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VR体験施設 2019.06.29

あなたは撃てる?人間性が試されるバンナムの新VRホラー「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」体験レポ

VRエンターテインメント施設「VR ZONE」などを企画・開発・運営をしているバンダイナムコアミューズメントは、新しいゾンビホラーアクティビティ「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」を発表しました。

本アクティビティは6月29日(土)にリニューアルオープンした「VR ZONE OSAKA」で、また7月12日(金)に東京・池袋のサンシヤンシティにて新規オープンする「MAZARIA」(マザリア)にて体験することができます。

VR ZONEのホラー系アクティビティといえば、「ホラー実体験室 脱出病棟Ω」や「恐竜サバイバル体験 絶望ジャングル」といったものがありましたが、それらとも異なり、また進化した本アクティビティ。今回はタレントでVRにも造詣が深い有野いくさんとMogura VRの記者との混成部隊で体験してきました。ホラーとスピード、そして体験者の人間性をも試されるスリルあふれるアクティビティの様子を、有野さんの絶叫とともにレポートします!

「ラピッドリバー」でもおなじみの4人乗りマシン

会場に案内されると目に見えたのは「冒険川下りVR ラピッドリバー」と同じ、4人乗りのマシン。

そして壁には「感染率1/4 触れたらゾンビ。」と書かれたバナーが。え、ゾンビになってしまうの……!

ここで「ヴァネッサ」と名乗るアテンダントの方が案内をしてくれるのですが、銃も持って衣装もばっちり、喋り方も登場人物の口調で、最初から危機感マックスです。彼女の説明によると、我々はゾンビウイルスが蔓延し、他の人は全滅してしまった街の生きき残りであり、銃を頼りに車で街から脱出するという状況にいるようです。

マシンに座りシートベルトを締め、VRヘッドマウントディスプレイ被り、VR空間で銃となるコントローラーを持つとアクティビティの開始です。ちなみに、本アクティビティでは味方に攻撃すると当たってしまうので、その点はご注意を。

車が動きだすと募る不安

あらためて、VR内で今回の状況の説明が終わると、プレイヤーを乗せた車は荒廃した街を走行していきます。道のデコボコにあわせて、マシンも上下に動きます。

この時はまだ余裕があり、登場人物のモノマネをする有野さん

しかし道路はがれきでふさがっており、ビルの中を抜けることに。電気が通っていない建物の中の暗闇を照らすのは銃についたライトのみ。メンバー各々が注意深く周りを照らしながら奥へ進んでいくと、天井から滴り落ちてくるつゆだくの血が見え、ソンビに襲われるのではないかと不安になります。有野さんの「怖い怖い!オマイガッ!」という叫び声は反響し、先の見えない空間であることを強調しています。


(上の写真のような暗闇を、このような表情をして進んでいきます)

(暗闇を進む中余裕がなくなり不安になっていく一行)

そして、やっぱりでたッ!ゾンビ!
分かっていてもやっぱり「キャー!」「あ゛あ゛あ゛あ゛」と叫んでしまいました。

(そしてやはりでてしまいました!)

登場のインパクトだけでなく、こちらににじり寄ってくるゾンビの動きもおどろおどろしいのですが、ゾンビの動きはプロのモーションアクターが担当していると聞いて納得です。
そんな恐ろしい動きのゾンビに触れるだけでなく、体液が当たっただけでこちらもウイルスに感染してゾンビになってしまうということで、近づかせないように必死に銃で応戦します。一般的なシューティングゲームと同じようにヘッドショット(頭部を狙って撃つ)をすると効果的のようです。

無限とも思われるくらい湧き出るゾンビの群れを前に、車は別のルートを探して走ります。悪路もなり振り構わず猛スピードで走り、回転し、時には障害物に激突することも。これだけ激走すると酔ってしまうんじゃないか……と思いきや、ぜんぜん酔いはなく、むしろ心地よいスリルがありました。これは、先述の「冒険川下りVR ラピッドリバー」と同じ筐体を使用していて、VRの中での乗り物の移動にあわせてヨー(横方向)の回転を行うことで、VR酔いを抑えているためです。

(外から見ているとすごく回転していますが、VRの中の映像とあっているため酔いはありませんでした)

迫るゾンビという極限状態に思わず身を寄せ合う……

こういう極限状態を体験できるアクティビティを遊んでいると、人それぞれの違いというか人間性が表に出てくるのが面白いですね。ちょっとした揺れで叫ぶ人、周りを見渡してどの方向に敵が出たかを指示する人、何も言わずもくもくとゾンビをヘッドショットで狙っていく人、ゾンビの飛び散る血を見て「つゆだくだぁ」と喜ぶ人……ちなみに私は、「大声で叫ぶんだけど言っている内容が的確に中で何が起こっているかが分かる実況になっている」そうです。


(ひっきりなしに車に乗っているプレイヤーに伸びるゾンビの手、飛び散る体液……)

自分は車の左側に座っていたのですが、触れたらゾンビウイルスに感染してしまうという恐怖から徐々に車の中央側に座る位置をずらしていき、右側に座っている同行記者にぶつかってしまいました。今回はおっさん同士でしたが、カップルだったらなかなかのシチュエーションではないでしょうか


(奮闘する有野さんと、ゾンビウイルスの感染を恐れて男性同士でも体を寄せ合う記者(右))

そして、体験の最後は……有野さんや同行記者、そして他の回を体験した方とも話したのですが、どうも人によってラストで起きた出来事や取った行動が違っていました。その人の銃撃の腕前だけではなく、ここでも人間性がキーになっているようです。

本アクティビティのプロデューサーであるバンダイナムコアミューズメントの世取山宏秋氏によると、体験が終わった後にも家族や友達、恋人同士で「最後どうだった」「やっぱ究極の状況になったらお前はそうなんだね」と盛り上がってもらいたいそうです。実際私も、アクティビティを体験した時間と同じくらい話し込んでしまうほどの、タイトル通り「ハード・コール」な経験を味わえました。
(もちろんひとりでもプレイできるそうです!知人と一緒にプレイするのとは違った体験になるはず!)

「ゾンビサバイバルゲーム ハード・コール」は6月29日(土)にリニューアルオープンした「VR ZONE OSAKA」で稼働中、また7月12日(金)に東京・池袋のサンシャインシティにて新規オープンする「MAZARIA」(マザリア)にて稼働開始です。


(本アクティビティのプロデューサーの世取山宏秋さん(中央)と、おなじみコヤ所長こと小山順一朗さん(左)、タミヤ室長こと田宮幸春さん(右))

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