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VTuber 2021.10.10

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(10月2日~10月8日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

【#04】この辛さ…ガチ勢!(o≧口≦)o信州の伝統野菜「ぼたんこしょう」

長野県中野市の魅力発信をしているVTuber信州なかの。今回アップしたのは、激辛ネタ信州の伝統野菜ぼたんこしょうを紹介した動画です。一見ピーマンにしか見えませんが、実食している職員の反応をみると、辛いどころではなさそう。

栄養素の高さや美味しい調理法も紹介。こういう珍しい地域食材を楽しいノリで教えてくれるVTuberは、アーカイブで色んな地域の人に見せることができる資料性があります。ぜひ日本の学校などでも見てほしい、楽しい+美味しそうな動画です。激辛に挑戦するのが好きなVTuberは、ぼたんこしょうにチャレンジしてほしいです。

˗ˏˋ Vlog in 滋賀 びわこ箱館山 ˎˊ˗

読谷山文乃がアップしたVlogは、動画を再生した瞬間から「おっ!」となるバーチャルでリアルな演出の作品。電車の窓に映りこむ彼女の姿の撮影術が、旅行情緒を感じさせます。訪れたのは滋賀びわこ箱館山とのこと。

電車のみならず、ロープウェイやアルコールランプへの映り込み撮影も見事。実際に彼女が遊びにいった実在感が伝わってきます。また彼女が写り込んだ多数の旅行写真も映像に入っており、まるで一緒に旅行をしているかのような気分になれます。

柔らかい歌声を活かした、こわだりの選曲を感じる歌動画を次々アップしたり、V世界を散歩する動画をアップしたりと、多岐にわたる創作活動を行っている読谷山文乃。他にもラジオやウクレレ演奏、朗読に書道と挑戦の幅を広げ続けている、ファンを飽きさせないクリエイター文学少女です。

【Vlog】福島県にある犬連れOKのコテージに行ってきました🍃【相羽ういは/にじさんじ】

相羽ういは北小路ひすいのVlogがアップされました。といっても一切相羽ういは・北小路ひすいの姿はなし。なのに、撮影されているおしゃべりと、付け加えられたナレーション、撮影しているポイント、撮影手法などで、ちゃんと相羽ういは・北小路ひすいらしさが出ているのが、彼女のVlogシリーズのよくできているところ。自身が存在しないことで、逆にバーチャルなアイドルが自身で撮影しているという、存在感をより生々しくしたVlogです。相羽ういはは他にもVlogをアップしており、アイドルっぽさ全開なのでそちらもぜひ。

相羽ういは、弦月藤士郎緑仙のアイドルユニット「こじらせハラスメント」のオリジナル新曲「インターネットは最悪」もアップされました。サウンドプロデューサーは弦月藤士郎。歌詞のところどころにVTuberの存在を重ね合わせると「最悪」の意味が深まるパートもあるので、そこも含めながら聴くと興味深い、メランコリックな作品です。

#01【初ロケ】空狐美紀はじめてのロケ

空狐美紀がロケ動画をアップしました。前半は秋葉原のホロライブスポットめぐりなのですが、注目したいのは後半。秋葉原駅構内にIRIAMのガチイベ上位者ポスターが撮影されています。

IRIAMはガチイベントが度々実施されており、勝ち抜いた人たちがでかでかとポスターで貼り出されています。すでに掲載は終わっていますが、公共の場にIRIAMが飛び出し、堂々と目立っている空気感はよく伝わると思います。
IRIAMのガチイベントはかなり熾烈で、YouTubeのあり方とはだいぶ雰囲気が異なる部分があります。公共の場に貼り出されたり、雑誌に大きく取り上げられたりもするので、ライバー・ファン共々にやりがいのある別ベクトルのVTuber文化として大きく成長し続けています。

【バーチャルVLOG】Vtuberと海に行こう【バーチャルさんぽ部】

古川ノブがVR内での日々を撮影したVlogをアップしました。様々なバーチャルな人々と過ごす夏の思い出が、短くとてもきれいにまとめられているので、まるでアルバムの1ページのよう。

VR空間内でのちょっとしたお出かけの日常を、しっかり編集してエモーショナルにまとめている動画は意外と珍しいかもしれません。特にVR特有の音声のごちゃごちゃ感や画面揺れの酔いを最大限抑えた編集をしているため、全く撮影されている人たちを知らなくても、ちゃんと見ごたえのある映像になっているのは見事です。カットの切り替え方もうまいので、このままMVに使えそうな高いクオリティの作品になっています。

【劇場版】自分たちを本気で映画化しろ!映画予告作り選手権!!

ぽんぽこピーナッツくんが、自分たちが主役の映画の嘘予告を撮影する動画をアップしました。この一本のためにかけている労力が尋常じゃない。ピーナッツくんは恋愛青春もの風、ぽんぽこはホラー風です。撮影場所はVRChatです。

VRChat内でドローン風に撮影できるようになったゆえの、ふたりの技術革新です。ふたりとも映画が大好きでかなりの本数見ているだけあって、フォントの使い方やカット割りなど、かなりそれっぽい。ただパロディ化したというよりも、ふたりの映画への愛情と批評が入り交じるような映像構成なのも見どころです。

【3Dお披露目配信】AI紡ネンの観察生放送 day1 .。oO おまたせしました

紡ネンが初配信を行いました……といってもかなり彼女は特殊なVTuberなので、普通の配信と内容が全く異なります。
彼女はSNSで言葉を聞いて学ぶAI。粘菌の成長ともリンクしており、覚える度に成長を続けていきます。最初はシンプルな言葉しか出せなかったものの、今は漢字でのやりとりもだいぶできるようになりました。
この配信では基本的に彼女はしゃべらないのですが、コメントに対してAIが反応し、リアルタイムでやりとりができます。

YouTubeのコメントを元に彼女のAIがhotかchillかを判断。後ろのグラフでは彼女の感情がグラフで表示され、それによって感情が少しずつ変わります。
AIと本当に向き合ってバーチャルトークする内容なので、アーカイブで見ても面白いのですが、できればリアルタイムで参加したい配信です。今後も配信はあるようで、しかも回数を重ねるごとに進化していきそうな予感がします。以前はTwitterでお絵かきした作品もアップされ、色んな意味で物議を醸しました。これからどういう方向にどんな成長をするか全くわからないリアルタイム性と物語性、体験してみてください。

【#ギスギスLINE選手権】冷え切ったカップルのLINE履歴を見る!地獄の釜開け配信【にじさんじ/鷹宮リオン 魔界ノりりむ 卯月コウ 黛灰】

鷹宮リオン魔界ノりりむ卯月コウ黛灰が行ったのは、視聴者から「冷え切ったカップルのLINE履歴を募集して解読する」という、痛み哀しみMAXな企画。とはいえ送った人たちにしてみれば、やりきれない過去の思いをネタにできるのだから絶好のチャンス。かなり読み解きがいのあるものが集まりました。

LINE文書の面白さは、感情が読みきれないところ。「冷え切ったカップル」というのがミソで、雑なやりとりになるためどこまで相手の真意かがわかりづらく、崩壊もあっという間。だからこそ、深読みできる人間ドラマ感があります。鷹宮リオン曰く「にじさんじの病みポエマー魔界ノりりむ」「いつでも青春夏休み少年卯月コウ」「冷静分析係黛灰」という参加メンツの配置も完璧。4人とも読解力と分析力と共感力が高い人物のためひざをうつような発言も多いので、一緒にLINEの言葉の断片から事象を考察してみてください。

【DEBUT STREAM】VOMS新メンバー3人目、超☆初配信!【緋笠トモシカ / #VOMS新メンバー初配信】

VOMSからついに新人がふたりデビュー! 先輩にあたる緋笠トモシカがここで、3人目の新人として初配信を行いました。…初配信とは?
元々緋笠トモシカは、突拍子もない一捻りも二捻りもしたネタを披露して驚かせてくれるVTuberですが、今回も「初配信」という名前の、想定外なびっくりネタを短い時間の中詰め込んで配信してくれました。

「ZOOMでデスゲーム」や、後輩である羽渦ミウネルが初配信で行った脳トレじゃんけんをパロディにした手作り脳トレじゃんけんなど、緋笠トモシカの企画力、下準備力、アドリブ力があふれている、彼女のスタイルがよくわかる内容になっています。
緋笠トモシカと天野ピカミィは後輩が入ることをものすごく楽しみにしていたようで、さっそくどっきりをしかけたり、海外向け紹介配信をしたりなど、盛り上げてくれています。

知ってそうで知らない♡ミツバチ知識を囁くASMR

ASMRといえば、心地よい音と声が魅力のコンテンツですが、カルロ・ピノが行ったASMRはミツバチの知識をウィスパーボイスで囁き続ける、という彼女にしかできないガチ知識性のあるもの。これで眠ること自体はできるくらいに声は心地よいですが、真剣に面白い内容なので聞き入ったら多分寝られません。

3冊書籍化されている「ぴのらぼ」シリーズとあわせてご覧ください。「ぴのらぼ」は彼女が好きな虫や動物についてがっちりと細かく学べる教養配信シリーズ。わかりやすさ、聞きやすさ、ビジュアル的な見やすさもポイントです。

【テーマトーク】 ハイファンタジーを書くのに役に立った資料本、公開します。 【夜見の書架貸します】

夜見ベルノが行ったのは、ファンタジー世界を小説で描く際に役に立った資料本を紹介するという、創作をしている人にはもってこいの内容。今回配信で紹介しているのは美風慶伍です。

ディティールのみならず、小説として考える際の歴史的な成立の意味など、どこが参考になるかを具体的に紹介しています。また本の名前のみならず、作者名、発行、コードもちゃんと掲載しているので、気になったら買いやすいよう視聴者に対して配慮されています。

小説やTRPGに関係する話をはじめ、おいしいパンの見分け方VTuberの悲鳴など多様な切り口のテーマトークが行われており、いずれも思考のきっかけになるものばかりです。特に創作活動にプラスになるものが多いので、チャンネルをチェックしてみてください。

雨ニマケテモ「グレイテスト・ヒッツ」MV

雨ニマケテモの新曲は「グレイテスト・ヒッツ」というタイトルですが、別に今までの曲のベスト盤ではないです。「揺らぐ痛みも捨てて グレイテストヒッツなんて まだ早いからさ」という、むしろまだまだ走る途中だという激しい情熱を歌う作品。雨ニマケテモならではの、苦さを抱きしめて走り出す力強さ、それでいて激情とまではいかない自分自身を受け止める温かさが感じられる歌声が、今回も存分に活かされています。
とはいえもうすでに雨ニマケテモ自体はグレイテスト・ヒッツといえるほど、アルバムも披露し名曲をアップし続けているVSingerなので、オンライン販売やサブスクライブでぜひ過去曲も聴いてみてください。

隣町本舗 – ラスト・シネマティック(Lyric Video)【NEW Single 「一日。」収録曲】

隣町本舗(VTuberという記述はないのですが、アバターがあって、VTuberミュージシャンとの関係が非常に深く、かつ今回曲が最高なのでとりあげます)がニューシングル「一日。」をリリース。その収録曲「ラスト・シネマティック」と「seto」のMVが公開されました。
瓦礫の中白旗的にYシャツをあげ、スピーカーを握る少女のイラストが印象的な「ラスト・シネマティック」。帽子と片目隠しは、隣町本舗の普段の姿を想起させます。「さぁ!人生最後の日だって 僕は誰かのために生きてたくて あぁ、ずっと抱えていた想いも きっとこのまま消えてしまうな」一見明るい曲調の作品ですが、その中にあるのは抗えない喪失。少女が持っているのは、抵抗なのか、降伏なのか、叫びなのか。寂しさを、そのままに歌う歌声はとてもクリアーです。
「寂しくも爽やかな曲」と自身が述べているとおり、受け取り手側のその時の感情で多様な感じ方ができるのが隣町本舗の寂しさの味。「seto」はさらにベースとキーボードの疾走感が印象的で車で流していい気分になれそうな曲ですが、感情が落ちているときに聴いたらガツンと響く要素もあります。多様なタイミングでぜひリピートしてほしい作品です。

莫迦の説法(Baka no Seppou)

音楽と映像の作りが壮大で、独自路線を貫き続けるオルタネイティヴなインヴィジブルたかし。今回の「莫迦の説法」もぎょっとするほど尖った作品です。ローポリのアニメーションが好きな方人、ポップと真逆に駆けていく熱い作品が聴きたい人、20世紀ニューウェーブが好きな人、海外実験ショートムービーが好きな人には、ぜひともこの作者はおすすめしたいです。

アイロニーあふれる不可思議な映像は、一度見ると忘れられないほどインパクト抜群。今回は特に思想性も強く、歌詞に含まれる「ばか」とはなんなのかがダイナミックな映像と語り部のような歌声からビシビシ伝わってきます。

映像と音楽どちらもセンスが独自方向に鋭いので、ツボに入ったら中毒性抜群のインヴィジブルたかしワールド。こういうスタイルで完成度の高い作品を出し続けている人がいる、というだけでもぜひ知っていただきたい作家です。

【オリジナルソング】しぇあはぴ☆滅菌しすたーず/MV.shortver【 メルマルミル/#りくろまてぃっく 】

ARTBROSPRODUCT(アート工業株式会社)のキュートな宣伝係・りくろま三姉妹、長女メルベル(黄色)、次女マルベル(水色)、三女ミルベル(ピンク)のオリジナルソングがアップされました。元気いっぱいの、自己紹介的ハッピーチューン。3人の個性はこれを聞けば一発でわかります。あなたは誰推し?

滅菌除菌への意識を高める活動をしていると自己紹介でも述べている通り、この曲では滅菌について元気いっぱいに歌っています。と同時に電脳世界のアイドルも目指しているとのことなので、こういうハッピーソングはたくさん歌ってほしくなります。なおショートバージョンとのことなので、フルバージョンに期待!

【Vtuber】瑠璃色金魚と花菖蒲 歌って踊ってみた by BΣretta Crossrain

BΣretta Crossrainがアップしたのは、「ミリシタ」の有名曲、のユーロビートアレンジバージョン。元々テンポが早くて音程の高い曲ですが、更にスピード感アップ。疾走感あふれるこの曲をばっちり歌いこなしています。歌はキメに当たる部分がドキッとさせられるほどに表現がうまく、アイドル的かっこよさがビリビリ伝わってきます。

ダンスとタイポグラフィの組み合わせ方がうまくシンクロしているので、ハイスピードな心地よさが味わえる作品です。タイポグラフィ自体はガンガン表れては消えるので、ユーロビートのリズムさながらに忙しいのですが、それがちゃんとBΣretta Crossrainを引き立てているのはお見事です。

【歌ってみた】millennium parade – U/竜とそばかすの姫 Theme Song【ViANKiEカバー/オリジナルMV】

様々なVSingerが挑戦している、歌唱力が直に問われる曲「U」。洋楽色強めでR&B;系の歌唱に定評のあるViANKiEの作品も聴き応え抜群のものでした。元の映画では広大な空間の中巨大なスピーカーで流される曲なのですが、ViANKiE版のMIXも音の広がりにかなり注力されているため迫力があります。声の中にある低音域の響きを、高音パートでも活かして響かせ、音の厚みを持たせることができる彼女の表現力。自身の声の武器を存分に活かした、ダイナミックな作品です。

注目したいのはパパが手掛けるMVの面白さ。普段からViANKiE作品は、彼女が登場するものと、一切登場しないでパパの美術作品が映されるもののふたつがあります。今回は彼女が歌う後ろでパパが実写をPhotoshopでコラージュし、「竜とそばかすの姫」に登場する竜を再現する過程を撮影。そのまま演出に使うというかなり特殊なことをしています。これがViANKiEの歌う姿を邪魔することなく、むしろ引き立てるような見せ方になっているのは驚き。パパのアート制作技術もあってこその、ViANKiEの幅のある表現活動なのがよくわかる一本です。

負けイベ実況プレイ – 15才と大森靖子 ( Cover ) / VESPERBELL カスカ

元曲が怨念のような作品なので、この難曲をどう歌いこなすのかと思いきや、VESPERBELLカスカは見事に自身の技量で乗りこなしました。入りからAメロBメロサビと全部激情なので歌いきった時の疲労感が半端なさそうな曲です、原曲をしっかりリスペクトしつつ、自らの歌唱表現の限界と戦いながら掴んだ音は、間違いなくカスカの表現作品です。以前に発表されていた力強い曲「革命デュアリズム」や「サクリファイス」と聴き比べると、今までの技術を活かしつつも新しい表現を手に入れたのが感じられ、今後彼女のさらなるジャンル開拓に期待が高まります。

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