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VTuber 2023.02.26

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(2月18日~2月24日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【都市伝説】美しい鍾乳洞はあの世との境界線なのかもしれない…日原鍾乳洞探検【神野たね】

神野たねのお出かけVlogシリーズは毎回珍しい場所を訪れて撮影・解説していますが、今回はまさかの洞窟探検。奥多摩の日原鍾乳洞に入った時の様子を紹介しています。内部映像を自身で撮影して、編集してカジュアルに見せてくれる動画はレアです。

周辺で起きている神事などまで撮影しており、資料性も高い映像になっています。
神野たねのお出かけVlogは、撮影している対象が非常に珍しいという部分も魅力なのですが、かなり思い切ったざっくり短めな編集も注目ポイント。冗長な部分がほとんどありません。短いからこそインパクトのあるシーンが濃縮されており、見やすい動画になっています。

【ソロキャン】荷物はキャリーカートのみ!真冬の徒歩キャンが寒すぎた!

行動力の塊的VTuberのミミックによる、キャンプ動画がアップされました。徒歩ソロキャンプの様子を、行きの歩きから撮影。本格的なキャンプ旅行ログ動画になっています。
ここで便利なのが、ミミックのパペット。テントの組み立てなど実写での動きが必要な場面で、自身のもう一つの形態として大活躍です。

もうひとつ特徴的なのがmocopiを使用した外でのトラッキング動画。冬の川の中を入っていく、というピーナッツくんリスペクト的なむちゃをしています。映像でもしっかり川の冷たさが伝わってくるあたり、mocopiのトラッキング性能がばっちりなのがわかります。
ミミックのソロキャンプは遊び方がとてものびのびしていて、こちらが観ていても充足感が半端ではないです。特に食に関しては普段動画で慣れているだけあって、美味しそうなことこの上なし。確かに過酷そうなのですが、それでも観てしまうと一人でキャンプをしたくなるほどの魅力にあふれた動画です。

【Shortsまとめ】個人VTuber&リスナーあるある【その1】

藤林檎がアップした、Twitterのショート動画まとめは、個人VTuberとそのファンの視点を中心にした、あるあるネタシリーズ。今回のその1だけでもかなりのボリュームになっています。ひとつひとつのテンポがいいので、サクッと観られます。

個人VTuberが好きな人なら心当たりありまくりの内容だと思います。褒めすぎるでもけなしすぎるでもなく、悲喜こもごもをひっくるめて「個人VTuber文化」を愛して、見つめているのがよく伝わってくる内容です。
コミカルに見やすく表現されていますが、個人VTuber文化、ひいては個人配信文化に対しての文化評論的側面もある内容です。一般的に観ると特殊な文化であるというのをおさえつつ「オタク(視聴者)」「VTuber(配信者)」の特異な関係性を鋭く分析してます。アイドルとファンの距離感と似ているような、ちょっと違うような、独特で繊細な感覚もわかるので、VTuberを知らないという人も、また企業VTuberをメインに観ていて個人VTuberに触れたことがない人も、ぜひ観てほしいシリーズです。

【VRChat】東京スカイツリーの頂上634mからバンジージャンプした結果…!?【遠坂ソニア/Vtuber】

VR空間デビューを果たした遠坂ソニア。彼女が最初に挑んだのは、東京スカイツリーからの紐なしバンジー(転落)撮影でした。自分でも「リアクション芸人」だと言っていた彼女、高所で足がすくむシーンの撮影は、映像だけでもその恐怖感がしっかり伝わってきます。高所恐怖症の方はご注意ください。

ただ実際に飛ぶと「途中で慣れてくる」というVRで特有の現象についても触れているのがユニークです。
「VRでしかできない挑戦」をすることによって、VTuberならではの動画として面白さを出している映像です。彼女が行った場所は、他の人でも入れる普通のワールドにあるので、興味がある方は概要欄にあるワールド名からはいって、安全な度胸試しにチャレンジしてみてください。

超巨大フィギュアを個人用3Dプリンターでつくってみたら地獄すぎた【NOVA3D WHALE3】

3Dモデリングからスタートして3Dプリンターで軍艦など様々な立体物を作ってきた宮間めさの。自身をかたどった適切なサイズのフィギュアは今までも作ってきていたのですが、今回は四分の一の大型フィギュア制作を敢行。これがものすごく大変! 全く知らない人でも動画を観たらそのハードさは一目瞭然だと思います。

大きなNOVA3D WHALE3 SEという新しい3Dプリンターを導入しています。レジンの量の多さ、プリントの時間の長さ、細かい部分の抜けによる作り直し、表面処理の面倒さなどなど、観ていて唸ってしまうような難関の連続を乗り越えて、ついに完成。出来上がったフィギュアはレトロ感とかわいらしさのバランスばっちりな作品に仕上がっています。苦労しつつも妥協せずしっかり完成させるのが、宮間めさののすごいところ。
なおBOOTHでは格安でこのモデルのデータも頒布しています。SDフィギュアに至っては0円頒布です。その他今までの軍艦データも大量にアップされているので、3Dプリンタを持っている人はぜひチェックしてみてください。

【厄落とし】思いついた放送事故、手当たり次第やっておこう!【Vtuber/瑠璃野ねも】

想像を超えるようなことを実際にやってのけちゃう企画屋の瑠璃野ねも。今回の配信は、配信者が陥りがちな放送事故を片っ端からやってみる、というゾッとする企画。もちろんフィクションではありますが、身に覚えがある人も多いのでは…?

実際にありそうな放送事故を研究した上で笑えるようなバランスに調整。形式は普通の配信なんですが、唐突に細かく仕込んだネタが飛び出してくるので、タイミングの妙も楽しむ意味でできれば通して観るのをおすすめします。しかも事故後にはテロップで解説も出るという親切仕様。
中には「それはない」というネタも仕込んでいるのが、瑠璃野ねも流。終始ゲラゲラ笑ってもいい芸の極み配信であると同時に、これを観ておけば放送事故の種類がひととおりわかるので、今後どこに注意すればいいのか配信者が気づかえるようになるという、逆お手本のような30分でもあります。

#ぱんだ歌劇団 『アラジン』VR演劇 第1公演

ぱんだ歌劇団によるVR演劇「アラジン」の公演の配信動画が、YouTubeにアップされています。開催場所はcluster。ミュージカル構成になっており、VR機器を用いてその場で歌い踊り演技する、というかなり演者の能力が問われる内容。見事に最後まで飽きさせることなく、観せてくれます。

姿を役に合わせて自由に変えられる、舞台転換が簡単、絨毯で飛ぶのが簡単、ランプの魔人が自在に飛び回れる、光の演出を好きなところで出すことができるなど、VRならではの技術を駆使しつつも、舞台は根幹となる演技と歌にスポットをきっちり当て続けています。メンバーが演劇として目指すものが、公演を通じてゆらぎなく見えています。
現在VR演劇活動の芽が多方向から伸び始めていて、公演を考えている人も増えてきているようです。今回の公演はこれからVR演劇をやってみたい人にはかなり参考になるであろう、意義のある作品です。

【 Valorant 】初心者向け!よくわかるValorantかいせつ!【 神田笑一 / にじさんじ】

最近人気のゲーム「Valorant」。VTuberたちが5人組んで遊んでいるけど、倒せばいいってものじゃないの?勝利条件もわからなくて複雑なんだけど…。そんな人がゲーム実況を何倍も楽しめるようになる、「Valoranto」解説を神田笑一が行いました。全くなにも知らない初心者向けなのでわかりやすく、かついっぱい覚えることは要求していないので、ゲーム実況を観る基礎知識と、ゲームを初めるにあたっての基礎基本はひととおり学べます。

神田笑一は文化・事象の解説や紹介を配信で行うことがありますが、滑舌がきれいでトークに抑揚があるので、大切な部分がものすごく聴き取りやすいです。また必要な情報の取捨選択がなされており、解説も理路整然としているので、聴いていて混乱することもほぼありません。今回は大きな文字のフリップもたっぷり使用されていて、最低限のことがパッと見てわかるという工夫もなされています。コメントから質問を拾ってまめにフォローする親切さも観られました。
魅力的なプレゼンをするにはどうすればいいのかを知る配信としても非常に優れた内容になっています。

【第1回:ご当地V討論会】色んな県のVtuber様と地元語りしていきます!各チームの点数次第では罰ゲームも!?【 葵わさび / Vtuber 】

葵わさびのチャンネルで行われたのは、ご当地VTuber(出身、またはその地域が好きなVTuber)が地元を熱く語っていくプレゼン形式企画。参加者は北海道の白餅だんご、兵庫の九十九みな、埼玉の沢ところ、奈良のきら子、広島の夢咲めあ、そして静岡の葵わさびです。

2名ずつの3チームに分かれてお題についてトーク。その中で「衝撃」だった話の県のチームに点数が付与される、という内容です。「地元県しか伝わらないこと」「当たり前だと思っていたもの」「他県に行ってびっくりしたこと」などがお題になっており、全員しれっと話している内容がカルチャーショックを呼びまくり。想像以上に日本は地域によって文化が違うのを思い知らされます。
全員のわちゃわちゃ感も、ネタごとのざわつき感も楽しいですし、葵わさびのしっかりした司会もみどころです。全国の人が楽しめるバラエティ番組として、第二回に大きく期待したくなる配信でした。

タイコたき火ダンスナイト(2023/2/25版)

タイコたき火ダンスナイトの第11回目がVRChatで開催されました。超人気イベントとして成長したこともあり、JOIN戦争(時間になってイベント場所に早いものがちで入る競争のこと)も激しさを増しています。
それだけの人を集めるだけの凄みがあるイベントなのは、この配信を見ればわかります。生のタイコの音にあわせて、VRダンサーたちがそれぞれの技を披露。中にはVRでしかできない仕込み技をしている人もいます。最古からある魂の咆哮を、最新の技術で表現するイベントは、参加者の手によってどんどん進化しています。

今回の配信は撮影技術が駆使されたことで、まるで映画を観ているかのような映像になっています。イベントに参加できた人も、観る価値のある作品です。
VRChatでのカメラ撮影はすごい勢いで進化しているものの、それを使いこなすにはかなりの腕を必要とします。ここまで激しくカメラを動しながら、ダンサーの動きを的確に捉えて、その動きの迫力を感じさせるのは、一発撮りでできるようなものじゃないのは、VRChatでカメラを使ったことがある人ならすぐわかるはず。VR撮影者シンセキくんの技術が詰まった映像作品としても一見の価値があります。

長瀬有花 バースデー記念番組「 #ワールドナガーセ 」

長瀬有花の誕生日記念番組「ワールドナガーセ」が配信されました。90年代の懐かしのポリゴン映像のような作りで徹底されており、映像も4:3、荒い画質になっているのがユニーク。高い技術を用いて古く見せることで、長瀬有花の世界観がより強固なものとしてワンランクアップしたように思える内容でした。

彼女が大好きなチロルチョコの会社に行って3次元の姿でレポをしたり、以前の学生服アバターの自分を呼び出してビデオレターを視聴したりと、2次元3次元時間軸を行き来しつつ「長瀬有花」の世界を広げるスタイルは、今回より強くコミカルに打ち出されました。
歌のライブを披露しただけでなく、今後毎月アップされる新曲、毎月行われるライブなどの仰天させられる発表も。今年の長瀬有花は表現活動のスピードを加速していくようです。

cluster DJイベント 「RUNNING ALLNIGHT 地獄編Returns節分SP」ハイライト

clusterでDJ SHARPNELが節分の日に行ったのは、VRじゃないとできない特殊なクラブイベント。参加者がVR空間で豆を撃って的を破壊すると、かかっている曲のBPMがあがっていく(人力)という加速豆まきです。
ところどころに映っている、背景で蠢いている鬼は非常に悪魔的で、VRで観ると巨大で迫力がありました。地獄のようなステージとぎらぎらした演出は、スピードコア・ガバミュージックの楽しさを引き立ててくれます。

この企画ではもうひとつ「イベント用うちわ販売」が行われていたのもポイントのひとつでした。clusterにはアイテム販売機能があり、イベント中でも購入すればアクセサリーなどをその場でつけることができます。それを利用し「もっとBPMはやくして」うちわを作成。このイベントにあわせて販売していました。参加者には早速買って手に持って踊っている人多数。イベントグッズとして楽しむことができるのはもちろん、これからの別イベントでも使えるアイテムです。
ライブやフェスで、Tシャツやリストバンドやペンライトなど同じものを買って揃えることで得られる一体感はあるものですが、それがclusterでは既に可能になっており、収入源の一部になっているのは注目したいところです。

【Lyric Video】加賀美ハヤト ‐ 22【にじさんじ】

社長でありロックミュージシャンでもある加賀美ハヤトの新作は「MV」ではなくて「Lyric Video」。本人が出てきません。立体的に出ては消える歌詞を巧みに用いつつ、洋楽MV的なクールで刺激的な構成の映像が用いられた、今までとはちょっと違う作品です。
ほぼ全編に渡ってスクリーモというのもかなり異質。加賀美ハヤトはこの曲について「数多の他人へ。数多の他人より。」と概要欄で述べています。「加賀美ハヤト」という存在を消して、意識集合体のリアリティを歌う、聴く人の感性で多様に見え方の変わる作品です。
激情的な叫びの美しさ、まわりをかためるメタル演奏陣の技術力の高さ、ともにハイクオリティ。一度はなにも考えず音と映像だけを浴びて、そのあとに歌詞をじっくり観ながら聴いてほしい作品です。

ノンブレス・オブリージュ 踊ってみた | covered by 山神カルタ

歌とダンスの両面でメキメキと才能を発揮しているのが山神カルタ。今回は「ノンブレス・オブリージュ」の歌唱・ダンス動画をアップしました。息が続かなくなりそうな歌を透明感あふれる表現で難なく歌いこなしつつ。淀みのない滑らかなダンスを披露しています。

無限に広がる水面の上での、下駄を含めた長身な彼女のダンスは指先までしっかり表現されているのでとても見映えがいいです。ジャズダンス的な大きな動きとまっすぐな姿勢が徹底されているあたり、ダンスの基礎力が高いのも伺えます。振付師を招いた彼女のダンスへの姿勢は、表現者として本気を感じさせます。

かなりトリッキーなダンスもこなしている山神カルタ。チャンネルにアップされている動画を観ると、著しく成長しているのも感じられます。シンガーとして、ダンサーとしての彼女の今後に大きく期待です。

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