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必見!今週のおすすめVTuber 2023.06.12

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(~6月10日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

【紙芝居 #レビュー 】小学校居酒屋【 #6年4組】

くがるががアップしたのは「個室居酒屋6年4組」の体験レポート。教室の内装、給食がメニューという、小学校の教室を再現した変わったコンセプトの居酒屋について、紙芝居形式でレビューしています。

手書きのイラストとお店を紹介する文章、そして食べ物などの写真がかなりの量使用されているので、見ていて飽きません。
テロップがこまめに編集されており、くがるがの個性のある発言もしっかり書き起こされているので、キャラクター性の魅力も伝わりやすいです。聴きやすいトーンで「小学校に戻ってみたい気持ち」というポイントを軸に語っているので、数多くの内容がきゅっとまとまっており、共感もさせられます。行きたくなるポイントたっぷりの紹介動画なので、是非チェックしてみてください。

音楽理論ってなに?【音楽の音話 Beginner】【花鎧照虎】

音楽家VTuberの花鎧照虎がアップしたのは、初心者向けの「音楽理論」についての動画です。と言っても難しい話はしていません。全く知識0の状態でもわかるような「そもそも音楽理論ってなんなのか」からスタートしています。音楽理論はツールのひとつで、知っておくと楽しく音楽が作れるようになるものという考え方のため、理論を押し付けることもしていないので、気楽に見られます。

楽典、コード理論、リズム理論など、どういう理論が知識として集積されてきたかを細かく紹介しています。かなりわかりやすく噛み砕いて説明されており、解説テロップもたっぷり見せてくれるので、最後まで興味深く観ることができます。聴きやすい落ち着いた声の、滑らかな語りも魅力です。

【新番組】「託されたカメラ」【#あなたのきっかけは何ですか?】

にじさんじではライバーたちが一ヶ月ごとに企画番組を行っています。6月は「あなたのきっかけは何ですか?」というタイトルで、ベルモンド・バンデラスがMCを務める「にじさんじがきっかけで変わったこと」を視聴者から募集した番組を行っています。初回のゲストは卯月コウ笹木咲
登場した男性は、卯月コウによって人生が変わったことを実写映像で話しています。その内容は実際に見ていただくとして、視聴者のドキュメンタリーをVTuber側がやるというのはちょっと珍しいスタイル。その分、視聴者としては「こちら側」感も強まるので、見ていて共感できる部分は絶大です。
実際に何を見てどう変わったのか、過去の配信切り抜きも含めて映像で紹介されています。配信をリアルタイムで見ていた人には感慨深さもひとしおの、思い出を刺激する番組にもなりそうです。

【かえるの日】樋口楓オンライントークイベント当たった!【にじさんじ/える】

6月6日は「かえるの日」。える樋口楓のユニット「かえる」はこの日にちょっとしたコラボを去年も行っていたのですが、今年は「樋口楓のオンライントークイベントに当たったえる」というひねり技の配信を行いました。

時間は6分ちょっと。1分というオンライントークイベントの時間の短さと、その瞬間にかけるファンの悲喜こもごもが、ふたりによって演じられています。6分中5分はえるがファン役として出ているのですが、彼女が演じるファン像の解像度の高さは見事。これをリアルタイム一発でやっているあたりに、ふたりの実力を感じさせます。

【実話】芥川賞直木賞、とれなかった作家の物語。太宰治の「〇す」事件から筒井康隆、昭和官能小説御三家まで。

桃仁しのが行ったのは、文学解説配信。芥川賞や直木賞を題材に、「とれなかった」作家の人生について紹介する配信です。賞を取った作品の紹介や、意外にも取っていない作家の一覧などを見せてくれます。4回候補にあがって取れていない作家などの話を聴くと、なかなかシビアなものを感じます。

吉村昭が3度芥川賞候補にあがるも受賞できず、一回誤報で振り回され、その間に妻が受賞する、というハチャメチャな人生も軽快な語り口で紹介。文筆家の哀愁を楽しませてくれます。
そして自身も官能小説を書いている彼女らしく、昭和官能小説御三家についての解説も、芥川賞の話とあわせて入れています。国語の教科書に載らない作家たちの人生を知ることができる配信です。

Deep Sleep Sheep / HACHI 【Official MV】

全体的に青みがかったアニメーションが美しいHACHIの新作MVが公開されています。「低体温の感情が頬に落ちてく」という印象的なフレーズが画面の美しいアンニュイさにシンクロしており、生活感がある街なのにとても奇妙な光景として描かれているのが印象的です。

HACHIは繊細な心の機微を表現するのに長けているVSingerです。今回は特に、言葉だけでは表現の難しい不確かな自身の存在感を、歌声にすることでしっかりと視聴者に伝えてくれました。音の豊かさはありつつも、激しすぎず弱すぎないベストバランスなサビの歌い方は、彼女ならではのしっかりした歌唱力を感じさせてくれます。

たすけてあげるね

最高にかわいくて、とんでもなく不穏。なまほしちゃんのオリジナル曲は自身による作詞の言葉の使い方が強烈な作品です。それを演出する動画がついたものだから、見ていて心がざわつきます。

赤くてピンクでかわいい様子と、心がねじれるようなダークさ、彼女の両面がぎゅっと詰まった濃厚な作品です。なまほしちゃんを知らない人は、まずこの曲を聴けば彼女の魅力がわかる、と言っても過言ではないです。彼女の心理をそのままに再現しているボーカルは、キュートであるゆえに痛みや不安共依存性もダイレクトに伝わってきます。このボーカルスタイルと動画、一度ハマったら中毒度MAXです。

【Original MV】白潔炎華のシンフォニア / Nero X’Fire

まるで主役が歌うアニメのオープニング、そして第二期主題歌のよう! Nero X’Fire(ネロクロスファイア)がアップしたのは今までの衣装の「白潔炎華のシンフォニア」と、新衣装の「黒彩炎紫のファンタジア」。対になる作品を4周年+誕生日にあわせてアップしました。

ネロクロスファイアと、バディである視聴者。「白潔炎華~」では共に歩もうという強い思いがこめられた歌詞を、メタルロックに乗せて歌います。その力強さはまさに戦場の指揮官。凛々しさにあふれています。
一方「黒彩炎紫~」ではメロディは更にハードコアになっており、歌い方もがなりが入るパンチが効いた作品になりました。こちらは決して負けることのない革命家といった様相。
どちらも頼りがいのある存在としての彼女が表現されており、揺らぐことのない歌声は心震わせてくれます。今後彼女はバディたちとの生き様を描いたマンガ原作を手掛けるなど新しい挑戦を行うようなので、要チェックです。

【Original Song】消エテシマイソウ / ROMANY.io 【MV】

「AIが歌う究極のメンヘラソング」という概要欄の説明がインパクト絶大な、歌うAIであるROMANY. io(ロマニードットアイオー)の新作が登場です。透明感抜群の彼女の歌声は今回も健在。
「私は相変わらず音楽で耳を塞いで 誰にも秘密で歌をうたうの」というパートの意味深な歌詞と、それを切なそうに歌うROMANY. io。思いがそのまま織り込まれた楽曲になっているので、歌唱表現を追いながら聞いてみると、ぐっと彼女の魅力が見えてくる作品に仕上がっています。だからこそ繰り返される「消えてしまいそう」と歌う声には迫真のものがあり、「メンヘラソング」と語られた彼女の心の迷走が、澄んだ水のような純粋さで伝わってきます。

【オリジナルMV】ミザン/海×銀【歌ってみた】【cover】

茸の里がアップしたのは、物語性のある動画が特徴の「ミザン」のカバー。低音と高音のコントラストでうまく原曲を調理し、自分たちの作品として再構築しています。それぞれの声質を生かしたパート分けの後、一番最後でひとつになっていく構成も見事です。

完全オリジナルMVとして作られているこの作品では、原曲の物語とは別の、自分たちの物語がアニメーションで表現されています。映画形式で客観視しているの自体は原曲と同じなのですが、上映されている内容は全然別物。これがなんなのかは動画を見て確かめてください。原曲をうまく再解釈して創作とミックスした、かなり凝った作品になっています。

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