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Vision Pro 2024.02.08

「Apple Vision Pro」を「SteamVR」と接続した開発者現る 「ALVR」を利用。ただし、ビジュアル面や操作には課題

PCとVRヘッドセットを接続するアプリ「ALVR」を使用して、空間コンピュータ「Apple Vision Pro」と「SteamVR」を接続した開発者たちが注目を集めています。

「ALVR」は、オープンソースのPC接続アプリ。Meta QuestシリーズやVIVE XR Elite、Pico 4といったVRヘッドセットにも対応しています。ソフトウェア開発者のZhuowei Zhang氏は、同アプリを「Apple Vision Pro」のOS「visionOS」へ移植することに成功しました。

Zhang氏が手掛けた移植用のソースコードはGitHubで公開中。プログラマーのJ. Walter Weatherman氏は、このコードを使用した「SteamVR」起動実験の様子を公開しています。


(Weatherman氏が公開した、「Apple Vision Pro」での「SteamVR」起動の様子)

Weatherman氏の投稿を見る限り、「SteamVR」の起動には成功しているものの、ビジュアル的な問題(アーティストやジッターなど)が少し発生しているようです。同氏によると「ソフトウェアの問題に加えて、エンコーダー設定が調整されていないことが原因の可能性がある」とのこと。

また「Apple Vision Pro」はハンドコントローラーに対応していません。使用する際は、「OpenVR Space Calibrator」やベースステーションを使って(PC側で)コントローラーを設定する必要があると思われます。

X(旧Twitter)では、プログラマーのMax Thomas氏が、Weatherman氏と共に改良したZhang氏のコードを使用して「VRChat」をテストプレイする様子を公開しています。Thomas氏は、ジッターは無くなった一方で「“カクツキ”が少しある」と報告。フォービエイテッドレンダリング(※)が機能していないためと推測しています。

(※:画面レンダリングの際、中心視野ほど高解像度で、視野の外側に行くに従って低解像度で描画する手法)

(参考)UploadVR

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