VTuberグループ「にじさんじ」を運営するANYCOLOR株式会社は、甲斐田晴さんに対する極めて悪質な誹謗中傷・荒らし行為に対し、損害賠償請求訴訟および被害届の提出を行ったことを明らかにしました。
にじさんじ公式X(旧Twitter)によれば、YouTube配信を妨害する荒らし行為、X上で甲斐田晴さんのハッシュタグで他社を不快にする画像の投稿、ライブイベントでの殺害予告があったとのこと。発信者情報開示請求訴訟を行ったところ、上記投稿は同一人物によるものであったことが判明したと明らかにしました。
この度、当社所属ライバー「甲斐田晴」を中心とした、にじさんじライバーへの悪質な誹謗中傷行為をした人物に対して損害賠償請求訴訟を提起いたしました。
また、上記民事責任の追及に加え、刑事責任を追及するべく業務妨害罪で管轄警察署に被害届を提出し、受理されました。… pic.twitter.com/nAxGfN50jQ
— ANYCOLOR株式会社 (@ANYCOLOR_Inc) June 3, 2024
ANYCOLORは上記投稿を極めて悪質な行為と判断し、当該人物に対して、損害賠償請求訴訟を提起。さらに、対象者に対する刑事責任を追求するべく、業務妨害罪で管轄警察署に被害届を提出し、受理されたと報告しました。
なお、本件以外にも国内外問わず、にじさんじ所属ライバーに対する誹謗中傷行為等に対する、現在進行中の法的手続きが多数あるとのこと。ANYCOLORはライバーが安心して活動し、ファンが心から楽しめるよう、対応を継続していくと述べました。
あわせて、甲斐田晴さん本人も声明を発表。今回の行為は2022年頃から行われたことを報告。ファンに対しては、証拠の隠蔽を防止する観点から、これまで状況を説明できなかったことをお詫びしました。さらに、誹謗中傷をしている人に対して、行った人にとって取り返しがつかないことになる前に思い留まってほしいと述べ、自分が応援している方にエネルギーを使ってほしいと想いを語りました。
2024年5月、ANYCOLORではカバー株式会社・UUUM株式会社とともに「誹謗中傷対策検討分科会」を設置したと発表。明確な悪意がある加害者に対しては、これまでの活動だけでは不十分であるという課題を解決するために、クリエイターを抱える企業12社の賛同と、総務省、警視庁刑事部、法律事務所などの後援を受けて設置されました。