ロボットだけが住むサイバーパンクな街を猫になって冒険するゲーム「Stray」が話題です。実は、各所で話題になっている同作に近い雰囲気のワールドが「VRChat」にもあります。
ワールドの名前は「District Roboto」。制作者はFinsさん。現在パブリックで公開されており、誰でも無料で入場することができます。
ロボットと猫だけが暮らす街
ワールドの入口は小綺麗な家の中。少し奥には、やや古めのテレビがあちこちに置かれた書斎のような空間があります。
そして、猫の姿もあります。自由に動く姿をじっくり眺めたくなるかもしれません。
しかし、外に出るとそこは薄暗い路地裏のような場所。道なりに明るい方へ進んでいくと……。
広がる街並みと、タイトルが出現。まるでゲームのオープニングの中に迷い込んだような演出です。
「District Roboto」の舞台は、人が姿を消し、ロボットと猫だけが暮らしている街です。街は繁華街の路地裏のようで、適度な湿気や汚れも感じられます。
街に暮らすロボットたちは表情豊か。身振り手振りを交えて会話している個体もいれば、壁を背にたそがれている個体、酔いつぶれたように倒れ伏す個体など、いなくなった人間のように振る舞っています。
中に入ることができる建物もいくつかあります。写真はロボットのシェフが営む居酒屋。ここでしっぽりと飲み明かすのも一興です。
少し奥に進むと、海沿いの区画へ出ます。屋台を開いたり、釣りをしたり、こちらもどこか人間っぽいロボットたちが姿を見せます。
こちらのロボットはストリートミュージシャンのようです。近くのギターケースにコインを投げ入れてみましょう。一曲聴かせてくれるかもしれませんよ。
路地裏に通じる道もあります。こちらはより暗く、汚れています。なにがあるかじっくり探索してみましょう。
収集要素として、ワールドの各所には子猫のようなロボットが隠れています。ワールド内には全部で20体存在し、全部集めるとちょっとしたプレゼントがもらえます。気になった人はぜひ集めてみてください。
「Stray」が原点となった人気クリエイターのワールド
「猫とロボットとサイバーパンクな街」という要素が似ている「Stray」と「District Roboto」ですが、それもそのはず。作者のFinsさんが、「Stray」から着想を得て作られたワールドが「District Roboto」なのです。
Stray, the game that inspired District: Roboto has launched today! I have followed the development of this game since 2017, I'm so happy to see it in completion. Koola, one of Stray's co-founders was my first inspiration to become a lighting artist 7 years ago. #VRChat #Stray pic.twitter.com/bIYfz3Y9jc
— Fins (@VRCFins) July 20, 2022
Finsさんによれば、2017年から「Stray」の開発を追っており、また「Stray」開発チームのKoolaさんは、Finsさんが照明アーティストとなるきっかけを作った人とのこと。様々な面で「Stray」から影響を受けたFinsさんは、7月20日に「Stray」の発売をお祝いしています。
Finsさんは過去にも、魔法使いの弟子となって冒険できるライドアクション「Magic Heist」や、海中に作られた優美な建造物「Aquarius」など、数多くの人気ワールドを世に送り出しています。とりわけ、水や水中の表現の美しさに定評があり、暑い夏にぴったりなワールドが多くそろっています。
「District Roboto」で心を掴まれた方は、ぜひFinsさんのワールドもめぐってみてください!
ワールドへのアクセスはこちら(PC接続型VRヘッドセット、および高スペックPCが必要です)。
https://vrch.at/hfeebrtd
(参考)VRChat