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VTuber 2023.12.04

この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画(~12月1日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

#Vtuber なら立ち絵だけで名前を当てて貰えるよねぇ!? #稲荷華奈

VTuberは見た目に個性があるのだから、見た目から名前を当てられるのではないか?という疑問から稲荷華奈が行ったのは、VRChatにいる人に聞いたら立ち絵だけで名前を言えるかどうかの検証実験。今回立ち絵を用意したのは、おむらいす食堂のおむと、ヘアピンまみれ、そして本人。確かに見た目と名前のパワーが強いので近いところまでいけそうですが、果たして…?

インタビュー企画そのものも面白いのですが、要所要所に入っている手描きイラストのツッコミがとっても楽しい映像です。おむがえらくVRChatで目撃されている有名人なことや、ヘアピンまみれがレーサーと見間違われるあたりをうまくネタイラスト化しており、それぞれのファンも楽しめる内容です。
後半では意外な面々と遭遇するなど、ユニークなポイント盛りだくさん。最後まで全く飽きさせない内容の作りになっているのは見事です。

【ガチ歴史】その辺の材料から3種類のペンを作る!【葦ペン•羽ペン•フェルトペン】

興味を持ったものを徹底して調べ、手間ひまかけて実物工作をするヘアピンまみれ。以前は古代エジプトのパピルスを再現していましたが、今回作ったのはその紙に書くためのペン。古代エジプトスタイルの葦ペン、中世ヨーロッパの羽根ペン、近代のフェルトペン3種を制作しています。

制作物の絶妙なチョイス自体、ヘアピンまみれチャンネルのユニークかつインテリジェントなセンスを表しています。パピルスに葦ペンでヒエログリフを書く、という人間最古レベルに古くアナログなことを、最新のVTuberのスタイルで行うというのが、味わい深いです。歴史的内容のみならず、途中に入るフェルトの作り方など、見ていると知識が自然と入ってきて、それを味わいながら工作を真似てみたくなる動画です。

【Vtuberが知らない】正しいマイクの置く位置は?ベストなポジションで音質が爆上がり!!【VTuberクエスト】 #アニメ

主にVTuber向けに技術や考え方についてアニメ形式で紹介しているVtuberクエスト。ただ今回は、VTuberではなくてもすべての人に役立つ内容です。

マイクの向き、距離、角度は慣れている配信者でも間違えがちな部分。良いマイクを買ってもうまく使えない、ということは珍しいことではなく多々あるので、見ておいて損はないです。今はテレワーク用の性能のいいマイクも家電量販店で売られていますが、それらが無駄にならないように、相手の印象を良くするためにも、知っておきたい内容をわかりやすく伝えてくれます。

【Vlog】VTuber名取さなさんのバスツアーで那須どうぶつ王国に行ったら”全て”のとりこになってしまった模様をご覧ください

藤林檎は自他ともに認める名取さなの大ファン。そこで名取さなが公式にコラボしている那須どうぶつ王国に行った様子を、現地映像たっぷりのレポート形式で動画にまとめてアップしています。

出かける瞬間からきっちり映像を撮っており、ポイントを細かく紹介しているので、出かける前の不安を払拭してくれます。面白いところや注意点はひととおりおさえつつ、喜びをしっかり盛り込みながらもフラットな言葉で語っているのでとても見やすいです。このあたり、レポートやインタビューに慣れている藤林檎の本領が発揮されています。

【紹介企画】#らでんの推し語り 第一夜 美術館~この冬おすすめ~編【儒烏風亭らでん /尾丸ポルカ 】

美術に対する造詣の深さと、落語家あるいは講談師のような語りのうまさで知られる儒烏風亭らでんが行ったのは、自身の趣味全開の推し語り、美術館解説配信です。

情報量がすさまじく多いこの配信。難しい言葉は使わずわかりやすく噛み砕いており、語りのテンポがよく、声にはっきりした抑揚があるので、エンタテイメント性が高いです。
また尾丸ポルカが美術に詳しくない人目線の聞き役としてうまくトークにリズムを付けているため、かなり聴きやすく、初心者でも頭に入りやすくなっています。
美術が大好きだという情熱が伝わってくる儒烏風亭らでんのトークは、他にも葛飾北斎の浮世絵解説印象派の技法説明など、特集をしていなくても配信の中で聴くことができるので、チェックしてみてください。

【公式】KZHCUP in STREET FIGHTER 6 本配信【#KZHCUPinSF6】

「STREET FIGHTER 6」の大会「#KZHCUPinSF6」が葛葉の主催により行われました。今回の大会では4人チーム制を取っており、先鋒、中堅のライバーふたりは1ポイント、プロゲーマーが1ポイント、大将のライバーが2ポイントという、プロのハイレベルな戦いが楽しめつつも、プロ任せにせずこつこつ練習を裏で見せてきたライバーの成果で勝負が大きく変わるスタイルになっています。
にじさんじライバーの中にはネット対戦最上位のマスターランクに到達しているメンバーもおり、見応えは抜群。今まで訓練してきた様子を知っている人ほど応援に力が入ったことでしょう。

「STREET FIGHTER 6」はVTuberたちの間で非常に盛り上がっている格闘ゲームです。理由のひとつとして「モダン」という操作が追加されたことがあげられます。初心者でもコマンド入力せず技が出せる、ボタン連打でコンボができる、というとっつきやすさがあり、これで0から格闘ゲームをやる人が一気に参入しやすくなっています。「クラシック」操作とのメリットデメリットのバランスも絶妙で、非常に高い評価を受けているシステムです。
加えてオンライン対戦の人数が多く、ランクマッチに入ってもすぐマッチングする、という当たり前ながらも格闘ゲーム最大の難点がクリアされています。
プロゲーマーはVTuberたちからコーチングに呼ばれたらしっかりと技術を教えたり、VTuberたちの練習の様子をチェックしたりと、かなり密接に、仲間として、ライバルとしてVTuberたちに接しているのが見られます。
格闘ゲーム界隈はちょっと人が離れるとオンラインで対戦相手がいなくなり、すぐ縮小化してしまう傾向がある上に、強いプレイヤーだらけになると今度は新規で入れなくなるというループがあって盛り上げるのが難しいジャンル。だからこそ、今の格闘ゲームの盛り上がりの空気はゲーマーからもVTuberファンからも喜ばれています。
その熱気が特に「Crazy Raccoon Cup」「#KZHCUPinSF6」から、視聴者の応援も含めて伝わると思うので、是非チェックしてみてください。

天開司らによる「#Vtuber梁山泊」や、律可による「#SF6ホロスタ大会」も、マスターランクの猛者だらけで、試合に見ごたえがあります。格闘ゲームファンでVTuberを知らない人、あるいはその逆の人に勧めるのにはもってこいの配信アーカイブです。

フミ様、恋の行方

にじさんじのフミは、同じ事務所の少年ライバー鈴木勝に、ラブ寄りの感情を抱いたそうです。ただいい具合の距離感だったので、踏み込むことなく適度に関係を構築していました。
ところが最近鈴木勝のそばには大人の女性が現れたことで状況は一変、鈴木勝自身が動き出し一気に距離が深くなったものだからフミ様大焦り。通称WSS(われのほうが先に好きだったのに)。
フミが同期の星川サラ山神カルタにどうするべきなのか恋愛相談をする…という流れからはじまる恋バナエンタテイメントです。少年への恋心で一喜一憂する神様の姿もかわいらしいですし、それに対する鈴木勝の年相応ながらもしっかりした対応も魅力的。
discordでのふたりの真剣トークは、こっそり盗み聞きしているようでドキドキします。ここでふたりの距離が少し離れ気味だった理由もはっきりし、フミと鈴木勝ならではのふたりの関係がまた進展していきます。

結果として11月27日、ふたりの初コラボの日記念に、コラボ動画がアップされました。元気いっぱいのキレのいいダンスと、ハッピーあふれる演出で、全編観ていて楽しい内容に仕上がっています。相手と年齢が離れすぎている神様のかわいい恋の様子は、これからも楽しめそうです。

Leben/おはよう真夜中 MusicVideo

おはよう真夜中がアップしたMVは、歌とシンクロした世界観がとても凝っている映像です。バレエとコンテンポラリーダンスを下地にしたダンスの姿はとても流麗で、表現する映像としての美的こだわりがとても強い作品になりましった。ダンサーはEnderYearとyamagooで、VRダンサーとしてとても有名な存在です。
細やかなカメラワークと、心情を反映したような色味へのこだわり、歌に合わせてぱっと変わる空気感など、撮影手法にもかなり力が注がれています。clusterでの撮影に徹底的にこだわったことで、これだけ高いクオリティの映像が撮れる、という力量と技術を感じさせてくれます。

感情が溢れ続けるようなおはよう真夜中のボーカルが冒頭からたっぷり味わえる作品です。言葉一つ一つの意味を汲み取りながら繊細に歌う声は、クライマックスに向けてどんどん祈りに変わっていきます。
「まだ夜だよ 朝なんて来るなよ」「いま首を絞めて声をあげて歌っていたって 誰かのはけ口なんてもううんざりだ 私は私でしょう」と苦しみつつ叫び歌う白い服の彼女と、それに寄り添うように歌うもう一人のステージ衣装の彼女。「ただ死なない理由が欲しくて」と歌う白い服の彼女の諦念に向き合うもうひとりがどのような意味を持つのかは、彼女の歌声の機微を聴いて、ご自身で探してみてください。

ワンダラスト / 水瀬 凪【Official MV】#水瀬凪2nd

イラストの中に書かれたバス停の「こちらのバスは未来行き」という文字がこの楽曲をよく表しています。水瀬凪のセカンドオリジナルソングは、眩しさいっぱいの作品。誰も知らない未来に向かって、希望いっぱいに駆け出そうとするエネルギーに満ちています。
水瀬凪の遠くに広がるようなボーカルは、跳ねるようなメロディにぴったりマッチしており、笑顔で走り出す彼女の姿がすぐにでも見えるかのようです。曲中でこれを聴いているファンに向けてのメッセージもこめられており、こんなにまっすぐな声で歌うのなら背中を押したい、という感情がわきあがります。
彼女のイメージカラーとも言える「青」が歌詞の中でも巧みに、爽やかに使われており、聴いた後に心地よくなれる作品に仕上げられています。

一曲めのオリジナルソングでは、アザミによる曲をセンチメンタルに歌っています。同じ青の表現でも全く異なっており、彼女の歌唱力の高さが感じられます。

【オリジナル曲/Vtuber】月と太陽 – イザナギ・エルヴァ (inspired by Cyberpunk: Edgerunners)

イザナギ・エルヴァがアップした曲は、タイトルにもあるようにアニメ「Cyberpunk: Edgerunners」にインスパイアされた作品だそうです。めちゃくちゃで刹那的な生き方を描くそのアニメを観てわきあがる「どうすんの? このままじゃいけないよ」という言葉。焦燥感が後半、アニメの主人公の持つ想いと絡み合っていきます。
楽しさとか悲しさとかとまた別の、すごい作品を観てこみあげてくる言葉ではどうしようもできない感情を、音楽だからこそ表現できている楽曲です。モヤモヤした思いが表現されたボーカルと、本音を語るようなハイトーンのボーカル、自身の多重歌唱表現は、アニメを観ている人にはより深く刺さるかもしれません。

自身が作り自身が演奏し自身が歌い自身がミックスを手掛け、数多くのオリジナル曲をアップしているイザナギ・エルヴァ。前作「それでも生きていく」ではとても特徴的なギターリフを使いながら、音楽で前に進んでいく力強さと、自身を鼓舞するパワーを表現しており、聴いている側もアッパーなテンションになるMVを見せてくれます。J-ROCKのホットな部分を吸収し、自身のオリジナルスタイルとして展開した音作りは必聴です。

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