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.LIVE 2024.05.22

.LIVEのライブイベント「どっとライブ大感謝祭」が脅迫メールにより中止に 近年増加する悪質な脅迫 対策は可能なのか?

APP LAND運営のVTuberプロダクション.LIVE(どっとライブ)のライブイベント「どっとライブ大感謝祭」が、会場への脅迫メールにより、急きょ開催を中止すると発表されました。

「どっとライブ大感謝祭」は、どっとライブ1期生の活動6周年を記念したファン感謝祭イベントです。5月26日(日)に開催予定でしたが、イベントを予定していた会場に対し、本公演会期中の爆破および殺害予告のメールが送付され、イベントの運営を安全に行うことが困難になったため、開催を中止したとのこと。

本イベントを特定した脅迫メールではなかったものの、来場するファンや出演者、現場スタッフの安全を考慮し、イベント開催中止を判断したと明かしています。イベント中止に伴い、イベント関連グッズは販売中止に。チケット払い戻しも、準備が整い次第お知らせするとしています。

.LIVEを運営する株式会社アップランドでは、被害届を提出し、捜査機関とともに本事案の解決に向けて全力で取り組むと述べました。

イベントへの悪質な脅迫と対応

近年、イベントに悪質な脅迫文が届く事例が相次いでおり、VTuberに関連するイベントでも例外ではありません。

2023年10月には、VTuberグループ「ぶいすぽっ!」のイベント開催の前日、イベント開催を妨害する旨の脅迫メールが届いたことが明らかになりました。その際は、被害届を警察署に提出し、人員の派遣・見回りの強化、会場内外の警備体制の構築・強化、荷物検査の追加実施が行われています。実際、大型のVTuberイベントでは、手荷物検査が強化されており、昨年のANYCOLOR株式会社運営の「にじフェス」でも、同様の対応が見られていました。

他にも、バーチャル声優事務所「VVorks(ワークス)」所属の久々湊るいさんや、個人VTuberぷろぽりす幸子さんなども、悪質な脅迫文が届いたことでイベントが中止されました。こちらも警察と連携した対応が行われています。

このような事例では、実際に逮捕者も出ています。例えば、2023年に任天堂のゲームイベントに対し脅迫文を送り中止させた人物が、2024年4月に京都府警により逮捕されています(京都新聞より)。

本日、カバー株式会社ANYCOLOR株式会社UUUM株式会社が「誹謗中傷対策検討分科会」を発表するなど、企業がVTuberやYouTuberを守る動きも活発化しており、総務省、警視庁、法律事務所と連携する動きも盛んとなっています。

(参考).LIVE 公式X(旧Twitter)


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