VRから売り場への効果的な導入 イトキンの期間限定店舗でブランドのイメージを“体験”

2016年9月9日(金)から9月16日(金)までファッションブランド“TARA JARMON“(タラジャーモン)のポップアップストアが東京・渋谷BANKGALLERY(バンクギャラリー)で期間限定で開催されます。

イトキン

“TARA JARMON”はイトキン株式会社が輸入販売する、パリを代表する女性向けファッションブランド。日本国内では9店舗展開していますが、路面店でのポップアップストアは今回が初めて。

“TARA JARMON”の2016年秋冬、最新コレクションのテーマは「ECLIPSE(エクリプス)-月食-」。ポップアップストアの内装も月食をイメージした光と影の演出が施されています。そして会場内には“ECLIPSE”の世界観を3次元で体感できる「VRギャラリー」が併設されています。

今回はこの「VRギャラリー」を一足先に体験してきました。

VRを抜けてから売り場への演出

「VRギャラリー」は店舗入り口、左の階段を降りた地下1階にあります。階段は暗く明かりは外の光と、足元の小さなライトだけ。下まで降りきった室内は内装も黒く、照明も少なく、夜の闇を思い起こさせます。

イトキン
暗い入り口は夜の世界へ

4人ずつ奥の小部屋に入ります。中はさらに暗いですが、イスに座りGearVRを被ります。満天の星空の下、森に囲まれた野原。すぐに目の前から“TARA JARMON”の新作を着た女性が謎の微笑みを浮かべつつ歩いてきます。

背後に顔を向ければ、木立の周りの白い霧が立ち込めているのがわかります。その場から動けませんが、座っているイスが回転するのでぐるぐると見回してると、筆者がぐるっと横を向いたときと、正面を向き彼女を見つめているときでは女性の声の聞こえる方向も変化しました。ちゃんと彼女のいる方向から声が聞こえてくるので、実際その場で話してる感じがします。

女性が手振りをすると、突然、森が消え、宇宙の真ん中へ。彼女は指をパチンパチンと鳴らしながら、衣装を次々変え、ソファやドレッサーなどを出して筆者の周りを歩きます。最後、彼女は筆者の顔にくっつきそうなほどに近づくと、手を差し出し、招くように光の中に消えていきました。

そのまま筆者は光る雲がかかる宇宙を、猛スピードで飛びぬけて現実に戻ってきます。

VRヘッドマウントディスプレイを外して見回すと、始まる前は真っ暗だった小部屋が、無数の小さな光で、先ほどまでいた宇宙のようになっています。スタッフに案内され、エレベーターで2階に上がって、色とりどりの服でいっぱいの店内に到着する。ここまででVR体験が完了です。

暗い階段からVR体験で宇宙を抜けて色とりどりの“TARA JARMON”の世界へ。VRの展示では、VRにすんなり入れる導入と、戻ってきた後の余韻を演出するのはなかなか困難です。また、店舗の場合、周りの騒音、他のお客の目、VRヘッドマウントディスプレイが店舗の雰囲気から浮いていたりと、店員に声をかけて体験しようとする人は少ないです。今回の試みは期間限定の店舗で、広い敷地もあり、非常に効果的にブランドのテーマとVR体験をつなげています。

“体験できる”が消費者が求めているキーワード

イトキン
オープニングイベントではモデルの中村アンさんもVR体験をし、以前番組でVR体験した際はジェットコースターで怖かったとのこと。今回体験したコンテンツに関しては「すごい不思議でした、移動しなくてもいろいろな景色が見え、すごい不思議で異次元に行った感じです。お洋服だけのお店よりすごく楽しいし、行ってみたいし、皆さんに来てほしいです。」とのこと。最後にも「VRというのは不思議な空間に遊びに行ける、すごい素敵な体験なのでぜひ皆さんに足を運んでいただきたいです」と体験を楽しんでいた様子。

イトキン株式会社代表取締役社長、前田和久社長によれば「“体験できる”が消費者が求めているキーワードと考え、洋服だけを眺めているだけでなく、VRという”体験できる”新しい体験型ポップアップストアにした」とのこと。今後、イトキン株式会社の成長戦略上、“TARA JARMON”を重要と位置づけている中で、その販売にVRを採用したことは興味深いです。

VR体験は2分間、VRコンテンツ制作は株式会社アマナ

TARA JARMON 体験型ポップアップストア“ECLIPSE(エクリプス)-月食-”

期間: 2016/9/9(FRI)-16(FRI)
営業時間: 11:00-20:00 (9/10 21:00閉店,9/16 16:00閉店)
場所: BANK GALLERY 東京都渋谷区神宮前6-14-5

「VRギャラリー」は店舗入り口左、階段を降りて地下1階

関連記事はこちら

この記事を書いた人