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VRゲーム・アプリ 2023.10.19

ハイスピードな空中戦、爽快なバトル! MyDearestの新作VRゲーム「Brazen Blaze(ブレイゼンブレイズ)」は、現時点で期待大!【αテスト版体験レビュー】

10月7日(土)から10月9日(月)までの3日間、日本発のVR対戦アクション「Brazen Blaze(ブレイズンブレイズ)」のαテストが実施されました。本作は複数人で遊べるマルチプレイゲーム。ガントレット(篭手)を使った、ハイスピードな戦いが楽しめるのが特徴です。

本記事では、実施されたαテストの内容をレポート。現段階の仕上がりやプレイの感覚などをお伝えします。

なお、「Brazen Blaze」は現在開発中(α版)の段階です。今回レポートした内容やゲーム内システムは、正式リリースまでに変更される可能性があります。予めご了承ください。

「Brazen Blaze」は、「東京クロノス」や「ALTDEUS: Beyond Chronos」といった“クロノスユニバース”系VRゲームを手掛けるMyDearestが開発を進める作品。プレイ人数は、最大6人。PCVR(Steam)版のほか、Meta Quest版も発売予定です。

縦横無尽に走り回りながら、相手を殴りつけろ!

(動き方はチュートリアルで学べます)

本作の基本的な仕様は、一般的なVRFPSを踏襲しています。銃火器を使って敵(他プレイヤー)と戦い、倒せば勝ちです。他作品と異なるのは、空中での機動戦にフォーカスしているという点。両腕のガントレットを使った、縦横無尽のダッシュ移動が楽しめます

ブースト機能は、両方のガントレットに装備されており、交互に使うことで、一気に移動できます。使用時は、武器を持てないので、移動を優先するか、それとも(遠距離)攻撃手段を維持するか、的確な判断が求められます。

また、ガントレットは、拳を作った状態で“吹かす”ことで、近接攻撃(ブーストパンチ)としても機能しています。ヒットさせると大ダメージを与えられます。

今作のパンチは、敵を完全に倒す際にも重要な要素となっています。HPがゼロになると即死ではなく、スタン状態になるのですが、トドメを入れられるのは、パンチ攻撃のみです。銃ではトドメを刺せないので、スキを見て殴るという動作が重要となっていました。

基本的には「片手にメインウェポンを持った状態で移動し、不利になった際は武器を捨てる」という動きが有効かもしれません。そこから、各キャラクター(後述)に合わせた動きへと調整していくと良さそうです。

選択するキャラクターで戦い方も変わる

(キャラクターのセレクト画面。真ん中の女性がRIOT)

本作では、対戦前にヒーローを選びます。αテストでは、RIOT、LEGACY、SKYBOLTという3人のキャラクターが使用できました。同じキャラクターは同時使用できず、他プレイヤーが先に選んだ場合は、他のキャラを選択する必要があります。

画像はsteamより引用

RIOTは、ブーストを6回(※LEGCYは3、SKYBOLTは4)使える高機動キャラクター。メイン武器はサブマシンガンで、牽制に使えます。相手の動きを読んで、積極的に飛びかかってパンチするのが基本的な戦闘スタイルのようです。

相手をパンチすると、大きなノックバックが発生。上手く建物の壁に追い込むと、連続してパンチを叩き込めます。RIOTは、必殺技(ULT)でブーストが無限になるので、そういった状況での爆発力が魅力的です。噛み合えば、一瞬で相手のライフをゼロにできます。

対するSKYBOLTは、火力の高いアサルトライフルが軸のキャラクター。ライフルは2丁持ちでき、遠距離から強力な銃撃を浴びせられます。

ただ、両手持ちをしている際は、ブースト移動ができないので敵に囲まれると、一瞬でやられてしまうことも。必殺技では、弾幕を展開できる一方、機動力は上がりません。味方との連携や位置取りが重要なキャラクターに仕上がっています。

3人目のLEGACYは、かなりトリッキーなキャラクターです。メイン武器は、シールドのみ。サブ武器に「グレネード系」を選ぶ(ピストルを選択しない)と、銃火器無しで戦います。

属性としては、敵の攻撃を引き付ける“タンク”に該当するキャラクターです(正直、筆者の腕前では使いこなせませんでした……)。ただ他プレイヤーのLEGACYの防御力が、試合の流れを左右する場面は多かったです。正式リリース後は、チームの要になりそうな印象を受けました。

街を壊して大乱闘!

今回のテストでは、3vs3のチームデスマッチを体験できました。先に敵チームを壊滅させた方が勝ち、というシンプルなルールです。

マップは、ビルが立ち並ぶ市街地ステージ。空中を飛べば移動は楽しいですが、敵に動きを簡単に察知されるのが難点。プレイ中は、ジャンプを使って高所に陣取るか、それとも、建物を遮蔽(しゃへい)物に使って隠れ進むか……。瞬く間に変わっていく状況に対する対応する力が求められました。

敵チームによる、ブーストを使った上空からの奇襲もプレイ中は脅威でした。地上の物陰を警戒すればなんとかなる一般的なFPSと比べて、より広い範囲を見る必要があった印象です。

なお、マップのビル群は、パンチや、サブウェポンとして選べる「グレネード」などを使うと破壊できます。必要な場合はガンガン壊しまくって攻めるのもアリ。敵の隠れている遮蔽物を吹き飛ばしていくのは、とても爽快でした。

“マップ崩壊システム”で逃げ対策も万全

「Brazen Blaze」は、非常にアクション性の高いゲームです。各プレイヤーが飛び回っていると、試合が終わらなくなってしまう恐れがあります。この対策として、時間経過とともに、マップが崩壊していくシステムが実装されています。

マップは、各区画ごとにブロック化されており、時間経過とともに、ランダムな場所が崩落する仕組み。「Apex Legends」や「フォートナイト」といったバトルロイヤル系FPSに採用されているエリア縮小システムを、より“過激”にした形と言えます。

最終的には、すべてのブロックが崩壊しフィールドが無くなってしまうので、それまでに敵チームを倒す必要があります。崩壊の直前には、該当する場所がグラグラと振動しますが、戦闘に夢中になっていると見落とすことが結構ありました。

現時点でも高い完成度。正式リリースに期待

「Brazen Blaze」は、ハイスピードな空中戦と確かな駆け引きが楽しめる、本格的なVR対戦アクションと言えます。

現時点はαテストの段階ですが、ゲームバランスはかなり良好。不具合やバグといった問題にも遭遇しませんでした。今の段階でも(早期リリースであれば)十分に発売できると思ったぐらいです。

唯一気になったのは、周囲の敵の位置を示すレーダーがない点。敵の位置を掴みにくいため、索敵のために首を結構動かす必要があります。VR酔いに弱い人は、戦い方を工夫する必要があるかもしれません。

本稿執筆中の現在、αテストからは数日が経過しているのですが、既に再プレイしたいという欲求を感じています。国内から登場した挑戦的VRFPSである本作。2024年2月に行われる予定のβテストにも、ぜひ参加したいと感じるレベルの仕上がりでした。

『ブレイゼンブレイズ』Steam ウィッシュリストはこちら

(執筆:井文)


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