PCとVRヘッドセットを接続するアプリ「ALVR」を使用して、空間コンピュータ「Apple Vision Pro」と「SteamVR」を接続した開発者たちが注目を集めています。
「ALVR」は、オープンソースのPC接続アプリ。Meta QuestシリーズやVIVE XR Elite、Pico 4といったVRヘッドセットにも対応しています。ソフトウェア開発者のZhuowei Zhang氏は、同アプリを「Apple Vision Pro」のOS「visionOS」へ移植することに成功しました。
Zhang氏が手掛けた移植用のソースコードはGitHubで公開中。プログラマーのJ. Walter Weatherman氏は、このコードを使用した「SteamVR」起動実験の様子を公開しています。
(Weatherman氏が公開した、「Apple Vision Pro」での「SteamVR」起動の様子)
Weatherman氏の投稿を見る限り、「SteamVR」の起動には成功しているものの、ビジュアル的な問題(アーティストやジッターなど)が少し発生しているようです。同氏によると「ソフトウェアの問題に加えて、エンコーダー設定が調整されていないことが原因の可能性がある」とのこと。
また「Apple Vision Pro」はハンドコントローラーに対応していません。使用する際は、「OpenVR Space Calibrator」やベースステーションを使って(PC側で)コントローラーを設定する必要があると思われます。
YESSSS, I got @zhuowei ‘s ALVR visionOS port to be S M O O T H, I have conquered H264, I am unstoppable pic.twitter.com/HUhZk8ZuQr
— Shiny Quagsire (@ShinyQuagsire) February 6, 2024
X(旧Twitter)では、プログラマーのMax Thomas氏が、Weatherman氏と共に改良したZhang氏のコードを使用して「VRChat」をテストプレイする様子を公開しています。Thomas氏は、ジッターは無くなった一方で「“カクツキ”が少しある」と報告。フォービエイテッドレンダリング(※)が機能していないためと推測しています。
(※:画面レンダリングの際、中心視野ほど高解像度で、視野の外側に行くに従って低解像度で描画する手法)
(参考)UploadVR
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