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VTuber 2022.01.30

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(1月22日~1月28日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)やバーチャルで活動しているタレントの動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

ロボ斗和キセキ計画始動!!

斗和キセキ及びPictroriaがふつうのコトをするとは思ってはいませんでしたが、それでも今回は想定外としか言えない展開になりました。
以前「インスタのための生首」のクラファンをしたところ、10万円予定だったのが1400万集まってしまい、とんでもなく高価な生首を作る羽目になった斗和キセキ。
現在は声帯不調で手術が必要なため休養が必要だそうで、ファンは大いに心配していました。ところがその後に出てきたのは、このロボ斗和キセキでした。

前半だけでも割と衝撃的(初期から知っている人にはおなじみのアレです)なのですが、是非ラストまで観てください。確かにこれは最新の技術。
紡ネンのようなAI×粘菌を運営し、着実に面白い方向に発展させている会社なので、今回のロボ斗和キセキも新しい可能性として、大きく進化する可能性があるかもしれません。

【衝撃の過去】過去の大変だった仕事で、打順組んでみた!

元々攻めの姿勢ではありましたが、さらに攻め攻めなミライアカリの今回の動画。彼女はVTuberのタレントとして数多くの仕事を行ってきていますが、その中での大変だった仕事を9つ公開。打順を組んで見るという超暴露大会を行いました。正直そこまでいっていいのか?というレベルの話も。

彼女の訴えはまったくもって正しく、働く人にはドキリとするものが多数でしょう。VTuberはもちろん、人前に出る仕事の人なら共感するポイントだらけ。特に段取りやコミュニケーションの話は反面教師として聴く価値があります。
かなりぶっちゃけヒートアップな内容ですが、これはゴシップネタなどではなく、ミライアカリがプロのエンタテイナーとしてしっかり意識しているからだというのが見れば分かると思います。警鐘にしつつネタにできるミライアカリ、第一線で走り続けてきたからこその、貴重な存在です。

【黒歴史】ギター破壊にかける無駄な情熱

いつもちょっと変わった切り口の話を高速で語りつつ、オチまでリズミカルで言葉が楽しい漫談を見せてくれるイ卜トイ(いうらとい)。今回は自分の過去話を、いつもの話のテンポはそのままにじんわりブルースな味わいで語っています。若いときの青春のバンド物語の、懐かしくて苦い味。

途中のテンションのあがりっぷりと、当日の様子、そしてやりきれなさ。この味の波の上下感覚と人間観察こそがイ卜トイのトークの面白さ。大人になるってちょっぴりビターだけれども、苦笑いできるから楽しいものです。

【訛り】宮城県Vtuberと岩手県Vtuberによる東北田舎トーク【烏良神レナ×古川ノブ】

岩手県出身の烏良神レナと宮城県出身の古川ノブ、2人の東北出身VTuberが方言全開で、東北の田舎について語る動画をアップしました。節分で何撒く? 東北弁って外国語に例えられない? チェーン店って地域で違うよね、など東北内ならではの文化の話題がどんどん出てきます。

VRChatを普段使いの空間として見せる撮影スタイルが非常にうまい。光の加減や音の録り方など、演出手法の方向性が明確なため、「田舎の話を大人がしている」というムードがしっかり伝わってくる、味のある動画になっています。
後半で東北のVTuberのトークがしたいという企画案が出ています。これはかなりメンツが埋まりそうな予感もするので、ぜひとも実施してほしいところです。おそらく各々が自身の県の方言を全開にしたら、異国情緒あふれることになりそうです。

オーディションをしたのに事務所からのデビュー0…何が起きたか全部話します

赤月ゆに餅月ひまりの所属するゆにクリエイト。2020年11月から新人オーディションをしていたのですが、デビューの話は音沙汰なし。それがなぜかをふたりと代表取締役の望月陽光が赤裸々に語りました。聴くと、VTuber運営がいかに難しいか痛感させられます。

厳しい内容ではあるのですが、それは今後を考える上で真剣に考えないといけないものばかり。果たしてこれを審査・面接でどこまで見抜けるのか?と言われると困難極まりない。特に会社の面接と、VTuberタレント業は向き合い方が違う。そのあたりを踏まえつつも、代表取締役からは新人を入れたい、アイドル活動もしてほしい、という思いが語られていました。
赤月ゆにと餅月ひまり、2人の表情の変化やツッコミが楽しいので、気楽に観られる作りになっています。なお餅月ひまりはヘホゲを作りたい思いをまだ捨てていないっぽいので期待したいところです。

【ブラックジャック解説】ストラディバリウス【しもやけと凍傷解説】

皮膚科学について専門的に語る鈴懸リノアがアップした新作動画は、しもやけと凍傷についての解説。マンガ「ブラックジャック」に出てきた症例を題材に、皮膚の中で一体何が起きているのか、どう対処すればいいのかを説明しています。

身近な話題なだけに、メカニズムと処置の注意点は見ておいて損はないです。鈴懸リノアは他にも「ブラックジャック」のピノコを題材に、畸形嚢腫のメカニズムと皮膚再生のヒントについて語る動画もアップしていました。こちらは未来への希望が感じられる話です。「ブラックジャック」を題材にすることでイメージがわきやすくなっているので、原作を読みつつ、これらの解説をチェックしてみたいところです。

【HOLOTALK】With our 20th guest: YAGOO #HOLOTALK #ホロトーク

小鳥遊キアラがホロライブのメンバーをゲストに呼んで、赤裸々に質問をぶつけて語ってもらう番組「ホロトーク」。20回目のゲストはYAGOOの愛称で親しまれている谷郷元昭を招いて行われました。海外では特にYAGOOファンが多く、今回はコメント欄での愛され方がものすごいことに。YAGOOと呼ばれるようになったきっかけから、ホロライブの運営の仕方やタレントに求めるもの、ERRORやオルタナティブ等の展開についてなど、様々な話を聴くことができます。

小鳥遊キアラはこの番組を海外のファン向けに制作しているため、ゲストとトークをしながら、同時に全てを英語に通訳するというかなり難易度の高い進行をしています。その流れがスムーズで見やすいだけでなく、以前の映像の切り抜きなどを持ってきて話題に用いるなど、準備も万端。テレビ番組のようなきっちり作り込まれた構成は世界中の人におすすめできます。
今回に限ってですが、谷郷元昭は「そうですね」というのが口癖なのもあって、上の方に「SOU DESUNE COUNTER」が設置されており、盛り上がっていました。

トレンドをただ研究し、いかに利用するか考える配信【にじさんじ/轟京子】

轟京子は服飾の専門学校を卒業し、ファッションの話題に長けたVTuber。今回は研究として「トレンド」とはなんなのかを考える配信をしています。テレビで見たり街で見かける「トレンド」はどこから発信されているのか? どう広まるのか? 今年のトレンドとは? フラットに俯瞰して語りながら、それをどう利用するかを語っています。「色の名前は覚えなくていい、RGBやCMYKの数値で覚えることになるんで!」という意見も、今のデザイン環境を考えるとリアル。地雷系と量産系など近年の流行衣装の話題も出ています。

轟京子は「ROKI’S COORDINATE」という、ライバーに着せたい衣装を配信内で描くシリーズも行っています。このシリーズは以前相羽ういはのデザインと共に、イベントで実物化されディスプレイされたこともあります。

結目ユイ『Satellite flare』MV

ボーカル結目ユイ、作詞作曲隣町本舗のMV「Satellite flare」が公開されています。特にサビの部分の歌声とメロディは、結目ユイ・隣町本舗のオリジナリティあふれる音がうまく噛み合っており、それぞれの魅力があふれんばかりに詰まっています。

今回は特にポジティブな色合いが強い結目ユイの歌声。入りの部分から自分が存在していることへの喜びと前向きな意思が出ており、「「ひとりじゃないんだよ」 君がいるから 私は今を愛せてるんだよ」という歌詞を強く裏付けているかのようです。クライマックスでは、映像の中で笑顔になった彼女の姿と、情感の強い歌声と、まっすぐな歌詞が、ぴったりとマッチしています。

YSS -From By the Moon(Official MV)[#YSS_VRC]

バーチャル音楽ユニットYSSの新作は、冬に見る月の光の美しさを感じさせるような、柔らかな音の作品。安定感のある大人びた歌声は、凍てつくような冬の日に感じる不思議なあたたかさを連想させてくれます。

VRChatで撮影できるVR空間の美しさを、フル活用したMVになっています。木々から漏れる月の光、満点の星空、ふわふわと降る雪、大きな月とその周りを飛び交うなにか。被写体深度の使い方もうまく、VR空間内で「思い」をうまく映像化した作品です。

【Official MV】鮮紅の花【水科葵】

GEMS COMPANY水科葵が舞台「君死ニタマフ事ナカレ零_改」主題歌として披露した「鮮紅の花」のMVがアップされました。舞台に出てくる制服を着用し、絶望感すら感じられる空気の中で生きる若者を表現した歌をパワフルに激唱。歌もダンスもかなり熟練度が高く、安定した技術・表現力を感じさせてくれます。

アルバム「precious stones」に収録されていたものの特別公開です。歌詞は水科葵本人が担当、熾烈な世界観をうまく表現した言葉の使い方が独特で、印象に残るものになっています。

ミュウ / Rain Drops (covered by ジョー・力一)

Rain Dropsの歌リレーとして6人のメンバーがソロカバーをアップしています。その中でもジョー・力一のアップした「ミュウ」のソロバージョンはインパクト絶大。元々パンチがあって聴いたら忘れられない作品なのですが、今回さらにジョー・力一ワールドが炸裂。ジョー・力一合唱祭といった重厚感あふれる作品になっています。ぴろぱるのMIXによって何十人にもなったジョー・力一の歌声味わってみてください。

年末披露された、町田ちまとジョー・力一の「獣ゆく細道」のライブバージョンもアップされました。大人びた女を歌う椎名林檎をカバーする町田ちま、暴れる獣である男を歌った宮本浩次を独自解釈して再現したジョー・力一。ただのカバーとはちょっと違う、ふたりのリスペクトと個性ある音楽技術の粋が詰まったライブバージョンです。

笹川真生 – 食虫植物

理芽「食虫植物」の作詞・作曲・編曲である笹川真生が、セルフカバーMVをアップ、その動画をVTuber蟹が担当し話題になっています。理芽版の「食虫植物」は若者の迷走や混沌を含んでいて様々な解釈がなされている作品ですが、笹川真生版はポップな音になったことで情動と哀愁と感情破壊感が強化、全く別物になっています。それを引き立てているのが、蟹の動画です。

歌詞をパロディ化した「食」の表現はいつもどおりユニーク。それに加えて今回は使っている食材(?)が、音楽を聴く際に関わる機器を利用しているのが興味深いところ。「食べなくちゃ」「吐かなくちゃ」と焦っているのが「音」だとしたら、これはまた新しい解釈ができそうです。

VTuber蟹がアップした新作動画では、冬の移り変わりをぎゅっと詰め込んだ、時間すらも包含した料理を披露しています。フィルムカメラは、もしかしたら見たことがない世代の人もいるかもしれませんが、こうしてみると味わいがあります。

◣ 水平線 – back number / 宗谷いちか【歌ってみた】

宗谷いちかの今回のカバー曲は、彼女の優しく温かい歌声を味わうのに非常に適した作品になっています。元気だったりパワフルだったりかっこよかったりキュートだったりと幅広いジャンルの曲にあわせ、多彩な歌声を披露している彼女。今回はそんな中でもより普段の配信の話し方に近い歌い方です。前向きに幸せについて考え、誰かの支えになりたいと寄り添うような作品に仕上げられています。

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