笑)ただ、小峠さんもよく本を読まれていますが、子供のころに強制させられていた勉強より、大人になってからの学習の方が楽しいという一面があると思います。

小峠:

あー、それはたしかにそうですね。「ガリベンガーV」も、大人になってから理科や歴史をあらためて楽しめる良い機会になっていますし、子どものころは興味のなかったものにも関心をむけられるようになったかも。そういった意味では、(ガリベン大学は)“新しい大人の学び舎”になるかもしれませんね。

――最後にこれから入学してくる生徒に向けて、メッセージをお願いします。

小峠:

僕はまだ何やるかを詳しく聞かされていないんですけど、テレビでは得られない情報や価値観とかが多分流れてくるんでしょうね。それも含めて楽しんでいただければ。大人になってから学校に行くことなんてなかなか無いので、遊び感覚で「学校に登校しよう」と思ってくれれば良いと思います。

――ありがとうございます。

ガリベン大学への入学申し込みはこちら。 12月31日までに入学すると、入学証書ステッカーシートと小峠学長ボールペンをプレゼント。申し込みはお早めに!

聞き手:ガリベンガーV お手伝いロボ『ロボ太郎』
撮影協力:ガリベンガーV イトウD
構成:ゆりいか


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