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AR/MR 2018.04.26

初音ミクと現実でおしゃべり! ARコミュニケーション

KDDI株式会社は4月26日、「ヒトとバーチャルキャラクターがコミュニケーションできる世界の実現」を目指す、AR(拡張現実)とキャラクターを活用した実験の拡大を発表しました。東京・新宿にて記者発表会も同日開催されています。

ヒトとキャラクターの自然なコミュニケーション目指す

これまでKDDIは、クリプトン・フューチャー・メディア株式会社と、ボーカロイド「初音ミク」と一緒に写真を撮ることができるARアプリ「ミク☆さんぽ」の開発を推進してきました。

本発表会にて、「ミク☆さんぽ」で培ったAR表現に加えて、周囲の物体や音声など現実世界の状況を認識・理解してキャラクターが行動するAIを独自開発。より自然なキャラクターとのコミュニケーションを目指すことを発表しています。

さらに、2018年5月より順次、バーチャルキャラクターを活用した実験を下記のとおり実施予定とのことです(実施時期・内容は今後発表)。

パートナー

トライアル概要

クリプトン・フューチャー・メディア株式会社

・バーチャルシンガー「初音ミク」を起用したARアプリ「ミク☆さんぽ」を活用したロケーションARビジネス

フィールズグループ

・主に、フォトリアル領域のインタラクティブ化を目指したビジネス実証

株式会社パソナテック
株式会社パソナテックシステムズ

・”バーチャルキャラクターの派遣事業”を目指したトライアル

長野県飯田市

・くらし豊かな都市デザインの共創
・伝統文化と先端技術を融合させた「キャラクターとまちの共生」に向けたxR実証実験

「初音ミク」と現実でおしゃべり

記者発表会後の体験会では、スマートグラスを付けてARで初音ミクとコミュニケーションできるコンテンツが出展されました。体験時間は1人3分ほど。現実世界に現れた初音ミクとの簡単なおしゃべりや、グラスの着用者が見た家具などをミクが認識する、といった反応を楽しむことができました。

ミクは体験者が話した言葉を理解し、「好きだよ」「かわいいね」「愛してる」など声を掛けると上機嫌になり、「ポーズとって」というお願いにも喜んで応えてくれます。一方で「嫌い」「いまいちだね」などの声を掛けると不機嫌になってしまい、お願いにも良い反応を返してくれなくなるようです。


(デモ用に使用した部屋。スマートグラスをつけると初音ミクが現れ、コミュニケーションができる)

ミクはテレビや部屋の中の電気など家電を認識し、「電気を消して」などのお願いをすると実際にオフにしてくれます。

こういった家電との連携について、KDDIの担当者は「通常の家電に『電気をつけて』など声をかけることに抵抗を感じる人もいるが、無機質な家電ではなく人格を持ったキャラに話しかけるのであれば、違和感なくできる人もいるのではないか」と話しました。ARキャラクターとのコミュニケーションだけでなく、家電連携というIoTの側面での活用も見こめるかもしれません。


(参考)KDDI株式会社プレスリリース


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