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VTuber 2021.03.07

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(2月27日~3月5日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

にじさんじAnniversary Festival 2021 CM 赤羽葉子ver

先日行われた「にじさんじAnniversary Festival 2021」。ニコニコ動画とYouTubeでオンライン配信され、有料メインステージに無料ステージ、各種展示物などが一気に見られる非常に豪華なイベントでした。ステージの合間には入れ替わりがあるため運営がライバーにCMを募集していたようなのですが、思ったより数が少なかったようで、赤羽葉子のCMが何度も流れるという事態になりました。でもそれも映像を見てみたら、流したくなるのはよくわかります。ショートムービーとしてめちゃくちゃよくできているからです。

赤羽葉子は基本ライブ配信を中心に活動をするライバーではありますが、時折編集したショート動画投稿も行っています。これがホラー・サスペンス系の映画の演出や間のとり方を踏襲したエンタメとして、非常にクオリティが高い。今回は特に初見の人が見ても、にじさんじファンが見ても面白いし怖い。フェスの宣伝なのに「Fesを見るのをやめて」と言うディストピアなネタまでしっかり含んでいる。全編を通じてのテンポや演技も見事なので、是非見てほしいショートムービーです。

カーペットの管理方法【家庭版】

「バーチャル掃除人」というかなり変わった肩書きの白銀スーニャ。プロの清掃屋として知識を紹介してくれる貴重なチャンネルです。今回はカーペットの管理という、誰もが気になり悩むもの。ベストな掃除機から飲食物をこぼしたときの対策までガチで教えてくれていますので、プロ技術の清掃方法を知ることができる動画です。

そんなプロ視点で「モルカーの掃除」なんて真剣に考えたら、そんなの面白いに決まっている。空想科学的な楽しみ方を提示してくれています。その他にもにおいの問題など、清掃業ならではの専門的なトークが聞けるので、チャンネルをチェックしてみてください。

城下町秋月の桜・黒門茶屋の春の限定メニューをご紹介♪

福岡県にある黒門茶屋を紹介するVTuber秋月みいひ。今回は秋月の桜の名所の紹介と黒門茶屋の名物メニューを紹介しています。この秋月の桜の映像が、ものすごく美しい! 地元だからこと撮れるアングルでの桜並木を堪能できます。

地元の映像の豊富さ、お店のメニューの紹介、はっきりした滑舌と優しい言葉遣いのトーク、テンポのいい編集。地元密着型のマーケティングVTuberとしてのクオリティが抜群に高いです。地上波番組「めんたいワイド」内でも紹介されたとのことです。
ただの紹介だけではなく、コロナ禍での対策や観光客への気遣い、営業スタイル変更のお知らせなどの細かい部分もフォロー。地方創生VTuberとしての欠かせない部分をおさえつつかゆい部分に手が届く、是非見ていただきたい作りのVTuber動画です。

【世界一臭い】シュールストレミングで寿司を作って食べてみた結果・・・【飯テロ】

タイトルだけでオチはわかるよ! でも開いて見てみたくなる……ほらやっぱりな! これこそYouTuberスピリット。あおぎり高校は、こういう「Vだかなんだかわからないけど面白いからやる」というYouTuber的な動画をしばしばアップしていますが、今回は大掛かりすぎです。

映像だと匂いが伝わらないので、普通においしそうなのが怖い。当然ですがこういう食べ方をするものではないです。あと一缶でもまあまあいいお値段します。
体当たりで面白いことを、実写とアバターごちゃまぜでやるあおぎりスタイルは最近割と安定して増えてきているので、YouTuberノリが好きなファン層にどんどんリーチしてほしいところです。

【羽鳥ぽぽぽ】元祖ハトカーを見て!!【第270羽】

専門性というのは、極めるとそのVTuberにしか伝えられないものがあるというもの。鳩のVTuber羽鳥ぽぽぽが紹介するのは、モルカーならぬ「ハトカー」。ネタではありません。しっかり歴史まで交えて解説しています。さすが鳩の話題だけで270本も動画をアップしているだけあります。

地方によってはかなり有名な民芸品のようですが、他の土地の人はなかなか触れることのない情報。こういう「鳩」にまつわることなら本当に隅から隅まで、なんでも語ってくれるVTuberです。話題の尽きなさとディープさにただただ驚かされます。鳩好きはすぐさま登録して見るべきチャンネル。そうでなくても見れば「鳩は深い!」と確実に驚けるチャンネルです。

【日本妖怪】- その十 -『 コロポックル 』👻🌸【 花琴妖怪絵巻 】

様々な妖怪を自作イラスト付きで紹介している花琴いぐさ。シリーズ「花琴妖怪絵巻」もついに10回目で、今回はコロポックルがテーマ。ゲストとしてミリタリーVTuberの彩まよいも登場します。

コロポックルの背丈が実は120cmもあった、というのはかなり意外。これはなぜかというと、北海道と本州の蕗の葉のサイズの違いから生まれた勘違いかららしく、地方ごとの視点もちゃんと解説。実在民族説も紹介しています。
花琴いぐさの「花琴妖怪絵巻」シリーズはテロップも丁寧で語りも優しく、難しい言葉を使わず具体的、イラストもかわいらしいのでぜひとも小学生くらいの子から楽しんでほしい内容です。妖怪と人間の現在の共存についても真摯に視聴者と語り合う内容、日本の民俗学入門としてもオススメです。
今回のイラストもVジャンプレイに掲載されていますので、そちらも是非。

【#にじFes2021】ライバーさんの衣装を考えたら実物になりました!【衣装展示/美術部/感想配信】【相羽ういは/にじさんじ】

現在の情勢の問題でオンライン開催になった「にじFes2021」、オンラインで十二分に楽しめるだけのものは山程準備されました。ここはライバーと運営の頑張りに拍手。ただ「これはオフラインで見たかった!」と叫びたくなるのはどうしてもいくつかありました。その一つがにじさんじライバーのデザイン衣装展示です。

相羽ういはの配信では、自らがデザインした「文化祭っぽさ」をテーマにした5人のライバー衣装が、実際の衣装として展示されていた様子を紹介しています。元々相羽ういははこの企画のために、ライバーを選出して衣装を視聴者と共に配信上でデザインしており、彼女のセンスをぎっちり詰め合わせたものを完成させていました。それを実衣装として制作した、ものすごく手間のかかっている展示物です。特にイベント感の強い特殊な衣装が多い相羽ういはのデザインが、現実に形になっている様子は圧巻。アクセサリー小物まで細かく再現されています。イラストと共に是非見てみてください。

轟京子は服飾専門学校で学んた知識を活かし、現代ファッションにありそうなデザインに挑んでおり、これもほぼ完全再現。Twitterにあがっている写真でチェックすることができます。相羽ういはのデザインとはベクトルがかなり違うので、両者を比較してみるのも面白いです。
あまりにも凝った展示物だったので、映像と画像だけでは本当にもったいない。いずれリベンジの機会がきたら、実物を見てみたいものです。

ViANKiE 「ONNA」MV

R&Bなどの洋楽をメインジャンルに活動をしてきたViANKiEが、今年はどんどん目指す音楽への本気を出してきています。今回のオリジナル曲も、邦楽と洋楽のR&B、そしてジャズの魅力的な部分を抽出して、ViANKiEならではのポジティブでタフネスな精神を投入、大人のゆったりしたムードを大切にしながらも、みずみずしいパワーに満ちた作品を仕上げています。自分を主人公にしていく力強い思想が、静寂の夜中に静かに響き渡る空気感、是非味わってみてください。普段はアバターを利用していますが、MVでは音楽そのものやアーティスティックな世界観を活かすためアバターを一切使わないこともあるのが、ViANKiEのMVの特徴でもあります。

Lonely Hungry Girl .feat KYOTOKONKON [ Official Music Video ]

黒乃くれはのオリジナル曲MVは開いてみてびっくり。大都会のありとあらゆる場所に彼女が映り込んで歌い踊っている。でもその投影されている場所から出ることは決して無い。非常にバーチャルな演出でカットがころころ切り替わり、町がジャックされたかのような感覚に陥ります。

ハングリーに「好き」を欲する彼女のわがままっぷりがとってもキュート。実写の日本的な雑多な町はそこまでキュートじゃないのに、ガーリーな彼女の歌と明るさでどんどんポップに見えてくるのも不思議。
黒乃くれはは英語圏・スペイン語圏でも人気のVTuber。彼女のKAWAIIのウェーブが海外ではどのように見えているのかも気になるところです。

可食前頭葉/椎名かいね

頭をガーンと撃ち抜かれるナイスタイトル。飛び込んでくる鬱々としたポエトリーリーディングと、狂乱の演技。椎名かいねの激しすぎる世界観が凝縮された、猛毒のような作品が投稿されました。詩の部分の表現の機微と、どこからが演劇なのかわからなくなるような壮絶な演技を味わうために、ヘッドホンで聴くことを強く推奨します。

普段から歌動画や歌配信をしている彼女、今回の作品はかなり特殊ではあるのですが、以前投稿されたオリジナル動画でも、都会に住む女の人生の哀をつつくような、物語性と思想性が詰まった作品をアップしています。苦悶と諦念の表現が巧みな歌声は必聴です。

【オリジナル曲】ゆらゆら / 花奏かのん【Yura-Yura】

温かい声色を生かしたエモーショナルがたっぷり詰まった、花奏かのんのオリジナル新作は、心地いいメロディの中にどことなくものさみしさが漂う内容。映画を軸に音と言葉をつむぎながら、通り過ぎた時間にサヨナラを告げていきます。

ベーシストとして活躍している彼女らしく、リズム面でのこだわりは聴いていてハッとさせられるはず。ただぼんやりした寂寥感に流されるのではなく、フラッシュバックの中こだわりのリズムと音でハッと振り返り視線を戻して進むような、人の歩みそのものが音と歌詞で表現されています。

ふわふわと花束 / キヌ

この作品は曲の成り立ちがちょっと特殊。VRChatにあるワールド「星降りの湖 – Lake of falling star -」キヌが訪れた際に感じた思いを、曲と言葉で表現したものです。湖に降り、そして舞い上がる光と星。それを表すかのように広がり続ける音の波。どこかセンチメンタルな空気感と、世界の果ての果て感、それでいてまだまだ永劫まで続くかのような音と光景。できればこの曲を聴きながら、実際にワールドに行ってみたくなる作品です。

【LUMINOX】海の幽霊【歌ってみた】

LUCASの存在。にアップされたPolaris Noxとのユニット「LUMINOX」の七曲目の楽曲。透き通る声とハスキーな声、二人のデュオによるハーモニーが、原曲をリスペクトしつつも全く違う感触を与えてくれて、新鮮に聴くことが出来ます。これを聴けば二人のユニットの表現の方向性が、鮮明に見えてくるはずです。

MVも非常に凝っており、海の色、グレー、黒、そして鮮烈な青が非常に印象的な配色。儚い見た目なのに、ダイナミックすぎる世界観の中で立って歌い続ける二人の様子は力強さすらも感じさせます。

その他のLUMINOX作品は概要欄に記載されていますので、こちらも是非御覧ください。二人の歌声のマッチ度と映像はいずれもかなりこだわりのあるもので、独自の思想を含む世界に引き込む力があります。

This is me -The Greatest Showman Cast (SUGAROCK Cover Video)

「ザ・グレイテスト・ショーマン」の名曲「This is me」は、読み解き方によってはVRアバターを用いる人たちにとっての歌とも取れます。これが私、これが私達にふさわしい姿、誰にもゴミ扱いなんてさせない。
Vsinger SugerSUGAROCK初配信で最初に披露したのがこの曲です。

哀しみを乗り越えて勇気と自信を得て立ち上がり、誰にも犯されない誇りを抱くこの歌を、ゾクゾクするほどの力強さで歌います。彼女自身が自分の活動と歌に自信がなければ、これだけの声はきっと出ないはず。クライマックスに上り詰めていく彼女の声は太陽への誓いのようです。
「私にふさわしくないものなんてなにもない」という歌詞は、VSingerが高らかに歌えば、自身の選んだ新たな姿への愛情表現と、これからの活動の道への決意表明になります。

〖Cover〗いのちの名前 / The Name of Life -acoustic ver.-【ZEA】

NIJISANJI IDのZEA Corneliaがアップしたのは、ジブリ作品で有名な曲のカバー。日本語曲を流暢に歌い上げている、というだけでも十分すごいのですが、曲が始まってすぐ感じられる風になびくような爽やかな歌声、そして自身の声による多重コーラスのハーモニーが見事。インストがシンプルなだけに、彼女の歌声の重なり合いの美しさと、強弱に込められた感情がダイレクトに伝わる一作になっています。

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