2016年12月28日、DVD個室鑑賞のできる店舗、いわゆる個室ビデオ店「SOD VR」が東京・秋葉原にオープンしました。アダルトビデオメーカー大手のソフト・オン・デマンドがオープンした店舗ということで注目を集めていますが、話題となっているのが「アダルトVRが体験できる個室がある」という点です。
果たしてどのような店舗なのでしょうか。
場所
秋葉原駅から3分ほど歩いた高架下にSOD VRの店舗があります。場所はmouse computer秋葉原ダイレクトショップの隣です。
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VRを強調した店頭のディスプレイ
料金体系、利用方法
SOD VRの料金体系は通常のビデオ個室と同じく、時間制です。VRが体験できるのは、60分、2時間、3時間の3コースです。
60分 | 550円 |
2時間 | 1,050円 |
3時間 | 1,600円 |
5時間 | 2,100円 |
12時間 | 3,100円 |
ナイトコース 12時間(22時~翌10時) | 2,100円 |
1Dayコース(最大20時間) | 3,150円 |
※延長30分毎に550円、シャワーのみ利用550円
受付には大量のTENGAが置かれています。
VRルームにはPCとVRHMD
受付で利用時間を申告し、USBメモリとカゴを渡されたら部屋に向かいます。なお、VR体験は整理券式になるため、待ちが発生することもあるようです。
館内も通常のビデオ個室と同様。2017年1月末時点では、VR体験用の部屋は10部屋用意されています。
扉を開くと机の上に置いてあるのは、ビデオ個室にそぐわないゲーミングPC(DELL Arienware Aurora GTX1070搭載モデル)です。受付で渡されたUSBメモリを机上のコネクターに挿すとPCが起動します。
ゲーミングPCともう1つ、通常の個室ビデオ店にはないものが置かれています。
頑丈な金庫です。中にはVRヘッドマウントディスプレイが入っています。
SOD VR秋葉原店で使用しているのは、中国のPimax社のPimaxと呼ばれているVRヘッドマウントディスプレイです。Pimaxは、4Kの画質をうたっていますが、体感としてはOculus RiftやHTC Viveと変わらない両眼で2160ピクセル程度の画質です。目と目の間の距離の調整はできません。Pimaxはブルーライト等、ディスプレイの発色に癖があるため、コンテンツ出力側で青色を考慮しているとのこと。そのため、ディスプレイはやや暗く感じました。
また、位置トラッキングはないため、頭を振るヘッドトラッキングのみ搭載されています。
ヘッドホン一体型です。ヘッドセット左上部に音量ボタンがあります。
PC向けのVRHMDとして質の安定しているOculus RiftやHTC Viveを採用しなかった理由に関しては、「場所の特性上、破損の確率が高く、コストを下げざるを得なかった」とのこと。デリケートな空間でもあることから、できるだけ人の手を介在させないことが望ましいビデオ個室では、デバイスは部屋に備え付けにして、管理はお客さん任せになってしまうとのこと。確かに扱い慣れていないお客さんが24時間、代わる代わる利用すると破損の可能性も高いことは納得できます。
筆者が体験した部屋のVRHMDも、ヘッドホンの耳あての部分が破損しており、テープで修理をしていました。
酔いなどが生じた際の注意書きと一つ一つの挙動を丁寧に書いてあるマニュアル。
PCが起動するとセッティング等をすることなく、Pimaxは接続されて利用できる状態になっています。デスクトップにある「SOD VR」のアイコンをクリックすると30ほどのコンテンツが選べるメニューが開きます。
体験できるコンテンツは、ソフト・オン・デマンドが撮影した実写のVR向けアダルトコンテンツです。ざっと見ただけでもかなり様々なジャンル(性癖)が揃っていました。詳細な内容は体験してのお楽しみとします。音は3Dサウンドで再生され、女優さんのいる方向から声が聴こえてきます。
なお、それぞれのコンテンツは1本あたり25分前後となります。VR向けのアダルトコンテンツを制作している関係者に話を聴くと「撮影機材の限界もあり、このぐらいの尺が一般的になりつつある」とのこと。既に数百本が撮影されているVRアダルトコンテンツでは自然と平準化が進んでいる模様です。
なお、ソフト・オン・デマンドは今回公開している以外にも、数百本のコンテンツを持っているとの噂も……。今後のコンテンツの増加に期待できそうです。
時間がきたら、USBメモリを抜き、カゴを持ってカウンターに返すと体験終了となります。VRで体験しているとついつい時間感覚がなくなってしまうので注意したいところです。
反響は上々、最大5時間待ちになることも
SOD VR、開始から1ヶ月ほどが経ちますが反響はどうなのでしょうか。店舗スタッフに話を聴いてみました。
VR体験可能なVRルームの人気は続いており、最大で5時間待ちになることもあるとのこと。筆者の取材した平日昼間でも「180分待ち」と掲示されていました。
1時間から3時間まであるメニューに関しては、「開店当初は興味本位で1時間コースを選ばれるお客様が多かったですが、徐々に2時間、3時間とご利用になる方が増えてきました」とのこと。一度体験した人が再度訪れて長時間体験をしていることも考えられます。オンラインでVR向けにアダルトコンテンツを配信しているDMM.comでも「リピーターが出てきている」という話があり、アダルトの分野はVRでもリピートが高くなる傾向にあるようです。
SOD VRでは、今後さらにVRルームを増やすことを検討しているとのことです。
店舗概要
SOD VR
場所
東京都千代田区外神田1-2-5
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営業時間
24時間営業