MyDearest株式会社は、VRミステリーアドベンチャー「東京クロノス」初のスピンオフ小説「渋谷隔絶 東京クロノス」が講談社タイガより刊行されたことを発表しました。書籍版とKindle版の両方が発売されています。また、同作の発売を記念し、アニメイト渋谷とのコラボキャンペーンが実施されます。
「渋谷隔絶 東京クロノス」は、東京クロノスに登場する幼馴染のキャラクター「神谷才」の過去を描くミステリー作品で、執筆を小山恭平さん、イラストをLAMさん、レーベルを講談社タイガが担当しています。
同作の発売を記念したアニメイト渋谷とのコラボキャンペーンでは、神谷才の声優を担当する朴璐美さんのサイン入りポストカード抽選やポスタージャックなど、書籍販売コーナーで東京クロノスがフィーチャーされるとのことです。
「渋谷隔絶 東京クロノス」あらすじ
「君を守る、たとえこの手を血に汚してでも」
渋谷の異空間に隔離された政治一族・神谷家。
そこは投票で選出された人を殺す、残酷な”剪定選挙”が支配する空間だった。
冷徹な父を嫌悪する才は愛する咲恵を守るため、選挙に参加するが――。
完璧な兄、不穏な叔父、奔放な姉貴分、そして最愛の人……あなたは誰を殺しますか?
関係者からのコメント
■「渋谷隔絶 東京クロノス」著者 小山恭平さんからのコメント
VR発のIPがノベライズとして刊行されるのは、おそらく世界で初の試みとなります――が、そんなことは気にもせず、『一本の小説として最高のものを仕上げる』それ以外は何も考えずに執筆しました。
結果としてこの小説がVRの普及に貢献できたら最高ですが、媒体を越えて広がるだけのおもしろい話を創ることができれば、結果が後からついてくると信じています。VRでもアドベンチャーでもなく、この作品は小説として楽しんで頂ければ幸いです。
一切の手を抜かず、これまでの、そしてこれからのクロノスファンの皆様に恥じないものを創りあげました。
ハイテンポのサスペンス、そしてミステリです。どうかお楽しみ下さい!面白かったら本編の方もぜひ!
■「渋谷隔絶 東京クロノス」編集者 講談社タイガ 泉友之さんからのコメント
「ノベライズの枠を超えた、新しい『東京クロノス』をつくる」
これが、MyDearestさんと最初に打ち立てた野望です。傑作VRゲームに対してなんと大それたことを、と今でも思います。ですが、原作が傑作だからこそ、この条件は必須でした。高すぎるハードルに応えてくれたのは、著者の小山恭平さん。「小説から読んでも、ゲームからプレイしても全く違う衝撃を与える」というアイディアを盛り込みながら、編集者として唸らざるを得ないダークなサスペンスを仕上げてくれました。(特にお気に入りは中盤の××展開。抜群の描写力でえげつないシーンに仕上がっています!)
今なら迷いなく言えます。小説『渋谷隔絶 東京クロノス』は傑作VRゲーム「東京クロノス」に負けないくらい面白いです!
■「東京クロノス」柏倉晴樹監督からのコメント
私自身、究極の物語VRとは何かと考えたときに、それが「文字」なのではないかと思ったことがあります。
視覚も音もなく、そこにはメッセージだけが込められている。しかしそのメッセージが、読む者の心に唯一無二の世界を作り、風を生み、読者はその世界にダイブする。それを実現する小説化は、VR作品「東京クロノス」のもう一つのVR的な可能性ではないでしょうか。
そして小山恭平の描く神谷才、その過去の物語。
私個人として何より「小山恭平の東京クロノス小説」である事も大変に楽しみでした。過去最高に「濃い」小山恭平作品。
VRとしての東京クロノスをまだ未プレイの方にこそ、この『渋谷隔絶 東京クロノス』はお勧めしたい。それはきっとこの物語への、最高の入り口のひとつに違いありません。
■「東京クロノス」岸上健人総合プロデューサーからのコメント
「ゲームのノベライズってあまり読まない」
ゲーム総合プロデューサーの自分が何を言っているんだ感が満載の言葉ですが、小説好きの人間として率直にそう思いました。だから著者の小山恭平さんと講談社の担当さんに、こうお伝えしました。
「遠慮なく面白さでゲームを超えてください。小説単体としてすこぶる面白いものを作ってください。これは東京クロノスファンを飛び越えて、小説愛好家の方々に楽しんでもらえる作品であるべきです」。そうして完成した作品を読んで思いました。「ああ、自分はこんな小説が読みたかったんだ。この物語が、大好きだ」と。これは小説として痺れるような傑作です。東京クロノスとは明確な繋がりがありますが、全く別の物語。どうか小説愛好家の皆様、お楽しみください。
作品概要
作品名 |
渋谷隔絶 東京クロノス |
著者 |
山恭平 (“東京クロノス” メインライター) |
Illustration |
LAM |
発売日 |
2019年7月19日(金) |
サイズ |
文庫版、Kindle版 |
レーベル |
講談社タイガ |
(C)2018-2019 Project TOKYO CHRONOS. All Rights Reserved.
(参考)東京クロノス 公式サイト