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VTuber 2021.02.28

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(2月20日~2月26日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

ご報告【にじさんじ/轟京子】

にじさんじ轟京子が、最近配信できていなかったことや今後の活動の遅れについての報告動画を出したのですが、明らかに空気がおかしい。少なくとも概要欄にある「モルカーをリスペクト」というのは絶対違う。
現れたのは黒づくしの姿に轟京子のお面をつけた実写の存在。自己紹介をしているところにやってきたのは粘土でつくった轟京子。粘土轟京子に聞かれ、なんで配信をできなかったかを解説するはめになります……どういうシチュエーションなのかわからない。
かつてから配信で、センスが尖りすぎて度肝を抜いてきた轟京子ですが、今回はさすがに予想外。しかも配信休止の理由が、4月から新社会人になるからではなく、もっと意外すぎる内容でさらにびっくり。
「ご報告」系の動画はどうしてもネガティブな印象のものが多くなりがちなのですが(統計的には半々くらいらしいのですが、引退など大きな事件の衝撃がどうしても大きいため)、こういうコミカルな内容にすることでファンに全く不安を抱かせずに、エンターテイナーとしての面白さを再確認しつつ、これからを楽しみに期待できるようにしてくれたことがお見事です。

【冬にピッタリ!】沖縄限定コンビニおでんを紹介!【あつあつ】

沖縄のVTuber根間ういが紹介するのは、冬にぴったりなコンビニおでん。いくら沖縄といえどもコンビニの食べ物は同じでは?と思いきや、思いっきり沖縄度満点でびっくり。おいしそうに食レポしています。

ソーキやてびちはおそらく沖縄以外のコンビニでは見ることはなさそう。特にてびちはようするに豚足、かなりダイナミックな食材です。これに対しての根間ういのリアクションがいい。「でっかい豚の骨に食らいつく感じだから、可愛く食べようなんて思っちゃダメだよ!」これぞ根間ういの沖縄料理マインド。可愛くは食べられないけどモリモリ食べる女の子は魅力的。
他にも「そんなものいれるの!?」みたいな食材が続出するので、地元コンビニのおでんと比較してみると面白いはずです。

休刊した雑誌の「解散したエ…ゲメーカー特集号」を読んだら泣けてきた【餅月ひまり from ゆにクリエイト】

すっかりエロゲ系VTuberになった餅月ひまり(17)が、ちょうどリメイク版が出て話題になっている「同級生」の話題を軸に、ゲーム会社「エルフ」を取り上げた号の「電撃姫」の紹介を行っています。1999年。当時全盛期だった「エルフ」も今は無く、ノスタルジックさを感じさせる動画になっています。

20年前のPC性能の話も掲載されていて興味深い。当時はまだWindowsマシンもそこまで普及しきっていた時期ではないので(というかそもそもPCとネットが当たり前ではない時代)、ジェネレーションギャップを感じさせる話題盛りだくさん。エロゲが当時のオタク文化最先端だったことを思い出させる話題がポンポン出てきます。また当時のOVA文化についても語られています。
実際にエロゲにも出演しているほど、エロゲを愛して活動している餅月ひまり。エロゲという切り口から今昔の文化を語る資料性のあるVTuberとしても期待したいところです。

【Zwift】仮想シルバー達成したら富士ヒルエントリーする回

とぅーらの自転車配信はVRスポーツ配信の可能性が感じられるものです。今回は獲得標高1045mの山「Alep du Zwift」の登頂チャレンジ。
使用しているのはバーチャルサイクリングアプリの「Zwift」で、進んだ分だけ景色が変わっていくもの。ただこれを利用する際に、とぅーらはちゃんとバーチャルアプリで自転車をこぎ、部屋の周囲に「Zwift」の画面を投影した壁が用意されていることで、本当に走っているように見える仕組みを構築しています。

今回以外にもこのシステムで自転車を漕いでおり、「ぽんぽこ24」では24時間並走550キロも達成。「Zwift」をうまく利用することで動かない自転車があたかも動いているように見えて飽きない仕組みに。
何より標高1045mや550キロを実際に走っているからびっくり。ここはバーチャルな見せ方をしているだけで、ガチです。とぅーらの走り、是非応援してください。

【#泥沼ラノベコラボ 】誰を選ぶか決めてくれ?【にじさんじ二期生4名+1名?】

森中花咲文野環家長むぎ夕陽リリは仲良しながらもお互いが好きすぎて奪い合う(というプロレスで)ドロドロした関係を3年続けてきた仲。今回はその愛憎劇に決着を付けるべく、「ラノベのキャラクターを作って、誰がヒロインの座を勝ち取るか」の勝負に挑みました。ようは「理想のヒロイン」をプレゼンして、主役にあたる夕陽リリが少年として誰を選ぶか、というプレゼンイベント。わざわざ丁寧なキャラ立ち絵までイラストレーターに依頼し行う、本格的な企画です。

ライトノベルに出てきそうなヒロインを推す森中花咲、文学的距離感を大切にしたい少女漫画的な家長むぎ、かっ飛びすぎた設定と物語で翻弄しつつも単体ヒロインならディズニーやジブリヒロインのようで魅力的では?という文野環。
三者三様のヒロインをプレゼンすれば、そりゃ混沌ともします。ここでうまいのが、ギルザレンⅢ世がこのコラボに裏参加し、困った夕陽リリを助ける役回りになっている、という部分。右下でギルザレンⅢ世は常に吹き出しで(声はなし)発言、ツッコミやフォローを入れています。
それぞれががっちり物語として作ってきたキャラクター性プレゼン、それに対してのディスカッション、ギルザレンⅢ世のツッコミとものすごい情報量の配信。一回目は普通にカオスを楽しみ、二回目はギルザレンⅢ世の発言中心に見ることをおすすめします。

マラキアの魔王 / 虚構セカイ

付喪神が集まるProject SekieN.の中の一人・虚構セカイは本に魂が宿ったVSinger。本体は小説の方とのことで、物語の登場人物を人間の形で投影しているそう。今回は虚構セカイ初めてのオリジナル楽曲として、孤独な魔王の物語が歌われます。

一人の魔王と、彼女が救った人間の少女の物語が、叙事詩風に語られていく作品。前半の幸福、中盤の事件、そしてラストの悲劇。やりきれない物語が、哀愁漂いつつも壮大音楽と超ハイトーンな透き通る歌声で語られます。6分の歌に込められたスペクタクルはCGアニメーションで彩られており、これからはじまるであろう大きな物語の予感を感じさせます。是非通して物語を見てみてください。

Project SekieN.における付喪神の解釈|grief art|note

このチャンネルは狐面の付喪神・石燕霊歌も共に活動中。かなりこだわりのある世界観のチャンネルづくり・音作りになっているので、動画を見る際はあわせて概要欄もチェックしてみてください。

【オリジナル】吾輩も猫になるっ!【Vtuber/バフコ】

バフコの6ヶ月連続オリジナルソングMVの第3弾は、アニメーションのクオリティの高さにびっくり。まるでTVアニメのオープニングのようなクオリティで、4分40秒フルに動いています。かわいらしい前半から中盤に向けて事件が起こり、ラストへ。一本の物語として完成されています。

非常にかわいらしさ重視の歌声なだけに、途中からの展開はなかなかにびっくり。キュートと切なさがどちらも表現されています。またかっこいい路線の歌声も途中含まれているため、バフコの歌表現の幅を多角的に味わえる一本になっています。

多数オリジナル曲MVをアップしているバフコ。一つのジャンルにとどまらず多彩な作品に挑戦しており、それぞれのジャンルの空気感をしっかり掴んで表現。幅の広い歌唱力と、凝りに凝ったMVで魅了してくれるVTuberです。

APOKI 아뽀키 ‘GET IT OUT’ MV

多様なMVを出し続けていた韓国のVTuber・APOKI。一時期突然SF的な謎動画が何日も続きファンを驚かせていましたが、その後APOKIは月に到着。最高にかっこいい楽曲「GET IT OUT」を引っさげて帰ってきました。

すっかり大人びた雰囲気でバキバキにダンスを見せてくれるかっこいいMVになっています。「AKIRA」オマージュの疾走するバイクシーンや、月から見て地球が天空に登るSF感など、見どころ満載。2019年4月デビューの彼女は当時から歌はうまかったのですが、しばらくは部屋で宅録していたのを思い出すと、今回のビジュアルと活動内容と映像の成長っぷりには感慨深いものがあるかもしれません。

Sifar(シファル)『NAKID』 Music Video 【オリジナル4th 楽曲】

電脳世界シンガーSifarのオリジナル新曲はパワフルなダンスチューン。歌詞も「終わらない夢と日々重ねるメロディー 振り返ることなく明日を信じて」と思い切り前向きで、曲のアッパーさと混じり合ってテンションが上がる作品になっています。

Sifarだけでなく、背景で踊り狂う電脳の存在も印象的。彼女の歌は一切振り返ること無く前進する決意にあふれています。もちろんある程度の悩み苦しみがないわけじゃない、でもかなぐりすてて前に進もうとする歌声は、聞いているファンを引っ張ってくれるだけのパワーにあふれています。

過去のオリジナル曲3曲は疾走感あふれるJ-ROCKナンバー。彼女の力強さはほとんどの曲から体感できますので、是非チャンネルで色々聞いてみてください。

【歌ってみた】海色【陸上自衛隊 施設学校音楽隊コラボ】

茨城県の公認VTuber茨ひよりが、陸上自衛隊施設学校音楽隊とコラボ! ダイナミックな演奏にあわせてアニメ「艦これ」のオープニングテーマを、力いっぱいに歌っています。吹奏楽のレベルも極めて高く、自衛隊側でも別バージョンがアップされています。

ナチュラルに茨ひよりが、演奏者の中で歌っているのがとてもバーチャル。室内撮影されている「イエスタデイ」の演奏コラボもかなり自然です。茨ひよりのファンのみならず、吹奏楽が好きな人にも聴き応えのあるコラボ動画です。

【歌ってみた】本能 -ホラーアレンジ-【人生つみこ】

ホラーゲームを専門に実況しているVTuber人生つみこがカバーしたのは、椎名林檎の名曲を彼女ならではのホラーアレンジで歌い上げたバージョン。編曲は市松寿ゞ謡
元々暴力性を含んだ作品ですが、更に暴力度アップ。音の重ね方、ビブラートが激しく効いた歌声で恐怖感あふれる作品に仕上げられています。人生の苦悩を更に煮詰めて恨みにすら感じられる突き詰めたボーカルのインパクトは絶大です。

【cover】ヤンデレ少女が歌う“愛して愛して愛して”

苺病くすりの新作MVは、怪しく儚い世界観で熱狂的なファンの多いきくお作品のカバー。瞬く間に崩れそうな思いを描いた原曲を、か細く壊れて消え入りそうな、震える苺病くすりの独特な声質で表現。「苦しい」の単語も、彼女が歌うと本当に苦しそう。

普段から謎の多い、旅するヤンデレデザイナー少女、あるいはアリス。風が吹いたらサラサラと消えてしまいそう。先日アップされた「食虫植物」も、ちょっと触れたら崩れてしまいそうなバランス感の歌声が魅力的でした。薄暗い少女の世界観と、パステルポップな少女の世界観が混ざった独特なVTuberなので、是非アップされる動画類もチェックしてみてください。

【MV】「ガスー劇場猫」(ミュージカル「キャッツ」劇団四季)歌ってみた◆Gus:The Theatre Cat(Musical “Cats”)《矢木めーこ》

矢木めーこがアップしたのはミュージカルキャッツの中の一曲「ガスー劇場猫」のカバー。ミュージカルが好きな人は是非チェックしてほしい、ミュージカル愛に満ちた内容です。

手書きのイラストを用いて「キャッツ」の登場猫ガスの過去と現在を、切なく歌い上げています。ミュージカルは特に物語性が重要なので、この手法はぴったり。ガスの華々しい時期の力強さと、今のしょぼくれた哀愁を丁寧に歌う矢木めーこの歌声がぴったりとマッチしています。2月22日の猫の日にこれをチョイスしてくるセンス、猫とミュージカル作品への熱い思いが感じられます。

また、自身の3Dモデルを持ち込むことができるゲーム「クラフトピア」を利用して、「ドラゴンボール」のEDを再現するMVもユニーク。旅をしている雰囲気がたっぷり詰まった作品になっています。

生きる / Cover 蓮希るい

蓮希るいがアップしたのは、ポエトリーリーディング的なちょっと変わった曲のカバー。憂鬱感のあふれる歌詞部分をいかに大げさになりすぎず、脱力しすぎず、モヤモヤした思いの張り詰めを表現するかしっかり考えた上で表現されており、大声じゃないのに迫力があります。サビのメロディパートのやりきれなさと苦しみは、普段からシチュエーションボイスなどをアップしている蓮希るいならではの表現で彩られています。

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