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VTuber 2022.05.22

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(5月7日~5月20日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)や、バーチャルアバターで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【防災】 サバゲー用ヘルメットは地震の時に使えるのか?

バーチャルプレッパーのハンナ・ランカスターは、バーチャル核シェルターからミリタリー・サバイバルの知識を紹介しています。かっこいいお姉さんビジュアルから発せられるいかした声は、とっても頼りになります。
今回はサバゲーで用いられる頑丈そうなヘルメットが、地震の際に役立つかどうか、というサバゲー好きにな人には気になる話題。実際に安全のために作られたヘルメットとの比較も具体的になされています。

ミリタリー系の解説ネタが多いチャンネルで、映画で使われていたものを調べたり、ニュース映像から特定したりと、アプローチの仕方が毎回変わっているため、ミリタリーファンはもちろん、あまりミリタリーを知らない人でも楽しめます。

ふとんの代わりになるもの【Vtuber/鷲埜木まこと】

かわいらしいビジュアルと優しい色味の動画を度々アップしているので、ゆったり癒し系なのかと思いきや、安心できない妙にシュールなコントが観られるのが鷲埜木まことのチャンネル。今回はふとんの代わりによく寝られるものを探す、という内容。どう観てもサムネイルとタイトルが噛み合わないのですが、映像を観ても噛み合っているのかわからない。「そうはならんやろ」感を押し通して、ヌルっとオチをつけるスタイル、かなりクセになります。

独特のテンポと不可思議感とほんわか感は、好みが合う人にはいずれも刺さるものだと思います。しっかり短い時間にネタをまとめた、飽きさせない構成も魅力です。脱力コメディが好きな人にはぜひおすすめしたいVTuberです。

おい!ゾンヨンジュ!トライアンブリとどっちが最強か決めようぜ!!【ハリセンチャンプ】

レオン・ゼロミヤ衛星ライト三珠さくまる「トライアンブリ」不死奇ヨンシィ、奇屋敷ゾンゾン死骸美呪々「ゾンヨンジュ」による対決が行われました。内容はハリセンで叩きあって相手の体力が0になったら、粉の中に落下する、というタイマン試合。二組がバーチャル空間をフルに使ってはっちゃける様子が見られます。ちゃんと落ちると粉まみれになるのは、技術としても見事です。

現在ゾンヨンジュは毎日コンテンツ投稿をTwitterで行っています。今回はその一環として、トライアンブリと12日間コラボの最中。トライアンブリもゾンヨンジュも全員クリエイター活動をしており、3Dや2Dのモデル制作、VR芸、イラストレーション制作などで活躍中。6人がそれぞれの才能とエンタメ精神と、ユニットとしてのキャラクター性を生かしたコラボをしています。サクッと楽しめるものばかりなので、6人の魅力を知るのにもってこいの企画内容です。

今後の事について、大切なお知らせがあります。

I-ns -アインスのチャンネルに、意味深な動画が投稿されました。普段はアインスによる歌枠配信やMV投稿が行われているこのチャンネル、自己紹介ではバーチャル世界の地下室で、AIのRoch(ロシュ)、Braw(ブラウ)と共に暮らしていることを説明していました。デビューは2020年3月。今回投稿された動画シリーズは、2019年11月からはじまり、少しずつ遡っています。

過去の記録を、時間を遡りながら開示。2018年10月記録の「私は報われちゃいけないの? 全部やりなおしたい…」という泣き声からはただならぬ様子が伺えます。2019年11月の動画の「私をしばるすべてを置いていくんだから」という発言は、活動がバーチャルであることと対比するとかなり気になります。最新の映像では一気に最近に時間が戻り、つらい過去があったことが何者かによって明示されました。
次にどんな動画が投稿されるのか、「今あの子は大きく変わろうとしています」というAIの発言が何を意味するのか、目が離せない展開になっています。

【virtual #Lookbook】自作お洋服で一週間コーデ#1【#vroid】

ガーリーな映像が好きな人にぜひおすすめしたいVTuber、結ぱんや。今回はVroidの自作3Dモデルの洋服で、一週間毎日異なる衣装をコーデする様子をLookBook動画にしています。今まで制作した衣装は50点以上もあるとのことです。

服装は曜日ごとの生活にあわせたものになっており、それぞれこだわりや遊び心が見られます。好きな衣装を好きなだけ作って着られるのも、クリエイターがバーチャルの中で腕を振るっているからこそ。Vroidでここまで作れる、という技術発表としてもとても楽しい動画です。

結ぱんやのチャンネルは、サムネイルや衣装や画面構成などが、あたたかみのある色味でまとめられているのが特徴です。歌動画、コラボ配信、ゲーム実況、実写空間動画なども含めて配色へのこだわりが徹底されており、動画を観ていると絵本の中に入ってしまったかのような感覚になります。サムネイル一覧を見ているだけでも、統一感があり楽しくなります。本人のしゃべりはフランクかつ温和で聴きやすく、BGMもおだやか。観ていて心が休まる素敵なチャンネルです。

【雑談】風呂好きVtuberのゆるっとスパ体験記 スパニワ編 – I love SPA! -【和崎あこ/Vtuber】

和崎あこは普段はイラストレーターとして活動しているVTuber。不定期企画として、大好きなスパの自作イラストレポート配信をはじめています。ふんだんにイラストを用いており、実際の写真を使っている回もあるので、紹介映像として見ごたえがあります。

一日じっくり堪能した様子の語りはとても楽しそうで、スパの魅力がとてもよく伝わってくる配信です。語りが丁寧で柔らかく、イラストも見ていてほっとできるようなかわいらしさ。スパに行ったことのない人でもエンタメとして楽しんで見ながら、スパに興味がわいてくること間違いなしの内容になっています。

鏑木ろこ、普通にらなきゅらのオタクをする

バーチャルタレントアカデミー(VTA)所属の鏑木ろこが、最近にじさんじで正式にデビューした三人組の同期「ラナンキュラス」の「ここすき」ポイントをマッハで語り続ける配信をしました。VTAは配信持ち時間ひとり30分なのですが、びっちり休むこと無く同期の新しい姿を絶賛。VTA時代には明かされていなかった生い立ちも振り返りながら、高速で同期に妄想を寄せ、愛を語っています。

ラジオのようなトークの語彙力に加え、鋭い観察眼、分析とプレゼン能力、エンターテイメントとしての盛り上げの緩急がかなりしっかりしているのがわかる配信です。普段から語りをたっぷり聴かせてくれる彼女ですが、今回は熱量もトーク量も倍近くになっています。

「太鼓ビクス」体験やキャンプやVTAの日常など様々な体験イラストレポート、アニメーション制作など、多彩な挑戦を続けている鏑木ろこ。配信は毎回内容の濃度が高めです。同期ラナンキュラス同様に正式デビューが楽しみなひとりです。

【#ぽんぽこ24 CM特集】Vtuberの動画を語るV-Video Night

「ぽんぽこ24」に投稿されたCM動画を振り返る配信が、ぽんぽこレオン・ゼロミヤヲタきちVTuber蟹フィンダーおじさん人造人間ジンゾウミミックによって行われました。「ぽんぽこ24」のCM枠は個人企業問わず、登録者数問わず、送られてきた宣伝映像を募集し掲載する時間。毎回質も投稿数も上がり続けています。そこでCM選考委員会が設置され、作品を選抜するようになりました。今回紹介されたCMを全部振り返りながら、それぞれが特に気に入ったCMに賞を与えたり、惜しくも流せなかったCMを紹介したりしています。

普段から動画作成している面々なだけあって、それぞれのコメントにこだわりが感じられます。特にフィンダーおじさんが選んだ耳野めめの動画への高評価コメントは、動画の作り方とはなんたるかを感じさせる哲学すら伝わってくるので、ぜひ聴いて、動画もチェックしてみてください。
ぽんぽこ24で放映されたCMは公式HPに掲載されていますので、好みに刺さりそうなVTuberを発掘してみてください。また惜しくも配信できなかったCMも、申告性で「ぽんぽこ24 vol.6 未放映CMリスト (掲載申告制) 」にリストアップされています。クオリティの高いものばかりで、選考委員会が苦渋の決断を迫られたのがよくわかるラインナップです。

【衝撃】切り抜きに見えるけど実は…… 【黛灰 / にじさんじ】

黛灰による、2DVTuberでしかできない配信が行われました。一本目の「【衝撃】切り抜きに見えるけど実は…… 【黛灰 / にじさんじ】」は「切り抜き動画風」に雑談を行った配信。伏せ字を多用するサムネイルなどの現在の流行りの切り抜き事情をネタにしながら、切り抜き動画をよく見る人ならついクリックして見るんじゃないか、という引っ掛けです。
ネタのためなら努力を惜しまないのが黛灰。自動文字起こしによる字幕、切り抜きによく使われる効果音、カット切り替えの演出など、いかにもそれっぽい「切り抜き風」映像を仕掛けています。

その切り抜き動画風配信を「振り返り配信風」に振り返りしたのが「【振り返り配信】「振り返り配信」の振り返り配信 【黛灰 / にじさんじ】 」。音を消して、自動文字起こしによって出てくる字幕のみを用いて、振り返っている風に語っています。誤変換でところどころで話題にほつれが生じてきても「過去にあったできごと」として無理やり振り返る様子は、VTuberとして情報量を極限まで削っているからこその面白さがあります。
発想の突飛さもさることながら、これをきちんとエンタメとしてまとめるトーク力、普段笑わない彼でもちょっとだけ微笑んでしまうポイントなど、見どころだらけ。視聴者もお約束にしっかりのっとって「フリ」をし、みんなで悪ふざけをしている感覚が非常に楽しい内容です。

9×9=78

うさ耳帽子のるいかちゃんがアップしたヒップホップ作品は、これ単体でも言葉の使い方がかっこよくパワーを感じる楽曲ではあるのですが、ぜひ概要欄も読んでください。2018年からのVTuberとファンには刺さる部分が多いと思います。
落書きのようなイラストから2018年にうまれたクク・ナッパ。怒涛のような勢いで変化したVTuberの波の中でクク・ナッパも活動し、2021年5月20日に曲をアップしてこつ然と姿を消します。この時の彼の思いは、最後の曲に込められています。

そんなクク・ナッパというVTuberの一周忌としてアップされたのが「9×9=78」という作品。VTuberやファンにとっては特に濃かった3年間が、流されない生き方で駆け抜けたクク・ナッパの姿を通して感じられます。うさ耳帽子のるいかちゃんが自身のVTuberとしての思いを鋭いリリックでつづりながら、クク・ナッパへの愛情を謳う情熱的な曲です。

夢追翔 MV「命に価値はないのだから」(Kakeru Yumeoi – Life is worthless)

夢追翔のオリジナル新作は、タイトルの時点でドキッとさせられるインパクトがあります。基本はメロディ共々非常に優しいです。彼が今までも歌ってきた、人に寄り添いたい、寄り添ってほしい、というスタンスは貫かれており、自分自身にも視聴者にも問いかけるかのような曲になっています。
「命に価値はないのだから」というタイトルが指すのは概要欄の「あなたも、わたしも」を考えるとフラットなもののようですが、そもそも彼のいう「匣庭」のイメージ次第で、歌詞の意味は大きく変わります。「いつかは僕も 消え去ってしまうけど 心配ないさ すぐそばにいるよ」という優しい歌詞も、命の有無が重要ではないという今作の意味を考えると、解釈はひとつにはならなさそうです。命についての考え方とリスナーに伝えたかった思いは、「バーチャルシンガー」という彼の特異なあり方を考えると、さらに見え方が変わります。
どのような解釈にしろ、この曲が彼のひたむきな祈りであることは、メロディと歌い方から感じられます。歌と言葉を鏡にして自分と人間を映し、真剣に向き合い続ける表現者・夢追翔の迫力を感じる作品です。ぜひ前作「おそろいの地獄だね」と合わせて聴いてみてください。

【粛正罰丸×キノシタ】進め!いざゆけ!粛正行進曲!【初オリジナル曲・キャラソン】/Syukusei Batsumaru「susume! izayuke! Syukusei kousinnkyoku!」

起立!気をつけ!粛正!礼! バーチャル風紀委員の粛正罰丸が、キャラクター性あふれる楽しいオリジナルソングを発表しました。ピシッと決めた厳しく真っ直ぐなところ、それでいて自分もピアスをつけているようなゆるいところ、前向きで熱血漢なところ。あらゆる彼の魅力が詰まっている、学園アニメのオープニングのような作品です。

学校での様子はとてもキュートでハッピー。ポテトチップスを食べているのを見て注意するどころかコーラも持ってきちゃうほんわか感も彼らしい。芯は通っているけどお人好し、という性格が伝わってきて、粛正罰丸に対して愛着が湧くシーンがてんこ盛りです。

ガバキックのうた / たのしいガバキック

(光の点滅がありますのでご注意ください)ディンガーがアップしたのは、ガバ好きならテンション即上がりなハイスピードソングです。ボーカルはたかなん。タイトルの通り重めの低音ガバキックが心地よい作品です。最初と最後の歌パートはピアノにあわせた童謡風なのに、あっという間にガバ空間に巻き込んで、サイケデリックな映像で酩酊させてくれます。ナードコア感も楽しいため、ガバ初心者にもおすすめできるかもしれません。

ガバやハードコアテクノ作品のみならず、多様なジャンルでの作品をアップしているディンガー。個性を活かした数多くのトラックやボーカル曲がチャンネルにアップされています。キレキレなノリの概要欄が多いので、あわせてチェックするのをおすすめします。

【MV】約束の青空【オリジナル】

手描きアニメーションがふんだんに盛り込まれた、レトロ調の映像にワクワクさせられる桃星愛花のオリジナル曲MVは、彼女の思いが詰まった情熱的な作品になっています。本人作詞による「もっと 毎日たのしい日にしよう!」という真っ直ぐな、でも叶えるには勇気のいる気持ちが、噛みしめるように力強く歌われています。

MVはかなりストーリー性が高いので、ぜひ通して観てください。思いがぎっしりと詰まった歌声と歌詞にはこの映像しかない、という色の使い方がなされています。画面効果、アニメーションのスピード感、熱のこもった歌声、いずれも観せ方にこだわりが感じられ、流す度に発見のある作品です。

バーチャルヒロイン – 白針うに Original Song

ポップで軽快なリズムと、ドット絵アニメーション動画。ついついループして観てしまう。白針うにの初のオリジナルソングがアップされました。歌詞はVTuberファンならクスリとくるポイント多数。「ねえ、メタい案件匂わせないで」「ブレるキャラ設定 世界線のズレも 大目に見て I’m sorry」など、バーチャルな存在としての配信活動ネタをたっぷり盛り込んでいます。みんなを楽しませる画面越しのヒロインとしてのキュートな面と、落ち着きと安定感のある歌声がしっかり噛み合ったことで、夜の配信時間のワクワクを思い出すような作品に仕上げられています。

また初のオリジナルソング第二弾としてアップされたのが「Re:」という作品。こちらは白針うにの歌唱力と言葉がダイレクトに伝わってくる作品です。感情の入れ込みがかなり強くなっており、「バーチャルヒロイン」とあわせて聴くと彼女の表現力の幅の広さがよくわかります。

【オリジナル曲】シマウマについてワタシが知っている二、三の事柄【カルタルニヒ/Vtuber】

幻想実存カルタルニヒがVTuber活動二周年でアップしたオリジナル曲は、ガンギマリ感が半端じゃないサイケデリックなテクノ作品。あまりにも音の歪みと圧力がすさまじく、タイトル通りの歌詞の不可解さすら心地いい。映像の酩酊感もかなりくせになります。

以前の「歌ってみた」動画も、ある意味原曲のT. Rexのスタイルをそのまま受け継いでギュンギュンに歪ませた作品。独特な作りの映像もあわせて、観るドラッグになっています。その他の動画も、短くもインパクトの強いものが多め。昨年の一周年記念動画は、ネタ動画としても、音楽動画としてもおすすめです。

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