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VTuber 2023.03.05

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(2月25日~3月3日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【共感の嵐?】陰キャ同士で30分話さないと出られない部屋に閉じ込められた結果…【推しコラボ】

笑々夜けいウィンターズけえぬ、ふたりはある部屋に閉じ込められてしまいました。出るためには、30分話さないといけないという部屋です…。比較的簡単なようにも感じますが、そこはこのふたり、陰キャ同士の初対面、話すことが思いつかない。かくして手探りなトーク修練が始まります。

両方のチャンネルにアップされているのですが、まずはウィンターズチャンネルの、怒涛のツッコミ映像から観るのをおすすめします。その後に笑々夜けいチャンネルを観ると、ふたりがコミュニケーションを頑張っている様子、そこから生まれる後半の会話の距離感がより面白く感じられます。
ウィンターズのファンでもある女性側からの視点と、男たち同士の不甲斐なさへのツッコミの視点のギャップも面白い、コミュニケーションウォッチング動画です。

【2022出題編】正解が一年後にわかるやつ

MonsterZ MATEが行った企画は、1年ごしのタイムカプセル的な大掛かりなもの。昨年2022年に来年を予想し、2023年の今それが達成されたかを確認しながら観る、というものです。たとえば「2022年にVTuber界隈で起きることは?」という質問に対して「洋画の吹き替えをVTuberが行う」のような予想、夢を述べていきます。果たしてそれは実現したのか…?

こうなってほしい、という思いと、リアルだったらこんなものだろう、という推測が入り交じるのが楽しい動画です。
笑いどころが多いながらも、VTuber界隈の大きな変化の潮流を感じられる内容にもなっています。1年がどのくらいVTuberにとって大きなものであるか感じられるのがこの動画のキモではあるのですが、なによりメンバー全員が再び1年後に集っていることを信じて疑っていない絆の深さに、ぐっとくるものがあります。

みんなぶいちゃたのしく遊べてますか?自分がいいと思える自分でいてください!┊VRChat バーチャルライブ

VTuber活動やVRChat生活は、新たに自分らしい自分で生きていく、という希望があるものの、最初はすんなりとはいかないのも事実です。これについて、VRChat上でライブを行っているバーチャルストリートミュージシャン乙女雨が、ライブMCで語りかけているシーンの切り取りがアップされました。彼女はVRで新しい人生をはじめ、全力で駆け続けているひとりです。
とくにメタバースに入って悩みになりやすいのは、友達作りの難しさ。これについて乙女雨は「ぜひここでフレンドさん作っていってください」と述べています。
メタバースのライブはリアルのライブイベントよりも敷居が低いのが大きな利点です。だからこそ、同じものを好きで応援している人同士のつながりは深めやすいもの、フレンドとの出会いのきっかけが眠っています。
彼女が訴えるメタバース人生幸福論は、自身が苦労しつつも確実に手に入れてきた経験があるからこそ、言葉に力強さと説得力があります。

乙女雨は今年も毎月ライブを行うとすでに発表しており、精力的な活動の姿勢を見せています。特にこの回ではふたりのゲストが出演して、舞台上はとても華やかでした。バックダンサーであるニーノはバーチャルミュージックユニットのダンサーとして、特上あどれちゃんはバーチャルファッションデザイナーとして、メタバース上で、別々のベクトルで表現活動をしています。
乙女雨の歌は常に元気いっぱい。全力なのがビリビリと伝わってきます。自分の元気が周囲の観客の元気を引き出すことを信じて突き進む彼女の様子は、観ていて心が高揚するものがあります。

【札幌Vlog】初北海道で美味しいものを食べるぞ 前編【魚屋の台所 はちきょう ミルク村】

普段は関西を中心にグルメレビューをしているVTuberえびまろによる、北海道札幌の旅Vlogがアップされました。普段から食レポをしているだけあって、感想がわかりやすく味が想像しやすいです。かつ食べ物の映像の撮り方が巧みで、しっかり全ておいしそう。北国らしさを活かしたお店のチョイスもよく、北海道の食文化を楽しんで伝えようという意気込みが感じられました。

必要な情報をコンパクトにまとめながら短い時間でさくっとまとめつつ、おいしさの紹介は的確にしているあたりに、グルメレビュアーVTuberの腕を感じます。動画やShortsにアップされている「一分グルメ」シリーズは、食べ物をおいしそうに撮る撮影技術とグルメレポートの言葉選びで、1分で見る人のお腹をすかせてくれます。

沖縄県民が全力で案内する!笑いあり嵐ありの2泊3日沖縄旅!【前編】

沖縄のVTuber根間ういがホストとなって、滋賀県のVTuberぽんぽこピーナッツくんを観光で案内する動画が前後編でアップされています。
普段から沖縄の各地を実写で撮影している根間ういですが、宿泊施設はあまり行きません。今回はふたりを招いて最高にいい宿を準備しているので、沖縄リゾートのホテルをじっくり観られる珍しい映像になっています。

自分たちで釣った魚が調理されて出るシーンが後半出てくるのですが、こちらも釣ったときからは想像できないくらいの豪華さ。前編の釣りシーンは嵐に遭遇してなかなかハードなのですが、後半の映像を観ると疲れが吹き飛ぶレベルで幸せいっぱいに。
旅行好きなぽんぽこ・ピーナッツくんと、沖縄を愛する根間ういのシナジーがぴったり噛み合ったことで、沖縄旅行の楽しさが存分に詰まった、PR性もたっぷりの動画になっています。

ぽんぽこのチャンネルでは、「ぽこピー展」のために訪れた佐賀県での旅行映像がアップされています。ここに出てくる偶然泊まった宿の豪華さは一見の価値あり。この宿に泊まるためだけでも佐賀に行きたくなるくらいの魅力がある映像になっています。この後、ふたりは全国制覇のため別行動で九州をまわるとのこと。今後の旅動画がとても楽しみです。

みんなのお部屋、お邪魔しま~す #ういとルームツアー

VTuberが行う、ファンのお部屋拝見企画は、ファンの空気が見えて面白いもの。しぐれういが行った「ういとルームツアー」では視聴者から集めた部屋の写真を紹介。VTuberファンの「祭壇(グッズを大量に並べること)」的なコレクションなど、多様な部屋の写真が集いました。

今回特に、クリエイターの部屋や変わった生活をしているこだわりの部屋がいくつか登場しているのは、興味深いポイントです。水彩画を描いている人のパレットデスクや、自作したしぐれういドール、野球ファンの壁一面の新聞部屋、工作のために建てた工房など、写真ひとつひとつ、部屋にあるものを観ているだけでも楽しめます。一方でオシャレな部屋はとことんオシャレ。どうやったら洒落た部屋づくりができるかの参考にもなります。
しぐれうい自身の部屋の様子はイラストで紹介されています。普段使っているデスク周りの様子がかなり詳しく説明されているので、こちらも必見です。

【雑談】しいなさんの相関図作り!【椎名唯華/にじさんじ】

アニメのキャラクターの人間関係を図にする「相関図」を作るのは楽しいものですが、それを自分でやってしまったのが椎名唯華。ともすれば取り上げられた人から怒られそうなものですが、ここが椎名唯華という人物のすごいところ。出てくる全員にネタとしてのおいしさがあり、仮に不当な扱いがあっても本人もファンも笑って済んじゃいそうな楽しさが配信全体から感じられます。ハチャメチャな企画の中には、彼女の愛嬌と特殊な人徳の魅力があふれています。

他の人との交流が多くて、にじさんじ外の人間ともやりとりがある彼女。人間関係を考えるのが好きで配信でも妄想・考察を話しています。彼女自身、多少なにか言ってもちゃんとツッコんでくれる仲間が多い、そんな椎名唯華というVTuberにしかできない配信です。
過去のエピソードが人間関係に影響してくるので、話題に出てくるたびに「あったねー」とみんなで懐かしめるのも楽しいところ。仲のいい相手にはストレートに「友達」「好き」と言えるのも、彼女が愛される所以かもしれません。
自分を二次創作キャラクター的に楽しんでしまえる、椎名唯華の豪胆さと愛され要素が詰まっているダイナミックな配信でした。

【美人の歴史】縄文から現代まで駆け抜けるよ!

3月3日は桃の節句でひなまつり。といえば日本美人。そこで書店員桃仁しのは日本人における「美人」の基準、「美」の感覚を縄文時代から遡る配信を行いました。5千年前の美人像は、自分で車を飛ばして撮影をしにいくという力の入れようです。

おしりの大きな縄文時代の土偶からはじまり、おちょぼ口でぽっちゃりな飛鳥美人に平安美人、江戸の浮世絵から大正三美人に昭和美人へとの変化をビジュアルで見せてくれます。
「白蓮事件」のような歴史的事件も話題に交え、時代の変化と「美人」を巡る数奇な運命の物語も語ってくれており、知的好奇心を存分に満たしてくれます。一時間で一気にまとめて観られる上に、晩酌しながらのゆるさもあって気楽に楽しめるので、日本美人観を知る入門編としてもおすすめです。

「文学」と「ちょっと大人な文学」の話題を中心に活動している桃仁しの。彼女と一緒に活動しているGAMABOOKSのメンバーは、海外の話題や文学の紹介に長けておりイラスト解説が楽しい萬金丹チカ子、民俗学と歌とトマソンをこよなく愛している諸星めぐる。「知」をエンターテイメント要素たっぷりに満たしてくれる面々で、3人とも必見です。
その3人が雑誌「VTuberスタイル」でコラム連載を開始します。公開企画会議も行われており、書店員らしい知識性とエンタメ性、紙の本に載るこだわりを見せてくれています。

またGAMABOOKSには初の後輩として燈花ふゆが参加することになるそうです。現在は自己紹介動画がアップされており、スーパーインドア派のかなり尖ったキャラクター性が既にみられます。こちらは3月25日に初配信だそうです。

バーチャルジャムセッション – virtual jam session -『V Jam』vol.2

clusterでは現在、音楽イベントがどんどん盛んになってきています。そのひとつとして注目を集めているのが「V Jam」というバーチャルジャムセッション。バーチャルサックスプレイヤーまよをはじめとして、今回はらくとあいす琴音ニコルやまみーという、VR演奏家として知られている面々が登壇しています。
このイベントの楽しいところは、飛び入りOKだということです。その場で参加者にあわせ、面が―がジャズスタンダードナンバーを軸にセッションする様子が見られます。
YAMAHAのSYNCROOMという音の同期アプリがあるからこそできるイベントです。これがあることでメタバース上でのバーチャルセッションの安定感とプレイの自由度が格段にあがり、飛び入りでもすぐ一緒に演奏できるようになりました。
現在clusterは音質面での改善が行われ続けており、11点フルトラッキングも可能になるなど、演者が「イベントで表現を見せる」という点で大きく品質があがっています。改善が続き、まだまだこれから表現できる部分に幅があると考えると、今後のclusterの音楽や演劇などのイベントがどう進化していくのか楽しみです。

ノスタルジア / STELLAnotes – MV

Vsingerの星乃歌カズとギタリストH/FateによるユニットSTELLAnotesの新作MVが公開されました。作詞が星乃歌カズ、作曲がH/Fateによる作品「ノスタルジア」は 、直球のバンドサウンドが心地よく、誰もが聴きやすい演奏とメロディで構成された作品です。

流行りの歌にのらず、自分たちが愛した泥臭い歌詞とバンドサウンドの作品を歌い続ける思いを熱く高らかに歌う作品です。その信念自体がどれほどのものかは、歌を聴けばすぐわかります。
力強くもクリアーな歌声はかなり独特の魅力があります。どのような先人の影響があるのか、それをどのような発生法で表現しているのか、耳をそばだてて音を聴いてみてください。彼の歌声を活かすような、それでいて自由にギターとベースも駆け出せるようなメロディづくりも見事。STELLAnotes作品はいずれも直球で思いを届けてくる曲が多めで共感度がとても高いので、この作品が気に入った方はぜひ過去作品も追ってみてください。

【オリジナル曲】言っちゃった / 花奏かのん

花奏かのんのオリジナル新曲は、脱力感がじわーっと伝わってきてとても心地よい作品。「しょーがない」の言葉をふわりとした歌声が繰り返すことで、視聴者はいつの間にか彼女の世界観に取り込まれてしまいます。
作詞作曲を行い、ベースを演奏しているシンガーソングライター・ベーシストの彼女、今回の曲は非常にポップで、耳に入ると自然と身体が動きそうな楽しいメロディです。
しかし歌詞の中身はゆるふわな言葉の響きと裏腹に、失望感ややりきれなさも詰まっていて、色々な角度から「しょーがない」を考えさせられます。聞く人によって捉え方の変わる歌を、深くは語らずリスナーに託し切る彼女のミュージシャンとしての思い切りが、この曲をより一層魅力的なものにしています。

【吹いてみた】バニー / すりぃ ( covered by うさコーヒーのゆな & 天音なみだ & 日和ゆい & 佐久間ミライ & 櫻霄 & 二階堂月莉 )【演奏系Vtuber】

演奏系VTuberがずらり勢ぞろいの豪華な一本! 吹奏楽が得意な6人による合奏コラボ楽曲がアップされました。サックスはうさコーヒーのゆな、フルートは天音なみだ、クラリネットは日和ゆい、トランペットは佐久間ミライ櫻 霄、ユーフォニアムは二階堂月莉です。よくぞここまで集まったと、驚かされるばかり。
それぞれのソロパートでは個々の技術力をしっかり聴くことができます。その上でハーモニーパートを聴くと、音の重なりのきれいさに驚かされます。原曲が全体的にノリのいい曲なのですんなり聴けますが、各々の演奏技術がしっかりしたものだからこそ、それぞれのパートを何度も聴きたくなってしまいます。
ここまでの才能がVTuberだけで集まることは稀有なので、かなり難しいとは思いますが、いずれセッションやコンサートを聴いてみたい、なんて贅沢な思いもわいてしまう「吹いてみた」動画でした。

【 響かさね × レヴィ・エリファ 】贖罪 歌ってみた

アルト・中音域の歌声の迫力と、情感がたっぷりと乗った歌唱表現に定評のあるふたり、響かさねレヴィ・エリファがコラボ歌唱動画をアップしました。
各々のソロボーカルだけでも大迫力。波のようにスピーカーから押し寄せてくる二人の歌声の重みは圧巻です。そしてサビでのハーモニーは、二人の声だけとは思えないほどの音の厚みがあります。声の相性がばっちりだからこその響きです。
「ずっと一緒に歌いたかった」と語る響かさね。ここまでぴったりそろった歌声の相性のよさを見せられてしまうと、もっとふたりでの楽曲が聴きたい!と感じてしまうのはわがままでしょうか。少なくともふたりのVSingerにとっての、表現活動の中でも重要な作品になった一作なのは間違いなさそうです。

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