【体験レポ】世界中のアーティストが作った世界を次々と体験。VR映像展Kaleidoscope Tokyo

4月6日、東京スターライズタワーで「TOKYO STOP OF THE 2016 KALEIDOSCOPE WORLD TOUR」が開催されました。Kaleidoscopeは、短編VR映像や360度全天球動画作品の展示会で、全世界10都市をツアーで回っています。

Kaleidoscope

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ギャラリーで開催されたこともあり、アーティスティックな作品が多く展示されていました。

その中から特に印象的だった作品をいくつかご紹介します。

「NOTES ON BLINDNESS: INTO DARKNESS」

Kaleidoscope

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NOTES ON BLINDNESS: INTO DARKNESS」は目が見えない人が捉えている世界を体験できるVRコンテンツ。「耳で視る」体験が可能です。

後天的に視力を失ったJohn Hull氏が、音声で記録した日記が元になっています。音が青く光る粒子で表され、靴音、話し声、鳥の羽ばたきがすると光の粒子で形作られていきます。

Gear VRを被った最初はただの暗闇にJohn Hull氏のナレーションが聞こえるだけですが、段々に、ジョギングしている人や、葉を揺らす風の音、池の水音、ベンチに座って新聞を読む人、飛ぶ鳩の音が聞こえると、音の発した場所から青白い形が生まれていきます。このような世界の見え方があるのかと驚かされます。

バイノーラルで録音されており、3D音響で聴こえるため、まるでJohn Hull氏自身になって見えない世界を耳で視ているかのような臨場感があります。

「TANA PURA」

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TANA PURA」は、「チベット死者の書」から受けたイメージを印象的な音楽にのせてサイケデリックな3DCGで描いたVR映像作品。

カラフルな短冊状のグラフィックが音楽に合わせ、上下左右に踊るようにぐるぐる動いています。無数の短冊が上に向かい昇って行くシーンでは体験者自身の体が見えないこともあり、自分自身も魂が抜け出たかのような浮遊感と上昇感を感じました。

https://www.youtube.com/watch?v=viTKdk4cQ0o

「EDGE OF SPACE」PV

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EDGE OF SPACE」は高度気球による高度40kmからの360°全天球映像の撮影までを追った、360度全天球動画の実写ドキュメンタリーです。

気球を打ち上げるまでの制作過程と、気球が地上を離れ、雲海を抜け高度40kmの成層圏に到達、気球を切り離して地上に戻るまでが撮影されています。

宇宙との境目が360°どこを向いても見られる、本来なら宇宙飛行士しか見られない風景を地上の椅子に座った状態で見ることができます。

上がって行く過程はゆっくりなのと、編集されているので浮遊感や上昇感は感じませんが、映像が綺麗なので酔うこともなく快適に風景を楽しめます。

https://www.youtube.com/watch?v=cFwlYS2-leA

「SURGE」

SURGE」は進化の過程を抽象的に描いた3DCGアニメーションです。Oculus Riftのコンテンツで振動パックを背負って体験しました。

Kaleidoscope

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何もない大地に一つのブロックが生まれ、増殖し、人型になり、空には巨大な空母のようなモノリスが浮かび、数十メートルになる巨大な人型にまでなる、進化と滅びを予感させる内容です。音楽に合わせてブロックが動き、音楽に連動して体が振動するのでグルーヴを感じます。

広大な世界の荒涼感と巨大なブロックと人型の表現の大きさを実感させる空間描写も素晴らしいです。

https://vimeo.com/132139873

Nokiaの360度カメラOZOも

会場にはGear VRが40台、Oculus Riftが3台、HTC Viveが3台用意されていました。それ以外にNokia製のVRカメラOZOの展示とデモ映像がGear VRで体験できました。

非常に綺麗で、立体的に見えます。ただしライブシーンを撮影したものは、カメラの形状通り、真後ろが幅10cmほど消えてくっついた状態に見えるのが気になります。

Kaleidoscope

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30作品もある展示をHMDで見るのは一人一人時間がかかってしまうため、常に行列ができてしまい、全ての作品を見るのが難しいところです。

ただ欧米で作られているVR作品や360°全天球動画が一度にこれだけ見られるのは見応えがあります。アート系の作品が多いので、国内の展示イベントと比べてもエンターテインメント作品とはまた違ったテーマを取り扱い、なかなか出会えない映像に仕上がっているのも興味深いです。

どの作品も似たような作品がない点で、まさにKaleidoscope(カレイドスコープ、万華鏡)のようですし、映像作品を見たというより、それぞれ別の世界を体験した感じでした。

日本を含めアジアでも、このようなゲームとはまた違ったVR作品の展示会が開かれたら面白そうです。

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