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VTuber 2019.01.26

コメントやスパチャで冒険を手助けできる、革新的でインタラクティブな生配信「有栖川ドットの冒険」レポ

群雄割拠のVTuber界隈で取り分け異彩を放つ存在であります、箱入り”ドット絵”娘の有栖川ドットお嬢様。満を持してこの度、生配信に御挑戦されました

当初は2019年1月19日夜に、との発表でございましたが、やんごとなき事情により、翌日20日夜からの実施となりました。

ちなみに19日の夜、いよいよ前人未到の領域に挑まれるとのことで、ワタクシはナワバリバトルと並行して正座待機しておりましたが、突然の延期と両足の痺れによる怒涛のメガトンパンチにより、盛大に椅子から転げ落ちてしまいました。しかしこれもお嬢様のため、致し方ありますまい。

改めて「有栖川ドット」お嬢様の御遍歴を御紹介いたします

さて、生配信のお話を始める前に、改めてお嬢様のことを簡単にご紹介いたします。有栖川ドットお嬢様が活動を始めたのは2018年3月26日のことでございました。チャームポイントはピンクのツインテール、そこに結ばれたリボンで、日々の面倒は緑ウサギスライムの執事兼教育係の「ラビット」が見ていらっしゃいます。お姉様も数人いらっしゃるようですが、どのような御姿をしているのかは今なお、ハッキリとしておりません。ただ、お嬢様と同様に平面的な姿をしていらっしゃるのは間違いないことでしょう。

そうです、お嬢様は厚みのある立体的な姿ではなく、全身が点と点で結ばれた平面的なドット絵の姿をしていらっしゃるのです。執事のラビット、お嬢様が住まう世界も同様にドット絵となっていらっしゃいます。

ただ、そのような世界でお嬢様が普段しているのは屋敷で惰眠を貪られること。そんな姿に耐え兼ねたラビットは、教育係というイキモノのサガに従って、社会勉強の名目でお嬢様を探求の旅へと出しました。

旅となる世界は、1980年から1990年にかけて一時代を築いたゲーム機で誕生した名作から、昨今の独立系ゲームの人気作を模した土地が中心。お嬢様も旅先に準じた姿へと最適化され、様々な出来事を体験してまいります。

https://www.youtube.com/watch?v=KPE4Ire3b9w

2018年11月3日の時点で、お嬢様が旅へと出た世界は20以上に渡りました。その後は12月の配信への準備も兼ね、いつもより短めの旅を繰り広げられました。旅先もこれまでと打って変わりまして、多機能端末ゲームの世界が舞台となっていらっしゃいます。その模様を映し出した冒険のきろく(動画)も縦に長いロンゲスト・スタイルになっておりまして、これまでと雰囲気も変わっておられます。


(動物を積み上げます。最近ご覧になられた方も多いのではないでしょうか)

まだ、ご覧になられてない方々はぜひ、この機会にご高覧いただければと思います。

短めの旅を何度か実施された後、生配信という名の大冒険が12月中に実施されるとのことでしたが、残念ながら準備が遅れてしまった模様で、2018年が幕を下ろし、2019年が始まりました。しばらく新しい旅の報告もなく、ニュー・イヤーの始まりから二週間が経とうとしている中、羊のごとき沈黙を経てお嬢様が動き出したのでございます。

近くの森を紹介するため、お嬢様が走って跳んで大冒険!

先ほど、2019年1月20日に生配信が実施されたとお話いたしましたが、正確には2019年1月13日、一週間前にテスト放送の名目で生配信が実施されました。我らがMogura VRで毎週日曜日に掲載されます、たまごまご様御執筆による「この動画がすごい!今週のおすすめVtuber動画(1月12日~1月18日)」にもそのことが記載されておりますので、御参照くださいまし。

もしかしたら、我々は“伝説は人が作る”というものを本当に目撃することになるかもしれない、とさえ予感されたこの度の生配信。その内容は、なんということでしょう。左右横へとスクロールする、伝統的なアクションゲームのような世界で、御屋敷近くの森の紹介と、今まで行ったことがない奥地へ辿り着くため、お嬢様が走って跳んでの身体を張った冒険を繰り広げるというものでした。

まるでゲームをプレイしているかのように見えますが、お嬢様は名作、独立系、多機能端末ゲームの世界への旅を続けたことにより、風のワンダラーを名乗れるようになりました。そして、ゲームの世界に応じてその姿を最適化させる能力をものにしていらっしゃいます。つまり! この生配信はバーチャルな世界に住まうお嬢様のありのままの姿を映し出したものなのでございます。

これこそ正真正銘のバーチャル配信と言えるものなのではございましょうか。

お嬢様のピンチを救うのはその様子を見守る私達なのです!



(コメント欄の「ブロック」に反応し、お嬢様のもとへブロックが。)

さらに驚くべきことに、お嬢様の冒険には我々も参加できます。コメント、スーパーチャット機能を通して特定の単語を含んだ応援メッセージをお送りすることで、お嬢様の冒険を手助けするアイテムを降らせるのです。森にはお嬢様の冒険を邪魔する不埒な輩も多数おられ、接触すれば痛手を負ってしまわれます。三度に渡って痛手を負ってしまえば、森の入口へとターン・アウェイです。そんな時、我々が傷を癒すアイテムをメッセージを通して送り込めば、お嬢様をピンチから遠ざけられる。他にも森には毒の池、大きな穴などの危険なトラップもございます。それらに直面した時にも我々が足場となるブロックを送り込むことにより、次の足場への距離を縮めたり、数が多ければ穴や池を埋め尽くせます! お嬢様を助けたい、応援したい気持ちを込めれば、どんな障害をも跳ね除けられるのです。

しかしながら、必要以上に送り込めば、手助けが逆に大きなお世話になってしまいます。送り込まれたアイテムには現実と同様に物理法則が働くようになっておりますので、数が多いとお嬢様は埋まってしまわれます。

また、回復アイテムを送り込みましても、お嬢様には「まんぷくゲージ」というものがございまして、続けて次のアイテムを食べたり、飲み込んだりすることはできません。お嬢様の胃袋は某総合食品の清掃員様のように宇宙ではないのです。早食いは肥満の元でもあられます。淑女であられるお嬢様にそのようなことはなさいませぬよう、肝に銘じくださいませ。噛んで食べてこそ健康長寿とは、日本歯学系学会協議会様のお言葉でございます。我々も肝に銘じなければならぬことです。

さて、残念ながら、2019年1月13日のテスト配信では奥地への到達は叶いませんでしたが、20日の本配信では到達までの奮闘が2時間以上に渡って繰り広げられました。先ほど紹介し損じましたが、お嬢様は走って跳ぶことはできても、行く手を阻む不埒な輩を退ける力はお持ちでございません。20日の配信では「ひのきのえだ」を振れるようになりましたが、不埒な輩に対して全くダメージを与えられず。そのため、いずれも避けることが唯一の対処法となります。

加えて、トラップも盛り沢山だけあって、お嬢様は大苦戦。特に森中央部に住まう「ミノムシワニ」は、三方向に拡散する炎の弾を放ってくる関係で大きな壁となっておりまして、何度もその猛威に苦しまれる様子が映し出されました。また、このミノムシワニがいる近くには、お嬢様ににじり寄ってくるカエルもいらっしゃいます。このカエルも大変なご迷惑をお嬢様にかけ続けました。もはや不埒な輩を通り越して不倶戴天の敵です。かつて旅された、カエルいっぱいの世界で悪事を働いていた大魔王を降臨できれば屁の河童に成り果てると申すのに、当の本人が冬眠中というのが残念至極でございました

さらに壁を乗り越えた先にも巨大なネズミがお嬢様を待ち受けております。攻撃の術を持たないお嬢様はいかなる形でこの脅威を退けたのかは、一連の冒険を記したきろくことアーカイブを通してご覧いただければと思います。

なぜ、お嬢様はアクションゲームのような世界で配信を実施されたのか。我々がコメント、スーパーチャット機能を通してアイテムを送り込めるのか。ラビットは「皆様と一緒に頑張ってくださいね」と仰られたのか。その意味を知ることになられるでしょう。
ワタクシはその模様を見て、新時代の幕開けと伝説の始まりを感じました。感涙でございます。

かつて、東京は秋葉原にて脱衣技で戦う者達も、お嬢様と同じようなことに挑戦されていたことがありましたが、この冒険には我々一人一人のささやかな助力が全てを決する瞬間があったのです。これを伝説と言わずして、なんと言えますでしょうか。

チャンネル登録者数1万人を突破したお嬢様、挑戦は続く!


かつてない形での生配信ということで、コメントやチャット機能が働かなくなると言ったトラブルも何度かございました。実際に我々がお嬢様の冒険に参加できる仕組みとなっては、そのようなことが起きるのも無理はございません。已の所で延期になってしまうのも致し方がないことです。急な延期と足の痺れで椅子から転げ落ちたワタクシも思慮が足りませんでした。申し訳ございません。

色々ございましたが、史上初にして類を見ない配信を実現された有栖川ドットお嬢様。2019年1月17日にはチャンネル登録者数がついに1万人を突破したことも発表され、名実共に注目を集めつつございます。

今後、どのような世界を旅しては社会勉強を重ね、配信で身体を張った活躍を見せてくれるのか。ますます活躍から目が離せないところでございます。ワタクシも今後、冒険されるかもしれない世界を予習しつつ、見守っていきたいと思う所存でございます。

改めましてお嬢様、2019年度も宜しくお願い致します。


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