【体験レポ】ホラーの恐怖を振動と風で強調も、コーエーの五感刺激筐体「VRセンス」(JAEPO前編)

2017年2月10日~12日千葉・幕張メッセではアミューズメント・エンターテインメン ト業界のメーカー、関連企業が一堂に会するアミューズ メント・エンターテインメント産業の展示会「ジャパン アミューズメント EXPO2017」が開催されました。本展示会では入場料のみで最新アーケードゲームを遊ぶことができるため、ビジネスだけではなく一般向けのイベントとしても注目されています。

11日~12日はドワンゴが主催する、ゲームのイベント「闘会議2017」と初の合同開催です。

遊ぶ側としては入場料のみで1回数百円するVRコンテンツを遊べたり、今までのゲームとは違う反応をする体験者を実際に見ることになり、出展側としてはVRコンテンツに興味がなかった層の目に触れる場となりました。
今回は、前後編に分けて、体験レポートをお伝えします。

後編はこちら→【体験レポ】アミューズメント業界でVRに熱い視線 走りながら銃が撃てる歩行デバイスも(JAEPO後編)

コーエーテクモの新型筐体

『VR SENSE』

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VR SENSE』は、VR内の映像と連動して、椅子が動き、香り、風、ミストが出て、触感を感じさせるタッチ機能など五感を刺激する機能を搭載したVR体験用の筐体です。2017年2月6日にコーエーテクモウェーブが発表したばかりです。

今回、展示してある筐体は、搭載された機能のうち動きと風のみでした。体験できたコンテンツは『ホラーSENSE~だるまさんがころんだ~(仮)』、『GⅠJOCKEY SENSE(仮)』、『VRアクション三國無双』の3つです。

VRアクション 真・三國無双(仮)_rgb.jpg

3つの中から『ホラーSENSE~だるまさんがころんだ~(仮)』、『GⅠJOCKEY SENSE(仮)』の2つをを筆者は体験できました。

『ホラーSENSE~だるまさんがころんだ~(仮)』

『ホラーSENSE~だるまさんがころんだ~(仮)』は夜の校舎で、謎の少女と「だるまさんがころんだ」をするコンテンツ。一緒に来た友人達も目の前で失敗し化け物に弾き飛ばされ倒れていきます。子供の頃誰もがやったであろう「だるまさんがころんだ」を不気味な少女と遊ばないとならない恐怖体験です。

Mogura VRさん(@moguravr)が投稿した動画

始まりは、夜の廃校舎の中。廊下の奥には少女がいて、「だるまさんがころんだ」をしています。「あー動いた!」と目の前で失敗した友人が現れた化け物に殴り飛ばされました。友人の体が吹っ飛ぶときには風が顔にかかります。

今度は筆者の番と、少女が後ろを向いて「だるまさんがころんだ」と言っている間に、握っているPlayStation Moveコントローラーのトリガーボタンを押して一歩ずつ進みます。途中、ぴくぴく動く倒れた友人の顔を覗き込むと白目が真っ黒になっています。

子供の頃遊んだようにに少女も「だるまさんがころんだ」をゆっくりつぶやいたり、いきなり早口にするフェイントも入れてくるので失敗すると、画面が真っ赤になりました。(今回はデモなので何回かやられても最後まで進むことができました。)
ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~(仮)_rgb.jpg
移動と化け物が現れたりするときは座っている椅子ががたがたと動きます。正面からコウモリが多数襲ってきたときは正面から風が吹き、右側の窓からは風が入ってくる場所では右から風が吹いてきました。風が吹いてくる先は暗くよく見えないですが、風を感じることで奥行きを感じました。

『GⅠJOCKEY SENSE(仮)』

Mogura VRさん(@moguravr)が投稿した動画

『GⅠJOCKEY SENSE(仮)』は中山競馬場での競馬レースを騎手になって体験できます。体験者が騎乗する馬はディープインパクト。持っているコントローラーを鞭の代わりに振ると馬が速く走ります。椅子は映像に連動して馬に揺られているようです。

競馬レースといえば実況ですが、他の馬が後ろから迫っていることを実況されると、背後を振り向きたくなります。リアルな実況がテンションを上げるだけではなく、周囲を楽しむ要素にもなっています。

VRセンスの特徴を活かした演出は、正面からの風くらいですが、さらに芝や馬の匂いが加われば臨場感は高まるだろうと感じられました。
GⅠ Jocky SENSE(仮)_rgb.jpg

『VR SENSE』のポイント

五感を刺激する設備が1つの筐体に納まっている魅力

VR体験に激しい動きを組み合わせる椅子には『SIMVR』、動きに加えてミスト触覚を感じるものには『MX4D』があります。また、馬やドラゴンなどまたがって走る、飛ぶVRコンテンツには『Hashilus』や『The Gunner of Dragoon』などがあります。匂いならば『VAQSO VR』はじめとしたデバイスが登場しています。熱を加えるコンテンツとしては『VR ZONE Project i Can』のガンダムVR 『ダイバ強襲』でも試みられています。

「VR SENSE」では、そうした体感すべてが1つの筐体にセットになっていることはセッティングや、スタッフのオペレーションを想定すると大変魅力的です。VR SENSEは狭いため座れば立ち上がろうとは思いません。体験中に座ったままなことは安全面からも利点があります。

ただし、今回はまだ五感を刺激する機能のうち2つだしか体験できず、本来の実力を知るためには今後に期待したいところです。

周りから見ると何をやっているか分からない点は課題

アミューズメント施設では、楽しそうに体験している様を見せることで、周囲のお客さんの注目をひくことが重要です。特にVRヘッドマウントディスプレイは着けている人しか体験できず、1度に体験できる人数も少ないという不利な点があります。

VR内で何をしているのか、体験者がどのような反応をするかわからないと体験してもらいづらくなります。そのためアミューズメント施設で展開しているVRコンテンツは、見ている周りの人も楽しめるような工夫をしています。

「VR SENSE」は体験者が横からしか見えないため、周りから何をしているのかわかりにくいデザインです。体験している人からすれば、恥ずかしい反応を人に見られないことは利点ですが、友人や家族と一緒に体験中の反応を見て楽しんだり、応援したりすることもVRコンテンツの魅力なため、今後どのような展開をするか気になるところです。

株式会社コーエーテクモウェーブ

後編はこちら→【体験レポ】アミューズメント業界でVRに熱い視線 走りながら銃が撃てる歩行デバイスも(JAEPO後編)

この記事を書いた人

  • アニメや特撮、VR・ARが好きなだけな人です。Oculus等HMD、VR・ARの魅力を沢山の人に広めていければと思っています。

    Twitter:@kure_kure_zo

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