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メタバース 2022.11.30

遊ぶ動機は“オシャレ”にあり 「FINAL FANTASY XIV」の魅力をファッションから紐解く

FINAL FANTASYのMMORPG「FINAL FANTASY XIV」でコーディネートを楽しんでいる人が多くいるのをご存知でしょうか。

FINAL FANTASYといえば、世界観は作品ごとに異なりますが、基本的にはファンタジー。出てくる衣装は作品の雰囲気に沿ったデザインのものが多くありますが、中には現代的な服などもおしゃれ装備として出ています。

そして、FINAL FANTASY XIVのファッションで面白いのはゲーム内のコンテンツに根強く紐づいていることにあります。おしゃれな服を着て写真を撮るというのはもちろん、おしゃれな服をゲットするために高難易度の敵を倒しにいったり、バトルとは関係のないコンテンツで遊んだりするほどです。

実際にプレイしているヒカセン(プレイヤーの愛称)がファッションの観点から見たFINAL FANTASY XIVの世界を紹介していきます。

おしゃれのためなら敵も倒すし、無人島も開拓する

冒頭で紹介した通り、FINAL FANTASYと聞くとファンタジーな世界観にある鎧などをイメージするかもしれませんが、実は幅広い種類の服があるのです。

まずは王道のTHEファンタジーな服装。こちらは赤魔道士と呼ばれるFINAL FANTASYではおなじみのジョブ衣装が着られる装備です。赤魔道士では赤をベースにしたデザインにしつつも、スラリとしたシルエットになっているこだわりを感じられます。

赤魔道士に限らず、各ジョブには専用の装備が用意されており、固有のストーリーをこなしたり、メインストーリーを進めれば手に入れることができます。メインビジュアルやグッズなどに使われることもあり、ジョブごとにどのようなデザインになるのか期待されている装備です。

次は、ファンタジーとはかけ離れた雰囲気のある服装。黒コートでマフィアっぽいデザインをしたものですが、このようなおしゃれ装備もゲーム内のコンテンツで入手できるものが多くあります。

装備の中には染色ができる装備もあり、色を考えたコーディネートも作れます。染色によってはガラリと雰囲気が変わるものもあるため、その変化もチェックする人も中にはいます。

最後は、麦わら帽子を被った服装。自然あふれる場所で撮影すればレジャー感あふれる写真が撮れます。

そして、この服装は無人島を開拓することで手に入れられます。「RPGなのに無人島開拓するの!?」って思ったかもしれませんが、FINAL FANTASY XIVはバトルコンテンツ以外にも充実しています。

無人島開拓では、動物や作物を育てたり、材料を採集して工芸品による交易を行ったりします。そのほかにも、釣りや麻雀などバトルコンテンツ以外のコンテンツが幅広く用意されています。


もちろん遊んでいるプレイヤーの中には「バトルコンテンツをやりたい!」という人もいますが「好きな服装を報酬として得るためにゲームを続ける」というモチベーションの人も少なくありません。

バトル大好きなプレイヤーもファッションは大事

ここまで読んでいて、「自分はファッションなんてそこまで興味ないしバトルだけやっていたい」って思う人もいるかもしれません。ですが、バトルだけに興味ある人でもファッションは関わってくる要素でもあるのです。

FINAL FANTASY XIVの中にはマーケットと呼ばれるプレイヤー間でアイテムのやり取りができる機能があります。その際ゲーム内での通貨を使うので、不要なおしゃれな服や武器を出品して売れれば、出品者は儲かるわけです。

実際にプレイヤーが儲けを得た例としては、バトルコンテンツの中に極白虎征魂戦があります。

アップデートによって、白虎を倒すともらえる素材から作れるものにエフェクト付きの武器が増えました。さまざまなボスでエフェクト武器を作れるのですが、白虎から作れるのが墨絵をイメージしたかっこいいエフェクトだったこともあって、一躍人気コンテンツになりました。

白虎から出る素材はマーケットで出品できるため、バトル大好きな人からすると高速周回できるパーティーを考案、募集して、バトルをしていると儲かる(ゲーム上の)金策になるわけです。つまりファッションはユーザー間の経済を動かし、プレイヤーに対する強力な「遊ぶ動機」にもなるわけです。

オシャレしたあとは写真撮影とポートレートを作る!

ヒカセンのなかには、写真撮影とポートレートを作って楽しむ人がいます。

FINAL FANTASY XIVでは、グループポーズ機能と呼ばれるフォトモードを搭載。被写体深度やフィルターや、キャラクターなどの表示非表示が使え、手軽でかつ自由度のある撮影ができます。

また、撮影場所が豊富にあるのも魅力的。街やフィールドはもちろん、ゲーム内で攻略するダンジョンも敵が出ない自由探索というシステムを使って撮影できます。登場するダンジョンもさまざまなシチュエーションや風景があり、写真撮影以外にも細かい部分までじっくり見えるので良い機能です。


そして最近のアップデートで、ポートレート機能も実装。ゲーム内で自己紹介カードを作る機能で、自分の写真、プレイスタイルや活動時間を載せられます。また、ポートレートの外見もカスタマイズでき、なかには高難易度コンテンツクリアで手に入る自慢できるものもあります。

ポートレートで撮った写真は、PVPコンテンツや麻雀で表示。対戦する度に表示され、ネタからオシャレまで個性が出るので、次はどんなポートレートが来るのか楽しみになるのです。

さらに今後のアップデートでダンジョン攻略などにも適用されるなど、自分のこだわりのファッションを自慢する機会が用意されているわけです。

ゲーム内で自由に撮影、SNSでアップすることは最近のゲームにはかなり広まっていることだと思います。その中でもFINAL FANTASY XIVは、フォトジェニックを求めてゲーム内のコンテンツを頑張ったり、ゲーム内の経済が動いていたりします。

ポートレート機能は、もともと対人コンテンツでしか表示されなかったのですが、ヒカセンからの反響や要望もあって麻雀やダンジョン攻略など適用範囲が反映されるようになりました。FINAL FANTASY XIVのアップデートではヒカセンの反響や意見が反映される場面が多くあり、なるべく双方向にやり取りを心がけているのが魅力の1つです。

今回紹介したのは、あくまでもファッションの観点でしたが、FINAL FANTASY XIVはFFのテーマパークを掲げるほどのFINAL FANTASYシリーズへのリスペクトと冒険の素晴らしさを描いている作品なので遊んでみてください。

FINAL FANTASY XIV公式サイト
ファイナルファンタジーXIV 公式プロモーションサイト (finalfantasyxiv.com)

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