Home » 【体験レポ】ニコニコ超会議2016を賑わせたVRコンテンツたち。気になる課題も


イベント情報 2016.05.02

【体験レポ】ニコニコ超会議2016を賑わせたVRコンテンツたち。気になる課題も

4月29,30日に開催されたニコニコ超会議2016。事前にもお伝えしていたように、VRコンテンツの展示数は過去最多レベルのイベントでした。

Mogura VRでも同イベントの展示を広く体験してきました。取材班による体験レポートをお送りします。

The Gunner of Dragoon


デジゲー博2015など数々のイベントに出展されてきた体感型VRコンテンツのHTC Vive版が出展。ドラゴンの背に乗って空を飛び、襲ってくる敵を撃ち落すシューティングゲームです。フィットネス機器のジョーバの揺れが、ドラゴンに掴まっていないと振り落とされそうな臨場感と勢いを出していて、とてもよかったです。グラフィックも非常に綺麗で、美しい空をドラゴンに乗って飛ぶというファンタジー好きの夢を叶えてくれたような作品でした。(焚き火)

忍VR

超会議2016
右手で決められた形を決められた手順でとると、それに合わせて忍術が発動し、敵を倒すことができるアクションゲームです。術は火、雷、風の三種類があり、どれを選んでも使い勝手としては同じようなものでしたが、それぞれ演出が違っています。手を動かして術を使うのがまさに忍者という感じで、わくわくさせてくれる作品でした。(焚き火)

えいごーぐる by yanosen氏

Unityちゃんが英語で話しかけてきて、その会話内容から次にどこを見ればいいかを判断し、目的の場所に視線を向けるとゲームが進む、というシリアスゲームです。スマホVRで体験。もし分からなくなっても、Unityちゃんの視線から目的の場所が判断できるので、聞き取れなくても進めなくなることはないです。英語を学ぶのであればぜひ使いたいと思わせてくれる作品でした。(焚き火)

スーパーからあげキャッチ 音ゲー


画面奥からリズムに乗って飛来するからあげを、頭を振ってキャッチします。眼前にからあげが飛来してくる様はなかなかの迫力があり、VRならではの体験でした。単純なルールに程よい難易度で、初めてVRに触れる人にもおすすめできるコンテンツです。(えぬあーる)

マブラヴ

映像、サウンドともに高品質で、没入感の高い体験ができます。右手のコントローラーが銃に、左手のコントローラーが移動用ビームになります。迫り来るBETA(敵)の迫力は圧巻でしたが、移動用ビームの照準が合わせにくかったのと、銃を撃ってもゲームに影響が及ばない点は少し残念でした。(えぬあーる)

(関連記事)
【体験レポ】マブラヴVRで一般兵になってBETAに襲われる絶望感と希望を体験

Dragon Braker

Leap Motion+Oculus Rift を使い、VR空間内に自分の手と同じ位置に同じ動きをする手が出てきます。人差し指と親指でつまむような形をするとエネルギーを貯め、指を開くとエネルギー弾を放ち、空から襲ってくるドラゴンを撃墜できます。

両手で連発してると目の前がエネルギー弾の軌跡と着弾した爆発で視界不良になり、敵ドラゴンが迫ってくるのが見え難いです。突然爆発の中からドラゴンが現れたように見えるので倒すのが難しいです。Leap Motionを使ったものは他にも体験してますが、指で摘まむ・離すでの攻撃は簡単で認識されやすく爽快感がありました。(kure)

超カラオケVR with T

ユニティちゃんの大きな紙製マスクの中にスマホを装着したHMDが入っています。マスクの持ち手がマイクになってるので、マイクを握りマスクの中に頭を入れます。体験者はUnityちゃんの楽曲「Candy Rock Star」が流れるライブ会場のステージ上のユニティちゃん視点です。レーザーが飛び交う派手なステージに気分が高まります。歌詞が流れるウィンドウも出てるのでカラオケと変わらず楽しめます。目の前には小さいユニティちゃん達も一緒に踊ってくれるので実際に体を動かして踊ることもできます。

体験者が没入して楽しむ間、周りからもユニティちゃんが歌って踊ってるように見えるのがこのコンテンツの素晴らしいところです。(kure)

[wc_row][wc_column size=”one-half” position=”first”]

超会議2016

[/wc_column][wc_column size=”one-half” position=”last”]

超会議2016

[/wc_column][/wc_row]

超会議2016

気になる課題も

取材班の体験レポートはいかがだったでしょうか。今回取材をする中で、気になる点もあったようで、その中から2点ほど紹介します。

一つ目はイベント独特の事情。ヘッドホンの密閉性です。「VRコンテンツの映像や世界観がいくら作りこまれていてもヘッドホンの密閉性が低いと一気に没入感が薄くなってしまう」(えぬあーる)。展示を行う際にはヘッドホンについても密閉性の高いものを選びたいですね。

2つ目はコンテンツの単調さです。5分程度の短い体験だとしても、いくら映像や世界観が作りこまれていても、コンテンツの演出が足りなかったり、同じ演出が続いてしまうと「物足りなく感じてしまう」(焚き火)ことも。その世界にいる感覚が強いVRだからこそ、体験する側の期待も高まります。コンテンツづくりの起承転結や序破急はぜひよく練りたいものです。


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード