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VTuber 2023.10.31

VTuber事務所に悪質な脅迫文が届く事例が相次ぐ ライブイベントが中止に追い込まれるケースも

10月、VTuber事務所に悪質な脅迫文が届く事例が相次いでいます。各事務所はイベント開催への警備体制を強化している状況です。中にはイベント中止に追い込まれるケースもありました。


画像はフォトACより引用

VTuberグループぶいすぽっ!では、10月31日(火)に開催されるイベント「ぶいすぽっ!文化祭」の前日、イベント開催を妨害する旨の脅迫メールが届いたと報告。被害届を警察署に提出し、人員の派遣・見回りの強化、会場内外の警備体制の構築・強化、荷物検査の追加実施を行うと発表しました。

調査によれば、特定の人物のなりすましとして、複数のライブハウスやイベント宛に酷似した内容の脅迫メールを送っていることが判明しています。

同月には、バーチャル声優事務所VVorks(ワークス)は、悪質な脅迫文が届いたことで、久々湊るいさんのライブイベントの中止を発表しました。VVorksでは慎重に会場と協議・検討した結果、来場者の安全を保証するのが困難と判断したとのこと。中止するに至ったと述べており、警察と連携し、然るべき対応を進めると明かしています。

誹謗中傷に対して、対策を強化する動きも

企業所属VTuberに対する誹謗中傷などの報告も、今月起きています。VTuber事務所Re:AcTでは、YouTube、X(旧Twitter)にてタレントに誹謗中傷やわいせつ行為と認められるコメントやポストが発生していると説明。対策としてプラットフォームへの報告を行っており、それでも該当行為が継続する場合は、開示請求を含めた法的手段を取る場合もあると述べています。

こういった誹謗中傷に関するトラブルが散見される中、大手VTuber事務所「にじさんじ」「ホロライブプロダクション」を運営するANYCOLOR株式会社カバー株式会社は、今年の6月に一般社団法人クリエイターエコノミー協会が設置した「誹謗中傷対策検討会」へ参画し、対策を強化しています。

誹謗中傷対策の取り組みは総務省とも連携しており、にじさんじのVTuber壱百満天原サロメさんを採用した解説動画を投稿し、啓発を進めています。

(参考)ぶいすぽっ!VVorksRe:AcT 公式X(旧Twitter)


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