8月24日(水)から26日(金)までパシフィコ横浜でCEDEC2016(ゲーム等コンピューターエンターテインメントの開発者向け会議)が開催されます。
前回の記事ではセッションの内容をまとめました。今回の記事ではインタラクティブセッションとスポンサー展示をまとめています。
セッションまとめ
インタラクティブセッション
HADO-自らの手で技を放つ!ウェアラブルとARで実現するテクノスポーツ (株式会社meleap)
モーションセンサー&ARを使ったテクノスポーツ「HADO」の体験会。HADOは、圧倒的臨場感で魔法を使い、敵プレーヤーと戦うスポーツゲームです。モーション認識技術・AR技術、この2つの技術を使用し、誰もが子どもの頃に憧れていた技や魔法を実現します。
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VRキャラクタと見つめあう ― 自然な共同注視インタラクションの実現 (東京工業大学)
自然な視線インタラクションが可能なVRキャラクターの展示。このデモでは、キャラクタを見つめると見つめ返してきたり、プレイヤーが見ている物をキャラクタも一緒に注視しようとしたりといった体験が可能です。視線インタラクションを実現する視線生成アルゴリズムについての紹介。
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「印刷」で作るスマホ・HMDゲームインタフェース (明治大学)
「印刷」で作るスマホ・HMDゲームインタフェース「- ユーザ自身がインタフェースをデザイン・作成・共有できる世界 -」で紹介する研究成果が展示されます。
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前庭電気刺激 (大阪大学)
前庭電気刺激(GVS: Galvanic Vestibular Stimulation)は微弱な電流を内耳の奥の前庭に印加する事で,加速度感覚や角速度を知覚させる技術です。様々な研究成果を用いたアプリケーションとしてHMDを利用した一人称視点映像に前庭電気刺激を併用するリアリティの高いシステムの一例について紹介されます。
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Dollhouse VR:非対称視点による協調作業プラットフォーム (慶應義塾大学他)
Dollhouse VRは、複数の操作者がマルチタッチパネルで操作して、俯瞰視点からオブジェクトを操作できる「俯瞰視点インターフェース」と、利用者が頭部搭載型ディスプレイを用いてレイアウトされたバーチャルリアリティー空間に没入し、一人称視点で体感できる「没入型インターフェース」からなるシステムです。活用例として例えば、空間の設計者が現場の利用者の意見を、その場でレイアウトに反映でき、住宅や商業施設などの大規模建築物の空間設計の工程を短縮できます。異なる視点で対象を見ているユーザ同士が協調して進めることができるエンタテイメントシステムの開発について。
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多重化多視点VRアーケードゲームシステム-DUAL DUEL- (神奈川工科大学)
多重化、多視点、多人数で同時にプレイできるVRアーケードゲームシステム「DUAL DUEL」の展示です。複数の異なる映像を異なる方向に同時に表示するディスプレイシステムを利用することで、自己中心視点vs自己中心視点のVRコンテンツを、多視点、対面対戦、神視点、カードゲーム視点、カジノ視点といった複数の視点を観覧者の立つポジションだけで分離可能にします。
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Virtual ISU: 座位姿勢での擬似歩行運動によるロコモーションインタフェース (立命館大学他)
両足を動かすことによる歩行運動感を高く維持したまま座位姿勢での歩行感覚提示インタフェースについての講演。座った状態で楽に安全にバーチャル空間内の歩行を実現する椅子型デバイスVirtual-ISU(バーチャルいす)が紹介されます。
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3ボタン入力対応!簡易VRゴーグル:jagovisorの設計と実装 (特定非営利活動法人 日本Androidの会)
Android端末を使用した簡易VRゴーグルのこれまでの開発内容と、現在開発を行っているjagovisorについてと3年に渡って様々な機会に体験展示を行なった結果、得られた知見についての紹介が行われます。jagovisorでは、構造のシンプル化、多くの端末へ対応する機構、設計のオープン化はもちろんのこと、スマートフォンを使ったカジュアルVR分野での課題である「複数ボタン入力」と「ポジション・トラッキング」を解決をテーマにしています。
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スポンサー展示
Amazon Web Services
VRやHDR、Twitch連携に対応した無料のゲームエンジンであるLumberyardの展示(VRの出展があるかは不明です)
Geomerics an ARM company
リアルタイムの大域照明技術である「Enlighten」のGear VRによるデモ展示
Audiokinetic株式会社
AmbisonicsマイクなどのVRで利用するオーディオのデモが展示されます。
株式会社クリーク・アンド・リバー社
一体型HMDである『IDEALENS K2』のデモ展示
株式会社CRI・ミドルウェア
高品質なVRコンテンツ製作向けに、各種VRデバイスに対応した、4K60FPS高画質ムービー再生・立体音響のミドルウェア展示。
Epic Games Japan
Unreal Engine 4を用いて開発されたOculus Touch向け技術デモ『Bullet Train』の展示。
GMOクラウド
VR開発プラットホームPlayCanvasの展示。
MATCHLOCK
ゲーム向けのエフェクト製作ツールである「BISHAMON」のVRに対応した最新版の展示。
モノビットエンジン
VRに対応したモノビットエンジンのリアルタイム対戦イメージVRデモ体験
株式会社SHIFT
VRプロダクト運用のPDCAサイクルの循環をサポートするディベロッパー企業向けツールである「AccessiVR(アクセシブル)」の展示
シリコンスタジオ株式会社
自動車をモチーフにしたVR技術デモの展示
株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント
PlayStation VRの技術展示
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社
Unityで製作されたVRコンテンツの展示
Vuzix Corporation
左右独立の720pマイクロディスプレイを利用し高精細の2D、クロストークのない3D映像が視聴可能なiWearビデオヘッドフォンを使用したVRコンテンツの展示