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VTuber 2018.10.20

消えたバーチャルシンガー「YuNi」 その軌跡とは

バーチャルシンガー「YuNi」の動向が話題になっています。YuNiは2018年6月に登場した、歌に特化したバーチャルタレント・VTuber。8月にはチャンネル登録者10万人を超え、10月現在では14万人となっていました。

彼女は10月12日、Twitterアカウントにて意味深な発信を残したまま1週間ほど活動をストップしています。元々、トークや実況ではなく歌を主体として活動を開始した彼女。初期はほとんど歌動画のみの活動であったためミステリアスな側面もありましたが、最近はさまざまな一面をみせてくれていました。

動向が気になるところですが、そもそも、YuNiとはどういった存在なのか。ミュージックビデオ形式の動画を多数出している彼女ですが、人気ボーカロイド楽曲からアニメソング、ポップス、さらには昭和の名曲まで、幅広い歌声を聞かせてくれる彼女がこれまでどんな歌を歌ってきたのか振り返りたいと思います。

歌ってみたシリーズの中には、100万再生を達成している動画は複数あり、中でもボーカロイド曲の「シャルル」は300万再生を超える人気動画です。高音が続くサビパートを美しく歌い上げており、YuNiの歌ってみたを代表する動画の1つとなっています。

アニメ「PSYCHO-PASS」のエンディングテーマ「名前のない怪物」の歌ってみた動画です。疾走感のある曲と近未来を舞台にした作品の世界観をイメージした電脳的なMVに仕上がっています。

作詞家・畑亜貴氏と作曲家・田中秀和氏のタッグが手がけた、アニメ「這いよれ! ニャル子さん」のオープニングテーマ「太陽曰く燃えよカオス」。YuNiの楽しそうに歌っている姿や、合いの手の「うー、にゃー!」が可愛らしいだけでなく、動画の編集も細かく作られています。

YuNiはボーカロイド曲やアニメソングだけでなく、歌謡曲やJ-POPの歌ってみたも投稿しています。歌手・久保田早紀さんによる昭和の名曲「異邦人」の動画では、広い世代で反響が出ており、この動画がきっかけで曲を知ったという若い世代の視聴者もいます。

夏の定番曲ともいえる、バンド・Whiteberryの「夏祭り」。動画では夜の夏祭りを感じさせるMVとなっています。間奏パートでは、普段見ることができないエアギターに挑戦している姿を見ることができます。

10月18日時点の最新動画では、音楽ユニット・B’zの名曲「ultra soul」の歌ってみたを投稿。青い海と空をバックに、サングラスをかけてマイクスタンドを片手に熱く歌い上げています。動画の最後には「GOOD BYE!また会う日まで」と今回の消失と関係があるようなメッセージを残しています。

紹介したいくつかの楽曲を聞くとわかるかと思いますが、特定のジャンルに偏らない多彩な歌唱を見せてくれる歌い手です。楽曲数として40曲以上をこれまで歌っているため、思い出の曲がないか見てみるのもよいかもしれません。

過去の楽曲も歌い切る実力派の彼女を見ていると、たとえば日本のロックバンド「REBECCA」による往年の名曲「フレンズ」などもぜひ歌ってほしいな……と思っていたりもしましたが、まずは今回の動向を見守りたいところです。


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