6月22日(木)、メタバースプラットフォーム「cluser」を運営するクラスター株式会社が、新会社・クラスタークリエイタージョブズ株式会社の設立を発表しました。
クラスタークリエイタージョブズ株式会社は、「cluster」を活用したメタバースイベント・企画などを実施したい企業と、「cluster」を中心に活躍するメタバースクリエイターのマッチングを行う企業です。同社にはコンサルタントが所属し、企業とクリエイターの仲介を担います。
クリエイターはポートフォリオ審査を経た上で、案件を選択し、制作に着手します。できない案件を押し付けることはなく、自分の取り組みたい案件を選択できるとのことです。また、要件定義から品質管理といった制作管理は専任のコンサルタントがサポートするため、クリエイターは制作に専念できる体制です。
クリエイターの登録も同日よりスタートしています。応募フォームはこちら。応募に必要な条件は以下の通りです(①②ともに必要条件)。
①ご応募時の1年前から、clusterに Cluster Creator Kit を使用した公開ワールドをアップロードされている方
②ご応募時の直近60日以内で、clusterに公開ワールドを更新またはアップロードされている方
健全な経済圏発展のため、応募条件は「厳しめ」に
本情報が解禁されたカンファレンスイベント「Cluster Conference 2023 in Summer」にて、クラスター株式会社CEOの加藤直人氏は、同社がメタバース法人案件数が世界No.1であることに触れました。その上で、「バーチャル経済圏をさらに加速させるべく」今回の新会社発足に至ったとのことです。
一方で加藤CEOは、黎明期であるメタバース業界において、金稼ぎを目的にした勢力が業界を荒らすことを強く懸念しているとコメント。健全なバーチャル経済圏の発展のため、クリエイター登録審査は「厳しめ」になると説明しました。
このため、応募ハードルは高めに設定されており、仮に条件を満たしたとしても、公開ワールドなどもしっかりとチェックを行い、場合によってはお見送りする可能性もあるとのことです。加藤CEOは、このハードルの高さは「金稼ぎ目的の安易な応募」などの排除を目的としていると説明しました。また、登録クリエイターは今後ゆっくりと増やしていきたいとし、応募多数の場合は順番待ちになることも言及しました。
「cluster」は直近で、プラットフォーム内で利用できるアバターやアクセサリーのショップなど、経済圏の設立に向けての動きを加速させてきました。加藤CEOは「Cluster Conference 2023 in Summer」の終わりに、「変な発展のさせ方はしたくない」「バーチャル世界の未来をclusterのみなさまとともに作っていきたい」とコメントし、さらなるバーチャル経済圏の加速へ向けて意気込みを見せました。
(参考)Cluster Conference 2023 in Summer