Home » アヴィーチーを称える作品のQuest版配信へ―今週の気になるVRゲームニュースまとめ(2022年1月3日~1月8日)


ゲーム・アプリ 2022.01.09

アヴィーチーを称える作品のQuest版配信へ―今週の気になるVRゲームニュースまとめ(2022年1月3日~1月8日)

「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今回は2022年1月3日~1月8日の関連ニュースが対象です。

目次

1. 木星の衛星上に建てられたホテルが舞台のVR殺人ミステリー「The Callisto」発表
2. 2021年度「Steamアワード」発表 VR部門は「Cooking Simulator VR」が受賞
3. 若くして亡くなったDJ「アヴィーチー」を称える音楽ゲームのQuest版が近日発売
4. Netflixで配信中のSFアニメ「ファイナル・スペース」原作のVRFPSが発表
5. VRFPS「Swarm」マルチプレイヤーモード追加アプデ実施が発表

木星の衛星上に建てられたホテルが舞台のVR殺人ミステリー「The Callisto」発表

新作VRゲーム「The Callisto」が発表されました。Steamで2022年今春の発売を予定しており、Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)に対応するとのことです。

「The Callisto」は高級ホテル内で起きた連続殺人事件の捜査に挑むVRミステリーパズルゲーム。プレイヤーは主人公の捜査官に扮し、ホテル内を探索して証拠を集めたり、目撃者の聞き込みを行いながら事件の真相に迫っていきます。

作中の舞台となる高級ホテルで、作品名にもなっている「The Callisto」は、「ガリレオ衛星」と称される木星上の大きな衛星のひとつ、「カリスト」に建てられた設定。そのため世界観はSF色強めとなっていて、遠隔操作を駆使して仕掛けを動かしたり、端末から関係者の情報を抜き出すなど、設定に沿った展開が数多く用意されています。ホテル内部のマップも広く、謎解きも膨大で、特に後者は脱出ゲームに匹敵する手ごわさになっているとのこと。

本作は2021年開催の「Game Developer Expo」にて初公開。開発チームによれば、インディーゲームのヒット作で日本国内でも話題を呼んだ「Firewatch」、「The Return of the Obra Dinn」の2作に強い影響を受けているようです。

(参考)VRFocus、Steam

2021年度「Steamアワード」発表 VR部門は「Cooking Simulator VR」が受賞

2021年1月5日、PCゲーム配信プラットフォーム「Steam」の2021年度「Steamアワード」受賞作が発表されました。VR部門「VRゲームオブザイヤー」では「Cooking Simulator VR」が受賞しています。

「Steamアワード」は、ユーザー投票によって部門ごとの優れたゲームを決める恒例イベント。2016年の第1回開催以降、毎年の年末に開催されており、年間最優秀ゲームを選出する「ゲームオブザイヤー」のほか、「愛の為せる業」、「不得意なベストゲーム」、「最も革新的なゲームプレイ」といった、ユニークな部門を設けることが特色となっています。なお、2021年度の「ゲームオブザイヤー」にはカプコンの人気サバイバルホラーシリーズ最新作「バイオハザード ヴィレッジ」が選出されています。

2021年度の「VRゲームオブザイヤー」に輝いた「Cooking Simulator VR」は2019年発売の料理シミュレーター「Cooking Simulator」のVR版です。調理器具、食材、調味料が出揃った現実味のあるキッチンで、自由に料理を作っていきます。現実の物理演算に基づいたリアルな挙動、まな板でドミノを作ったり、オーブンを爆破させるといった自由奔放の極みな作りを売りとしています。

「Cooking Simulator VR」以外の「VRゲームオブザイヤー」ノミネート作品は以下の通りです。

◇Cooking Simulator VR(受賞)
◇Sniper Elite VR
◇I Expect You To Die 2
◇Medal of Honor™: Above and Beyond
◇Blair Witch VR

(参考)UploadVRSteamアワード

若くして亡くなったDJ「アヴィーチー」を称える音楽ゲームのQuest版が近日発売

2018年、28歳の若さで逝去されたスウェーデン出身のDJで、音楽プロデューサーの「アヴィーチー」(本名:ティム・バークリング)を称えるVR音楽ゲーム「AVICII Invector」のOculus Quest(Quest 2)版が1月27日、発売予定であることが発表されました。Oculus Storeでは作品ページも開設されていて、日本語にも対応するとのこと。

ゲームの内容は戦闘機を操縦し、都度現れるノーツに記されたコントローラのボタンを音楽のビートに合わせて押し、リズムを取りながら舞台となるコースを駆け抜けていくというもの。モーションコントロールは一切用いず、コントロールスティックとボタン(&トリガー)に特化した操作系を採用しています。また、収録楽曲は全35曲で、いずれも4つの難易度を用意。さらに曲はグループ化されており、ストーリー性も加えた独自の構成でまとめられています。

本作は2019年にPCVR版がSteamで発売。翌2020年にはNintendo SwitchPlayStation 4Xbox One版も発売され、日本国内向けにも展開されています。なお、PlayStation 4版はPlayStation VR(PSVR)には非対応です。

また、今回発売されるQuest版は「AVICII Invector: Encore Edition」と名づけられており、他機種版で展開されたダウンロードコンテンツ2種の楽曲をあらかじめ収録した最新版になるとのことです。

(参考)UploadVROculus Store

Netflixで配信中のSFアニメ「ファイナル・スペース」原作のVRFPSが発表

Netflix(ネットフリックス)にて配信中のSFコメディアニメ「ファイナル・スペース」原作の新作VRゲーム「Final Space: The Rescue」が開発中であることが発表されました。

発売日、対応ヘッドセット、そしてゲームの詳細は執筆時点で不明。ただし、「ファイナル・スペース」の公式Twitterに掲載された動画によれば、最大4人のプレイヤーが参加可能なマルチプレイ特化型のVRFPSになる模様。アリーナを舞台にした対戦型ではなく、困難なミッションに複数人のプレイヤーが挑戦する協力型のゲームになるようです。開発はVRボクシングアクションゲーム「Knockout League」をGrab Gamesが担当しているとのこと。

UploadVRによれば、各種情報は近日公開予定のゲーム内容を紹介する映像を通して明らかになる予定と報じています。どのような協力型VRFPSで、どのヘッドセット向けに提供されるのか。続報が待たれるところです。

(参考)UploadVRNetflix(ファイナル・スペース:作品ページ)

VRFPS「Swarm」マルチプレイヤーモード追加アプデ実施が発表

VRFPS「Swarm」にて、マルチプレイヤーモードを追加する最新アップデートの実施が発表されました。2021年後半の正式実装を予定しているとのことです。また、執筆時点で誰もが参加可能な無料のOculus Quest(Quest 2)向けベータ版「Atmos Arena」も「App Lab」経由で公開されています。

「Swarm」はグラップリングフックと2丁拳銃を用い、宙を舞いながら敵を華麗に撃墜していくVRFPS。爽快感抜群のスウィングアクション(ワイヤーアクション)、足場がほぼ存在しないスリリングなフィールド、そのような場で繰り広げられるスリル満点の戦闘シーンを特色としています。

今回発表されたマルチプレイヤーモードは、「レース」と「デスマッチ」の2種類のルールを収録したもので、いずれも最大10人までのプレイヤーが参加可能。基本的なプレイスタイルは本編そのままに、それぞれのルールに応じた対戦が楽しめます。

ただし、ベータ版のため、正式実装でも現在のルールがそのまま残るかは不透明とのこと。開発のGreensky Gamesによれば、マルチプレイモードでは大きな計画を想定しており、新たなルールの追加と検証を定期的に実施していくようです。また、進捗については随時、Discordチャンネルにて伝えていく模様。今後の動向が注目されるところです。

(参考)UploadVR、Oculus Store


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード