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企業動向 2023.08.07

SnapchatがARクリエイター向けの報酬プログラムを立ち上げ。毎月最大100万円

Snapが8月1日、ARクリエイター向けの報酬プログラム「AR Lens Rewards Program」を開設しました。毎月最大7,200ドル(約102万円、2023/08/07時点)が当選作のクリエイターに授与されます(日本市場は未対応)。

Snapは動画・写真共有アプリ「Snapchat」のほか、ARグラス「Spectacles」の開発・運営を行う企業です。Snapは被写体を加工できる特殊エフェクトを「レンズ(Lens)」と呼び、制作支援ツール「Lens Studio」を開発者・デザイナー向けに提供しています。Snapchatによれば、この機能は世界で30万人以上に使われ、300万以上のレンズが5兆回以上視聴されています。


(出所:Snap AR。作成されたレンズの例)

インド、アメリカ、メキシコの人気作に毎月報酬

新たな報酬制度は「ARクリエイターがスキルを向上させ、創造性を強化し、やりがいを与えることでビジネスを成長させる際のサポートにコミット」するために開設されました。評価対象は、Snapchatに公開されたレンズのうち、クリエイター自身がこのプログラムに応募した作品です。

現時点で40ヶ国(※日本は含まれず)からのプログラム登録を受け付けており、対象地域(インド、アメリカ、メキシコ)における視聴数などをもとに評価されます。当選者には毎月報酬が支払われます。

このプログラムへ参加するには、追加の利用規約に同意したうえで、提出作品の適格性審査を受ける必要があります。「Lens Studio」画面から応募作品を提出すれば、当選者に通知が届き、法定通貨に換金できるクリスタル(Snapchat内のポイント単位)が授与されます。詳しい手順は公式ページで確認できます。

運営元、クリエイターが事業成長できる制度に期待

AR/XRデザイナーで、Snapchatのトップクリエイターでもあるページ・ピスキン氏は、この発表を報じたTechChrunchの取材に対して、「過去数年間で、私のエフェクトは何十億ものインプレッションを生み出し、プラットフォーム全体で10億近いシェアを獲得しましたが、そのトラフィックを収益化できませんでした」と述べ、「新しい報酬プログラムでより多くのレンズを創作し、新しい機能やテクニックを探求することにとてもワクワクし、励まされていると感じています」とコメントしています。

(参考)SnapTechCrunch


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