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VTuber 2021.06.13

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(6月5日~6月11日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

砂場に100匹の猫製造したら次の日何匹残るのか

富士葵はガチンコ歌唱で有名ではあるものの、ツッコミどころの多いへんてこな動画もアップしているVTuber。今回は「100匹の猫製造」というタイトルなので、VTuberだしVR世界に作るのだろうかと思いきや、彼女自身が現実の砂場に出現。中腰でこつこつと砂の猫を作り続ける動画を見せてくれました。なぜその発想に至ったのか。

100匹ならんだ砂の猫の様子は圧巻。知らない人が見たら都市伝説になりそうです。しかし大事なのは、大量生産した猫が次の日に何匹残るかの方。その結果は…動画を御覧ください。
ある意味とてもYouTuberらしい内容の挑戦動画でした。逆にVTuberではまずやらない実験映像です。富士葵にはこういう無邪気さと好奇心を満たしてくれる動画をこれからも期待したいところです。

来週6月18日行われるZeppワンマンライブのリハーサルの様子もアップされています。すっかり舞台慣れした歌姫としての姿と無邪気な女の子の姿、彼女の両方の魅力が見られます。

[化学×雑学] アルミホイルについてどこまで知ってる?[#ケミカルよもやま 才媛テス子]

化学をわかりやすく解説するVTuberの才媛テス子が今回紹介するのは、誰でも食品に使うであろうアルミホイルについて。そもそも他にもペーパー型のものはいろいろあるだろうに、なぜアルミホイルが最も使われるのか。言われると気になるその理由を細かく解説しています。

アルミホイルにはてかてかの部分とサラサラの部分があるのはなぜか、どっちが裏でどっちが表なのか、なども紹介。アルミホイルについては一通りわかる濃度の内容を、ポイントをおさえて短く5分くらいでまとめているため、非常に見やすい動画です。他にもこのような化学解説動画が数多くアップされているので、是非チャンネルをチェックしてみてください。

再生数を稼ぐのに必死なチャンネルの偏見ランキングを勝手にまとめてみた。【きまぐれ委員会】

あにまーれは公式が尖ったセンスなことに定評が多分ありますが、きまぐれ委員会のチャンネルは、かなりギリギリをせめています。あにまーれ所属の大浦るかこを「きまぐれ委員長」に据えて、他のあにまーれメンツと共に、委員会顧問が持ってきた偏見的お題をきまぐれに認定していく動画シリーズ。今回は「再生数を稼ぐのに必死なチャンネルの偏見ランキング」という、多方面に喧嘩を売りそうな内容。

今回の委員は宗谷いちか。尖ってはいますが、あるあるネタとして笑って楽しめます。どちらかというと自分たちあにまーれの関連チャンネルである奇想天外あにびっと!に飛び火している気も。調査結果から「どんなエロサムネが伸びるか」まで判明しているあたり、意外としっかり分析されています。痛烈なネタの具体例役を因幡はねるが演じているのも見どころ。是非日和らずこのまま突き進んで、大浦るかこには鋭くジャッジしつづけていただきたい。

バーチャル で 蘇る オッペケペー節【 Vtuber 】

バーチャルバナナが現代バーチャル版のオッペケペー節を披露しました。オッペケペー節とは明治に流行った滑稽風刺唄。原作が当時の社会情勢の苦い話を笑わせながら聴かせているのに対し、バーチャルバナナ版は「紳士が少女の扮装で」「切り抜きバズりに大型コラボ睡眠削って耐久と」と現在のVTuberのおもしろと苦味をネタとして披露。細かい部分の解説も字幕で入っています。いわばレトロリズムのヒップホップ。このスタイルでのVTuberネタは色々できそうなのでもっと見てみたいところです。

【#グルメおじ王】この中にグルメでイケてるおじさんがいます。ゲスト:夕刻ロベル #おじファイブ / ガッチマン/伊東ライフ/アメザリ平井/ビートまりお/木緒なち【因幡はねる / あにまーれ】

因幡はねるのチャンネルで行われたのは「グルメおじ王」という企画。VTuberのおじさんメンツ、ガッチマンV伊東ライフアメザリ平井ビートまりお木緒なちの「おじファイブ」に加え、夕刻ロベルが参加。グルメ問題に挑戦していきます。

バラエティ企画が得意な因幡はねる、特に今回のクイズはかなり手のこんだ作り込みになっています。写真での食べ物当てクイズの他、地方料理クイズ、飲食チェーン店の店舗数ランキングクイズなど、視聴者も頭をひねって考えることができる、かなり勉強になる内容。もちろんクイズ作成は因幡はねる。おじさんたちのノリの良さと手慣れた進行で、VTuberを知らない人でも楽しめるクイズ番組になっています。

【合唱生披露】練習の成果をお見せします!【マイバラード】

コーラスメイトは合唱VTuberとして活動している6人組。今までも雑談や歌枠、ゲーム実況など多様な活動をしていましたが、今回は「実際にパート練習から初めて合唱を完成させる」という一連の流れを、配信で細かく見せています。

女の子たちの和気あいあいとした空気を楽しみつつ、技術向上するための練習風景が見られる、かなりVTuberでは珍しいスタイルの配信。どうすればよりよくなるのかの話し合いは真剣そのもの。もちろん最初は失敗もありで、生々しい。複数人グループであるコーラスメイトチャンネルの真骨頂でしょう。
がっちり言葉一つ一つを聞くタイプの配信ではないですが、音楽室で練習する女の子たちを一歩離れて眺める気持ちで見られます。最後合唱で完成した曲のクオリティに驚かされます。中学・高校女子合唱部を疑似体験できます。

十九月 – 理芽 / Juuku-Gatsu – RIM (Official Music Video) #20

理芽の新曲は最初にワンマンライブで披露され、仰天したファンが多かった様子。今回そのMVがアップされて、やっぱり不可思議で、解釈しようとする内に虜になる人が続出中。中毒性が高すぎる。「食虫植物」で大ヒットを飛ばした作詞作曲・笹川真生とボーカル理芽のコンビが、ヨーロッパの短編アニメーション風映像と組み合わされたことで化学反応を越えたなにかを起こしています。

理芽はSF作品をリスペクトした楽曲を歌うことがあります。今作は未来大戦、宇宙人、アンドロイドと直球でSF。特にハヤカワ系のSF作品が好きな人なら、レトロな空気感も相まってかなり刺さるかもしれません。同時にタイトルの「十九月」が示す年月が何なのか、視聴者が自由に取れるようにもなっています。音楽、歌声、歌詞が持つ含みの多さから、多様な解釈を受け止めてくれるのも、理芽作品の魅力です。

君になりたいから / 緑仙 (Official Video)

VTuberとは理想的な姿の存在。であるがゆえに、本人が周囲のイメージどおりとは限らない。それが面白くも有り、難しくもある。緑仙のオリジナル新曲は、自身をモチーフにしたマンガを用いながら、憧れられる存在・VTuber・キャラクターとしての「緑仙」と、そこに近づこうとする「僕」を描いた作品です。

少し斜に構え、複雑な切なさを湛え、そして希望に向けて心を絞るように表現する緑仙の歌声が、作詞作曲のぼっちぼろまるの楽曲テイストにドンピシャ。曲の捉え方自体は色々ですし、視聴者自身に当てはまる部分も多々ありますが、緑仙という高校生VTuberのキャラクターソング的にも取れます。「君になりたいから明日も擬態して夜になる 君になれないけど笑って今日も風が吹く」の言葉のビターな響きは、「綺麗」に憧れ、それがゆえにちょっと傷もつく「バーチャルな姿」と「自分」の距離を真っ向から問うものかもしれません。

恐怖の愛がやってくる (Love is Invading)

音楽系イベントに登場するとその音楽のレベルの高さとMVのユニークさで話題になるものの、いかんせん見えないので多くの人が困惑しがちな姿が見えない系VTuberインヴィジブルたかし。今回の作品も、たとえ姿が見えなくとも、インパクトの大きすぎる音楽と映像で圧倒してきます。

すさまじいスピードで映しだされては、意味ありげに動いたり破壊されたりする3D文字たちが見ていてとても楽しい。実際のキャラクター的な存在はひとりしか出てきませんが、記号的な、それこそ「人」の字の「人」が続々登場し、人間を歌います。壮大に広がるテクノメロディの音も心地よい。MVのスピード感を味わいながら聴いてほしい作品です。

[MV] Recall / I-ns [#1]

作詞作曲から動画制作まで手掛けているバーチャル・シンガーソングライターのI-ns(アインス)のオリジナルソングは、迷いを捨てるための決意を力強く歌うポジティブなロックチューン。イントロの美しいピアノの音色から流れるように、滑らかに歌声が入ります。

貫き通すパワーを持ちつつも温かみがあるため、歌声は非常に聴きやすく言葉が耳に残ります。「指さされても 消えない思いは 誰にも支配されないから」というような歌詞の数々は、困難の中を乗り越える勇気と戦う覚悟を想起させます。

【ウマ娘】ユメヲカケル!を1人3役で歌ってみた【くろいけもみみ】【Vtuber】

くろいけ もみみがアップしたウマ娘のカバーMVは、タイトルを見なければ3人で歌っているとしか思えないくらい、1人3役の歌い分けがされているびっくり作品。声真似ではないとのことですが、合唱パートで聞き分けができるほどばっちり3役分の歌声で表現されています。しかもそれぞれの役を演じた歌声での、聴かせどころがはっきりしているうまさが出ているのはお見事です。

臨海ダイバー | covered by うつつ × 熾燃トドメ

がなりボイスに迫力がありすぎて、ついドキドキしてしまう。うつつ熾燃トドメがカバーした「臨海ダイバー」のMVは、ちょっと治安が悪めなふたりの歌声と映像の魅力たっぷりです。

高音が美しく音の強弱がはっきりしたパンチ強めの熾燃トドメと、触れたら傷つけると言わんばかりの棘を持ちつつ綺麗に歌い上げるうつつ、2人の声質がばっちりあっており、サビのバランスの良さは抜群です。このふたりでなら、何にだって負けなさそうにすら見える、強さあふれる歌になっています。

大規模VTuber音楽祭「VTuber ROCK Fes.Ⅱ」開催

6月6日から9日にかけて、数多くの音楽VTuberが集う祭典VTuber ROCK Fes.Ⅱが開催されました。数多くの新作MV公開や歌枠リレーが行われ、物販もありました。当日のタイムテーブルも残されているので、リンクを飛ぶと今からでもチェックができます。今回はその中からいくつかMV作品をご紹介。

紅杯ひぐれの新オリジナル曲「取り残された」は残響音強めのギターロック。パワーあふれるボーカルで、痛みを抱えながら、苦しみの中プラスの方角に手を伸ばそうとする様を表現。抗う人間の姿を感じさせる作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=_5bhmT8dhu0

はと森ハトがアップしたロック系オリジナル曲のMV集は、彼女の情熱的な歌声が存分に味わえるよくばりセット。デビュー曲にしてゴリゴリのロックソング「STAR LiGHT」、耽美度の高い「embalming!」、和ロック「雷命」の三本立てです。

https://www.youtube.com/watch?v=3CyZZ-ZlojY

イベント後にはオリジナル新曲の「GOD BLESS YOU!」を披露。すさまじくパンチのきいた、腹の底から発せられた重みのある歌声が襲いかかってくる作品です。サビ前の掛け声、いつか実際のライブで叫びたい!
なお、はと森ハトは北海道に実在するCafe&Herbs; Hlubokaの公式キャラクターとして活動中だそうです。

明葉ハシリがカバーした「悪魔の踊り方」のMVは、原作曲をリスペクトしつつ凝った演出の動画に驚かされる作品。この動画は原曲を再解釈した上でマシューボーン版の「白鳥の湖」をモチーフにした作品とのこと。自身の高音と低音の歌声をMIXしたことで音の広がりを聴かせつつ、悪魔を感じさせるイラストとシルエットとタイポグラフィで魅せるMVに仕上がっています。

明葉ハシリ梨夢のユニットPashiRimがアップしたのは雨の切なさを感じさせるKing Gnuの曲のカバーMV。ふたりで歌っていることを最大限まで生かした音の厚みが印象的。歌の表現力が高いがゆえに、等身大の女子感がぐっと増しているのも聴きどころです。

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