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VTuber 2021.08.29

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(8月21日~8月27日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【ボ日で】バーチャルだからってそこまで何でもできないよな

でんきは面白くてやりきれなくてちょっと皮肉めいたウィットに富んだ、鋭い切り口の視点をエンタメに変える達人VTuber。今回はVTuberの動画だと難しいことについて語ります。確かにVTuberは自由度が高い。と同時にアウトドアなどリアルを題材にするのは逆に難しい。真剣に語ると難しいこのバランスの問題を、しっかりネタ動画に仕上げました。

短い動画の中に「おやっ?」と思わせる仕掛け演出がうまい。なるほどこれがバーチャルの不便さか。映像だけでなく、仕事やイラスト作業などをやっている人でも見るとちょっと背筋が凍る、怪談的なものでもあるかもしれません。「感じさせる」トーク動画です。

【企業勢】実際のオーディション音声晒します【vtuber】

乙姫つづりがアップしたのは、所属しているPictoriaのMOKUROKUのオーディションに送った音声を振り返る動画。自身のオーディション音声をアップする企業VTuberの動画は、ほとんどが現在と比較して聞くと面白いものばかり。その上で乙姫つづりは、尖りまくったオーディション音声を、自身の卓越した編集能力を駆使して見せているため、動画のテンポがめちゃくちゃよく、ピン芸人のよう。最初からBLサイト運営を打ち出すあたり、強い。

後半はZOOM面接のときの音声が紙芝居形式で見られるようになっています。自分が面接官だったらつい笑ってしまいそうな、彼女の才能が溢れ出しまくったショートトーク。乙姫つづりをこれから知りたい、という方におすすめな内容でもあります。
普段は飲酒配信とネタ編集動画をアップしている彼女。短い動画はどれもこれも編集能力が高く、生々しいネタの切れ味も抜群なので一旦ここから入って、彼女の才能に触れてみてください。

【レトロ自販機】今も現役!ドライブイン七輿行ってみた!【群馬】

バイクVTuberのみやのニハリが今回アップしたのは、群馬にあるドライブイン七輿への旅動画。群馬には、最近急速に失われつつあるレトロタイプドライブインや食べ物調理自販機が残っているということで早速旅行に。前半はバイクでの旅行の様子がそのまま撮影されており、走る風を感じることができます。

後半はレトロ自販機での買い物の様子。もしかしたらこの手の機械は見たことがない人も、今は多いかもしれません。3月には別の自販機食堂に行った動画も見られます。バリバリ元気に現役です。

こちらは振り返る瞬間の映像がものすごくかわいい。リアルに馴染んだ存在感があります。
みやのニハリはこのような旅行動画の他、バイクや車についての知識やレビュー、お役立ち情報の動画がたっぷりアップされています。

【#バ美ラインを探せ】Vtuber20名が協力!一流Vtuberなら女の子からのLINEを見極められる説 /ガッチマン/舞元啓介/でびでび・でびる/神楽めあ/夕刻ロベル【因幡はねる / あにまーれ】

因幡はねるが行ったのは、VTuber20名にLINEをもらい、その文章が男女どちらのものか当てる、というクイズ企画。文面が画面に張り出され、文体や絵文字、改行やひらがなカタカナなどから推理し、男女どちらかを見極める、というもの。恋愛バラエティというよりは、それぞれのキャラクター性をいかしたシチュエーションテキストというノリ。

問題は中に、兎鞠まり魔王まぐろなのような「バ美肉」が混じっているということ。この場合「性自認」を優先しているので、回答は「男」になります。普段女の子にしか見えない言動が多いため、当てるのは非常に困難。そこをゲーム性として盛り込んでいるシステムがうまい。

ホロライブの先輩を間違えられない夕刻ロベルや、ヤマトイオリのワードセンスに惚れ込んでしまうでびでび・でびるなど見どころ満載。
後半になると「男女」のくくりどころではなく「誰なのか」というピンポイント当てクイズに流れで変化していきます。本来の方向性ではなかったようですが、この「性別」ではなく「個性」に、自然に行き着くところが、VTuberのいいところだと思います。
回答者はもちろん、送ってきてくれたみんなのキャラも伝わる内容。普段見せない真面目で優しい一面が見える郡道美玲など、みんなの株があがる配信でした。

#Vソニ 3.0 コラボ企画「柏森進先生のコード進行講座〜カノン編〜」ゲスト:柏森進(MOSAIC.WAV)《矢木めーこ》

矢木めーこのチャンネルで行われたのは、Vソニの企画のひとつとして開催された「コード進行講座~カノン編~」。講師はMOSAIC.WAVのキーボーディスト柏森進です。

メロディとコードをその場でキーボードで弾きながら解説してくれるので、仮に意味がわからないパートがあっても、感覚で理解できます。コードとはなにか、という基礎から、コード進行の仕組みとそれが生む空気感、カノン進行の魅力を順を追って丁寧に説明。そこからカノン進行の作品を次々演奏しながら紹介。80年代ソング、J-POP、応援ソング、アニソン、ジブリなど、コード部分に注目すると知っている曲にも新しい発見があるはずです。
超初心者向けにまとめられている上に、カノン進行を知る決定版的なまとめにもなっている講座なので、保存版としておすすめしたい配信です。

#あのねリヤ先生 | ギャルと考えるVTuberのモチベーションの話

サキュバスのリヤが行ったのは、VTuberがモチベーションを保って活動を続けるための講義。VTuberが実際に講師を務めることで有名な「東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校高等課程」の講義のひとつです。VTuberをはじめたはいいものの、何をやりたいのかわからない、そもそもなんでVTuberになるんだろう、という疑問は誰もが通過する悩み。まずVTuberは目的ではなく手段、ツールであることを説明した上で、活動をするために必要なことをわかりやすく語っています。

どうしても「VTuberになる」ことが先走りがちですが、あくまでも表現者になる際なにをするべきか考えることの重要性を語っています。果たして「やりたいこと」の軸はあるのか、という問題はVTuberのみならず全ての趣味人に当てはまる内容なので、見て損はありません。
この講義シリーズは他のVTuberも数多く講師を勤めており、全ての講義がそのVTuberの経験から出たリアルな話題を聴ける貴重なものばかりなので、おすすめです。

【MV】宵越に空想少女【オリジナル曲】

誕生日記念にモノカキ・アエルがアップしたオリジナルの新曲は、小説家VTuberの彼女自身が作詞した幻想感のある作品です。
深夜にもうひとりの自分に出会いながら執筆をする時の独特な感覚を、深海に例えながら歌います。この真夜中の創作作業の楽しくもふわふわした感覚、共感できる人は多いかも。

モノカキ・アエルの声は空想するの儚さと甘さを大切にしつつ、楽しそうに歌います。「ボクとよく似た君との話が楽しくて」「君の欠点それはね存在してないことだっけ?まあ問題はないや」の歌詞パートは、受け取り方にとってはとてもバーチャル。深夜の創作の静かな情熱は、泡のように踊りつつ囁くような彼女の歌声で表現されています。

花京院ちえり「cherry UP!」 Music Video

花京院ちえりがオリジナル曲の公式MVを2本投稿しました。「cherry UP!」は彼女が頑張るみんなを応援してくれる、前向きで元気の湧いてくる作品。「Kawaiiってパワーであなたの背を押すから」の歌詞が頼もしい。そうやって勇気づけた相手を見ることで、自身もひとりじゃないんだと元気になれると歌うあたりが、彼女らしい。ファンとのエネルギーの行き来が、アイドル性を育てます。

一方で「めるへんちぇりっく」はダークメルヘンテイストの作品。といっても怖くはないです、KAWAIIです。テンポのいいリズムに乗せて、跳ねるように歌う姿が印象的。ダンスのフリフリ感はお姫様っぽさ抜群。彼女を象徴するようなナンバーです。

【水着MV】恋するタンバリン / VTB48【焔魔るり、かしこまり、ころねぽち、Sifar、冷水ぬるめ オリジナル曲】

ユニットVTB48こと焔魔るりかしこまりころねぽちSifar冷水ぬるめのオリジナル新曲は、夏!水着!海水浴!太陽!と、明るさてんこ盛りの作品。夏のキュートな恋愛を気持ちのいい直球で描いたアイドルソングとして、冷水ぬるめが制作しています。

普段はガチンコでクリエイター活動を行っている面々。今回はいつもと違う素顔ではっちゃけているように見えて、聴いていてつい笑顔になってしまいそう。それぞれの水着は品がよく、かつそれぞれの性格にぴったりでよくお似合い。ラストのサビの前で一人ずつ歌っていくパートがあるのですが、ここは全員が完全にアイドルしており、キュンとなること間違いなしです。

「夕焼け色の思い出」/オリジナル曲/Vtuber音崎リタ

音崎リタがアップしたオリジナル曲は、青春時代の思い出が心にささりそうな切ない作品。歌われている等身大の日々が愛しくて、同時に消えていくのが寂しい。「いつかなくしてしまう 居場所も景色も変わってしまう」という歌詞は、誰もが経験する変化への感傷。その思いを彼女はウィスパーボイスで、消えゆくように歌います。儚い作品ですが、どことなく前向きでもあるのは、歌声の裏にある強さゆえでしょうか。

【歌ってみた】チューリングラブ / ナナヲアカリ【黛灰/相羽ういは/にじさんじ】

相羽ういは黛灰による、人気デュエット曲「チューリングラブ」が公開される……と発表を聞いたファンは、期待に胸を高鳴らせました。なぜならそもそも黛灰は今まで歌の動画をあげたことがなかったからです。相羽ういはも「黛さんがまさかお歌を歌ってくださる日が来るなんて、、、(´;ω;`)」と概要欄で涙する状況。多くの人がプレミア公開を楽しみにしていました。

公開されてみてびっくり。黛灰……歌って……加工か? ……いや違う、これは人力ボカロ(とりこんだ音声に音程をつけて歌わせる技術。今回のお手伝いは厭世)なのか?
黛灰曰く最初は普通に歌う予定だったそうですが、歌きついな、これやったらおもろいな、というのも含めた苦肉の策とのことでした。とはいえ今まで様々な物語を披露してきた彼なので、何か意味があるのでは?と戸惑うファンも。トリックスターな黛灰らしい作品です。これにより「黛灰は歌ったことがある」状態であり、かつ「黛灰は歌ったことがない」という特殊な環境を生みました。

注目してほしいのは、最近アイドルとしての活躍目覚ましい相羽ういはの歌声。元の曲のかわいらしさを、彼女の持つかわいらしさのイメージとして取り込んで再構築。セリフ部分のラブコメ演技的なスパイスをたっぷり加えたことで、少女漫画を形にしたような極めてキュートなボーカルになっています。アイドルとしての表現力を突き詰め走り出した相羽ういはの、黛灰のサプライズをも飲み込むほどの本気を感じさせる楽曲になりました。彼女がかわいさを表現すればするほど、人力黛灰との対比にうっすら物語性が見えるような気すらわいてきます。

あの夏のいつかは/歌衣イツミ(cover)

夏の思い出を感じさせる「あの夏のいつかは」をカバーした歌衣イツミの作品は、MVに注目。夏感あふれる実写の映像も素敵ですが、同時に数多くのVTuberが残した夏の思い出映像の数々に胸を打たれます。今年の夏は外に出て夏らしい夏は体験できなかった人も多いかもしれませんが、VTuberと共にすごしたたくさんの楽しい経験は間違いなく、かけがえのない夏の思い出でした。
青空に映えるタイプのよく通る歌衣イツミの歌声。失敗なんて怖くない、怖いのは何も残せないこと、という内容の歌詞を聴いてから映像を見ると、視聴者もVTuberも、間違いなく何かが残った夏なのだと、ポジティブに振り返ることができそうです。

【コラボ】ラヴィット – ピノキオピー / キズナアイ × 兎鞠まり【歌ってみた】

キズナアイがコラボしたのは、「自分をおじさんだと思い込んでいる女児」とまで言われるほどかわいすぎるおじさん、兎鞠まり。ちゃんと自分をバ美肉だと明言しているのですが、今回のコラボMVを見てさらに、兎鞠まりの女児力を感じた人は多数だったようです。キズナアイもメロメロな、貴重な兎鞠まりのデュエット歌動画になりました。

メロディが兎鞠まりの声質とあった高さなゆえに、バ美肉なのを感じさせない完璧な歌声になっているのもすごいのですが、それをしっかりリードしながら超高音を安定して歌うキズナアイの歌唱力が凄まじい。元々キーの高い歌声のキズナアイですが、それをしっかり兎鞠まりのボイチェン歌唱とシンクロさせ、違和感なく馴染ませ、より作品として引き立てあうのは至難の技。キズナアイの表現力のみならず声のフィジカルを感じさせる作品になりました。

SUPERNOVA / エルセとさめのぽき (Covered by 瀬戸乃とと)

瀬戸乃ととがアップしたのは、壮大さあふれるエルセとさめのぽきの作品「SUPERNOVA」のカバー。力強さと声の広がりが求められる曲を、広大な空に放つようにばっちり歌い上げました。

Bメロに差し掛かるところのコード転換から、サビに入っていく広がりの表現が非常に秀逸。思いをたっぷりに注ぎ込んで歌う瀬戸乃ととのスタイルは、この曲の空気感にぴったり。彼女の歌唱力を知るのにもってこいな作品です。

VTuber Sonic Festival3.0 MV作品ピックアップ

8月21日から29日までの9日間、VTuber Sonic Festival3.0が開催されました。日程のとおり、参加者多数、企画満載の超ボリュームです。様々なVTuberが、MV、ライブ、歌枠を披露しており、見どころ満載。タイムテーブルはこちら。今回はその中からMV作品をいくつかをピックアップしてご紹介。

エターナルJKよりぴのオリジナル楽曲をミックスした動画は、テクノハードコア、ナードコアを尖らせた強烈なセンスの作品。「VTuber死なない」シリーズは曲も歌詞もMVもインパクト抜群。えぐいトリップ感があるので、クラブでゴリゴリにかけたい曲です。

海月-Mitsuki-のオリジナル曲「哀愁のパレード」は、音楽を通じて人を傷つけ、傷つけられる悲しみの連鎖を感じさせる、やりきれない歌詞とメロディが印象的な作品。締め付けられるような歌声が耳に残ります。メッセージ性がかなり高い作品なので歌詞も是非ご覧ください。

入りのギターがすでにかっこいい。歌が入ってかっこよさに背筋がゾクリ。悲しいのに力強い美月咲紅のオリジナル作品は訣別の曲。実は美月咲紅の魂初代は今回で卒業し、現在は二代目のオーディション中です。それを念頭に入れて改めて曲を聴くと、ぐっと歌詞と歌声に重みが感じられるはずです。

優しさと落ち着きにあふれた歌声が心を癒やしてくれる、風街ピリカのオリジナル作品は爽やかなそよ風を感じさせる作品。普段から熱心に音楽活動を行っている吟遊詩人の風街ピリカ、今回もスローテンポな作品の柔らかさがとても大切に表現されています。過去作の「星屑の子と願いの丘」のMVは物語性が非常に高く、見終わると一本の児童文学作品を読んだかのような充実感がある傑作なので、こちらも是非御覧ください。

「竜とそばかすの姫」の作中曲は、歌姫の曲という設定なのもありどれもこれも難易度が高すぎてカバーが大変なのですが、魔法少女シュネーが繊細さを大切にしながら、情感たっぷりに「はなればなれの君へ Part1」をカバーしました。抜群の歌唱力を活かし、歌詞に込められた思いをしっかり注ぎ込んで歌い上げています。MVに映された、思いを馳せながら歌う彼女の姿も素敵です。

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