千葉・幕張メッセで開催されたアミューズ メント・エンターテインメント産業の展示会「ジャパン アミューズメント EXPO2017」。前編に続いてVR関連の出展の体験レポートです。
前編はこちら→【体験レポ】ホラーの恐怖を振動と風で強調も、コーエーの五感刺激筐体「VRセンス」(JAEPO前編)
『Omni Arena』
『Omni Arena』は歩いたり走ることのできるVR用デバイス「Virtuix Omni」とHTC Viveを使った2人対戦用のVRアトラクション設備です。体験できるコンテンツは、1人プレイ用シューティングゲームの『Training Ops』。プレイ自体は1人用ですが。Omniは2台設置されており。2人同時に体験できます。近未来な施設の中を走って、銃で的を破壊し、得点を稼ぎながら先に進むゲームです。
靴は大小2種類のサイズが用意されています。直接を足入れずに済むよう、フットカバーを履いてから靴を履きます。
専用の靴に履き替え、ハーネスを装着してプレイします。走る歩くというより、すり鉢状の床の上ですべっているような感覚です。前に進むときは腹を歩行器のようなバーに押し付けるように体重をかけますが、コルセットのような固定ベルトをしているため痛くはなりません。
曲がるときはその場で半回転するような動きになるため、思った通りに動くには慣れる必要があります。その場で好きなだけ足を動かしても、現実の壁にぶつかる心配がなくVR内で走れるため、これまでにない面白い体験でした。
今回の展示は、Omniを中国で展開するメーカーが出展。まだ日本で正式に導入しているところはなく、今回は参考出展とのこと。今回体験できたシューティングゲーム以外に『Omni Arena』対応コンテンツは2つ発表されています。今後も増えるとのことです。今回の設備は2人用ですが、5人同時に体験できる5人用もあるとのことです。
出展者の公式サイトはこちら。
中山市世宇动漫科技
『VR ZONE Project i Can』
昨年4月~10月までお台場で展開していたVRエンターテイメント研究施設『VR ZONE Project i Can』(現在は長久手・namcoイオンモール長久手店で展開)がコンテンツを展示していました。
(参考)ナムコ、12/9より愛知のイオン長久手にVR体験コーナーを出店
『VR ZONE Project i Can』のコヤ所長
VRアクティビティ出展タイトル
・極限度胸試し 『高所恐怖SHOW』
・ガンダムVR 『ダイバ強襲』
・急滑降体感機 『スキーロデオ』
・ホラー実体験室 『脱出病棟Ω (オメガ)』
・VRシネマティックアトラクション 『アーガイルシフト』
・VR鉄道運転室 『トレインマイスター』
・VR-AT シミュレーター 『装甲騎兵ボトムズ バトリング野郎』
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JAEPO特設ページhttp://bandainamcoent.co.jp/am/event/jaepo2017/#/list
株式会社バンダイナムコエンターテインメント
アミューズメント業界で注目を集めつつあるVR
今回のJAEPOで出展されていたVRコンテンツは3展示でしたが、VRヘッドマウントディスプレイだけではなく体を動かすもの、風を受けるなど、五感を刺激する要素が組み合わさった大がかりな展示になっていました。筐体が大きく、アーケード専用に振り切っていることも共通しています。
取材を行ったビジネスデーでは入場者数が少ないにも関わらず、VRコンテンツ展示の前には行列ができていました。VRコンテンツ自体、体験時間が長いため体験者数が限られることもありますが、アミューズメント業界関係者に注目されていることがうかがえました。