ロサンゼルスを拠点とする体験型スタジオGreatCoがは、チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」を、新しい視点から楽しむことができるVR体験「Chained: A Victorian Nightmare」の提供を開始しました。2018年11月30日から2019年1月6日までの限定公開となっています。
美しくミステリアスなクリスマスキャロル
映画とゲーム、シアター、それに没入型テクノロジーを統合したVR体験「Chained: A Victorian Nightmare」は、ビクトリア王朝時代のロンドンを舞台に、ゴーストによって導かれながら、過去、現在、未来を巡るストーリーを体験します。
体験者は、プロの俳優によってVRヘッドセットをかけられ、ビクトリア王朝時代が詳細に描かれている世界に入り込みます。そこでは、モーションキャプチャーを使ったリアルタイムのライブアクションや、現実世界の物質と相互反応できるという、とてもクオリティの高いVR体験が可能となっています。本体験後は、魅力的かつ不思議な恐れのある、薄暗くも美しい夢を見ていたような気分になれるように制作されているとのことです。
「Chained」のプロデューサーであるジャスティン・デントン氏は、次のようにコメントしています。
「Chained」は、VRと没入型シアターのコンビネーションによってそれぞれの限界を超え、体験者が見て話して、触れることさえも可能にします。私はチャールズ・ディケンズのクリスマスキャロルを読んで育ちました。しかし、心の中ではいつも、ほとんどの脚本にあるようなクリスマスの過去、現在、未来よりも、より暗く強烈なイメージを持っていました。
プロジェクトメンバーに実力者が揃う
制作には、ハリウッド映画「トランスフォーマー」や「猿の惑星」「遊星からの物体」「ストレンジャー・シングス」のアーロン・シムズ氏が、アートディレクターとソフトウェア開発を手掛けています。また、ストーリーコンサルタントには、プレイステーション3のホラーサバイバルゲーム「The Last of Us」の共同クリエイター兼ゲームディレクターの、ブルース・ストラリー氏がを務めています。
さらに、エグゼクティブプロデューサーは、VR作品で史上初のアカデミー賞を受賞した「Carne y Arena」のプロデューサー、Ethan Stearns氏が就任しています。同氏は、本プロジェクトについて、仕掛けを楽しむことに没入型テクノロジーを使用するのではなく、物語を伝えることに重きをおいて、テクノロジーを使用していると語っています。
プレイ料金1人40ドル(約4,500円)で、現在はロサンゼルスのみで体験可能ですが、今後米国内で展開予定とのことです。
(参考)VRScout
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