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VTuber 2023.07.30

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(~7月28日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

twitterで流行った#に物申してるやつまとめ

超速コメディ動画の鬼才かえる人間がアップしたのは、Twitterで流行ったVTuber関連の「#」に物申しているコントのまとめ動画。
「#VTuberの手料理が見たい」「#VTuberの胸が見たい」などの流行タグに対して、考察をしたりツッコミを入れたり真似をしたり。確かに「物申してる」のは間違いないのですが、ネタに昇華しているのであまり嫌味はありません。

ユーモアでアイロニーをうまく演出しているかえる人間。自身がしっかりした、やりたいことの信念を貫いてしっかりエンタメしているからこそ、説得力があります。言葉遊びが得意なかえる人間の、VR言葉入れ替えテクニックコントは必見です。

かえるのアニメまとめもアップされはじめました。わずかな時間の中に詰め込まれたトークはテンポがいい上に言葉選びがうまく、脚本の完成度が高いです。かつオチも間の取り方も完璧。VRを使ったお笑い・コントの方向性として、ぜひ見てほしいまとめです。

【 ドッキリ 】初めてオフで会う先輩がマネにブチギレてたら… 【にじさんじ/鏑木ろこ/瀬戸美夜子】

初めてのタイミングでしかできない、新鮮でレアな映像。にじさんじ瀬戸美夜子による、比較的新人の鏑木ろこへのドッキリ動画です。
瀬戸美夜子は鏑木ロコと初めてのオフコラボをするにあたって、マネージャーと険悪な仲になっている自分たちのふりを見せようとするのですが…。

このように動画でまとめられていると、マネージャーとの仲の良さが見えて笑えるのですが、第三者の鏑木ろこから見たらとても落ち着かない。そんなハラハラしっぱなしの鏑木ろこの心情も味わいながら、編集動画に追加されるテロップの面白さ、瀬戸美夜子のおちゃめさ、気持ちいいくらいのドッキリ大成功っぷりを楽しんでみてください。ちなみに本番コラボではさらなる思いがけない事件も起こります。

3日間拾ったレシートの内容しか食べれない生活!

ミミックが行ったのはとてもYouTuberらしい企画。3日間は道路に落ちているレシートを拾って、そこに書かれたものしか食べられない、という運任せな内容です。もちろんポイ捨ては、だめ絶対。

実写でやっても面白いであろうこの企画、VTuberの姿で行うとまず痛々しさが減るので、マイルドめに見やすくなります。加えてミミックはVTuberの姿でのリアクションがうまいので、アニメを見ているような感覚でミミックのコミカルな姿を楽しめます。
VTuberが現実に飛び出すからこその楽しさを再発見できるような内容でした。最終日のオチまで含めて完璧なこの企画、対決形式など色々なシリーズでやってみてほしくなります。

🔴視聴者が離れる「グダグダ」大人数コラボを回避せよ!#VTuberを発掘せよ 主催と語る雑談配信【 VTuber / 禰好亭めてお 】

禰好亭めておのこの配信は、VTuberの大人数コラボがグダグダになってしまって視聴者が離れがち、という個人VTuberが抱えつつも乗り越えづらい問題を、視聴者と共に考察しています。VTuberはもちろん、会議をする人に、企画や発表をする人たちに、クラスをまとめる人たちに、グサグサ刺さる話題だらけ。誰が見ても損はしない、身が引き締まる内容です。

いっぺんにみんながしゃべってしまって収集がつかなくなったり、自分がしゃべりたいだけで話がぶつかりあっちゃったりという認識の共有不足もあれば、時間に揃わないという致命的な問題も。視聴者側でも過去の経験を思い出して刺さる話題が、なにかしら出てきていると思います。
だからこそのVTuber企画の主催・MCの大変さと、磨くべき能力も見えてきます。この配信を見てから他のうまいコラボ配信を見ると、いかにまとめる技術に長けているか、良いところをたくさん発見できるようになるはずです。

【平成を感じるDS直撮り】中古で買った、データの中身を見てみよう【トモコレ】

湖南みあによる、令和の時代に平成を感じるゲーム配信が行われました。まず使用しているソフトは中古の「トモダチコレクション」。つまり売った人は誰かを大量に住まわせていることが確定済み。これを開いてどんなトモダチが収容されているかを発掘するという内容です。それだけでも面白いのですが、後半は選んだリスナーを作って収容するという参加型配信になって更に盛り上がりました。

DSは2画面のため、配信画面に取り込んで載せるのが難しいのですが、これをカメラふたつで撮影して載せる、という強引な方法で実施。このスタイル自体が平成の配信者っぽさがあり、一部からはニコ生のようだと評されていました。参加形式が「安価」というのも懐かしさに拍車をかけます。このノリを全編通じてリスナーと共有できるのは、彼女の盛り上げ方がうまいから、そしてリスナーのことが大好きなのが伝わっているから。

本気で婚活中の彼女。視聴者から相手を募って自己紹介カードをもらい、実際に通話に出て配信で話してもらう、という大胆な婚活配信もしています。しかも妹とお母さんが審査員として見ているというのがエンタメポイント。ほかにもマッチングバカラでマッチングを目指すなど、運営公認で婚活を行うなどの身体を張った配信を数多くしているVTuberです。

【#学術系VTuberを探せ】学問について発信しているVTuberさんを一挙ご紹介!【古代日本史VTuber きら子】

VTuberを見て楽しみながら勉強をしたい人は必見! きら子が行った「学術系VTuberを探せ」では、様々なジャンルの学問について発信しているVTuberを招いて、一人ずつトークしながら紹介しています。

インボイス制度や年末調整など誰もが気になる税務の話をしている黄金矢コウ子や、精神面のおくすりについて専門的にとりあつかっている雨声シト、上下水道をあらゆる角度から語る東雲あまき、脳科学の動画を定期的にアップしているRueなど、非常に幅広いジャンルの学術系VTuberが、きら子本人を含めて15人登場しています。何かしら興味をひくジャンルが見つかると思いますので、ぜひチェックしてみてください。

【KiraKira-V MusicFes 2023 – Day – 】 #キラキラVオリ曲フェス │バーチャルで活躍するアーティストのMusic Videoをノンストップでお届け!

真綿スピカのチャンネルで、二部あわせて12時間以上配信された「キラキラVオリ曲フェス」。バーチャルアーティスト、VSingerのMVをノンストップでかけ続けるという企画です。かかっている曲名とアーティスト名、MVのURLはすべてコメント欄の固定コメントに表示されているのも、導線がしっかりしており親切です。
最近はオリジナル曲を発表しているバーチャルアーティスト、VSingerが増えており、毎週のように大量に新作がアップされています。とはいえひとつのオリジナル曲MVを作る労力は尋常なものではありません。今回の「キラキラV曲フェス」はそんなクリエイターたちの魂が12時間びっちり詰まっていて、熱気にあふれています。VSingerが好きな人はぜひこの2本の配信の中から、お気に入りのアーティストを探し出してみてください。

【#いちさんごラジオ 出張編】おしゃべり音楽ラジオ 135Hz ~夏編~ 【ジョー・力一/周央サンゴ】

周央サンゴジョー・力一の行っている「いちさんごラジオ」は、やっている形式自体は普通の対談ラジオ形式です。しかしふたりの現実を切り取る視点の鋭さはそれぞれ独特で、言葉の使い方にもオリジナリティがあります。そのためふたりそろうと、相乗効果で他では生まれない新しい切り口のトークバラエティが誕生します。トークを鍛え上げたふたりだからこその、ちょっと一般からズレた絶妙な「あるある」をほじくるようなさじ加減は、職人技的です。

その「ちょっとズレた」を増幅させて音楽中心にしているのが、今回の出張編のおしゃべり音楽ラジオ。テーマが「シンプル悪口だけど歌に乗せたら何言ってもいいと思ってる?」「アニメのOPにしちゃ暗すぎるだろうよ」と、普通の音楽ラジオではまずやらないテーマで切り込みます。世界はもっと面白い見方ができるんだという笑いとわびさびを提示してくれる、聴き終わった後ちょっと視点が豊かになる配信でした。

ピーナッツくん – TwinTurbo (Official Music Video)

ピーナッツくんのMVでもトップクラスにかっこいい今回の「TwinTurbo」。トラックのリズムの軽快さ、ピーナッツくんの歌い方、MVでのムーブ、すべてがクール。元々人気の楽曲だっただけに、MV化で喜ぶファンも多かったようです。

人間のアーティストがやるとちょっと大げさになってしまいそうな映像の作りも、ピーナッツくんのスタイルだからこそ絶妙にちょうどいい。歌詞もビジュアルも、自身のキャラクター性をうまく活用することで、作品としてのクオリティをワンランク上のステージに持ち上げています。ちゃんと5歳児らしいかわいらしい側面もあります。
ラッパーとして知名度がどんどん増してきており、高く評価もされているピーナッツくん。あくまでも「ピーナッツくんのラップ」というキャラクター・VTuber楽曲の軸からずれていないというのも、作品の武器です。

[MV]アオアザ / 夢羽九 with 托 a.k.a. Tokky(prod. Live4)

夢羽九托 a.k.a. Tokkyによる新作ラップ曲は、MVの止め絵に入る歌詞とは直接関係ない単語がどうしても目に止まります。好きだった給食、ミルメーク。好きだったおかし、ビッグカツ。背景には学校の教室や公園。ノスタルジックな感情をくすぐります。

そんなリスナーのナイーブな感覚を刺激するのが、ふたりが奏でるラップ。大人になるということはいいことなのかもしれないけれども、どうにも若い頃、子供の頃の憧れや夢が喉に引っかかる。ふたりは心に残る言葉の数々をぶつけてきます。「大人になんてなりたくない 歌うトイザらスKIDS いつの間にか進んじまった 君のライフステージに乾杯」不可逆な時間の流れはもう戻せないけど、それが悪いことではない、けれども若き日のあの思いも否定したくない。そんな大人のセンチメンタルに、ラッパーとして作品を作り続けている大人のふたりが寄り添って激励してくれる、情熱的な作品です。

【MV】夜更けの旋律 -Piano&VocalVer.- / 椎名菜羽【オリジナル曲】

「永い永い夜 超えてきたよ いつか誰かのもと 届くように 喉の渇く夜 この唇 寂しさをそっと飲み込んで ただこぼした 旋律を」。吸血姫VTuberの椎名菜羽ならではの、思いを伝えるための言葉選びが印象的な作品です。以前アップされたオリジナル曲のピアノアレンジ版で、夜の静謐とした空気の中、夜風のような切なさと、月明かりの中のような幸福感が伝わってくるようになりました。
透明感抜群の歌声は、息の使い方がとても巧みです。夜中に秘めた思いをそっと伝えるような歌い方は、シンプルなピアノの演奏とぴったりマッチしています。

花鋏キョウ、オリジナル曲MV4連続アップ

7月に毎週新作オリジナル曲MVを投稿していた花鋏キョウ。いずれもクオリティが高いのみならず、花鋏キョウらしさあふれる作品揃いです。
「imaginary」は涼しさを感じさせるイラストと、ツーステップの軽快なリズムで爽やかにしてくれる作品。テクニカルで心地のよいメロディを清涼感いっぱいに歌い上げており、彼女の歌の気持ちよさを満喫できる一作です。
「Starry」はポリスピカデリーによる作品で、歌詞は花鋏キョウも担当しています。自身を見つめながら外に広がっていくような歌詞とメロディが印象的です。圧迫感と開放感を表現できる彼女ならではの歌い方で、壮大な星空を見ているような感覚を伝えてきます。
「Daisy」は雨があがっていくときのまばゆさを感じさせる作品。鬱屈とした雨から晴れ間がでて開けていく様子のメリハリを歌で表現できているのが彼女の魅力でしょう。聴いていて力をもらえる作品です。
「Purple」は夜明けを想起させるようなバラード。たっぷりの声量で安定して歌う彼女の歌唱技術はさすが。高音パートの巧みな歌い方で、思いの強さを感じさせる表現は聞き応えあり。言葉一つ一つが耳に残る作品です。
すべての曲が多くの人に視聴され、ファンから熱く支持されていました。先日生誕記念カバーソングライブも行っており、8月はコラボ歌ってみた動画を連続でアップするそうです。花鋏キョウの新しいスタートダッシュを見ているかのようなワクワクを感じさせられます。

ハジメマシテ/彩華すゞり

マンガで綴られているストーリーにドキッとさせられる彩華すゞりの新曲は、自身が作詞している、ちょっと重い愛の歌。気づかない相手をいたずらして困らせる様子を、ちょっと無邪気でキュートに、そして同時に情念的に歌います。

この歌のすごいところは「ハジメマシテ」という言葉が誰から発せられたかという部分。歌詞とマンガが描くものの意味がわかると、歌の聴こえ方がまた変わってきます。曲中盤の不協和音の表現も見事です。

彩華すゞりは非常に文字がうまいVTuberで、「色ペンいろは先生」シリーズも配信で行っています。この回ではゲストにイバラ・デビルローズを招き、実際に文字を書いてもらいながらバランスなどにチェックを入れており、見ているときれいな字を書くための学習ができる内容になっています。

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