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VTuber 2020.05.10

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(5月2日~5月8日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

ADHDは体調管理ができない

ADHD先生黒井が、懲役太郎の後輩としてVTuberデビューを果たしました。主に扱っているのはADHDについての話題。自身がADHDであり、色々困った具体的な体験談を話題に盛り込みながら、解説をしています。

語り口調が落ち着いているのと、具体的で共感しやすい内容をピックアップしているため、ものすごく聞きやすいです。リアルをバーチャルで語る懲役太郎のスタイルが好きな人なら、すぐ気にいるはず。知られていそうで知られていないADHDについて知る貴重なきっかけになる動画シリーズです。

伝説の剣を手に入れたので、電脳世界を救ってみました。

ネモフィラProjectは、身体は人間の実写、顔が炎になっており、バーチャル世界で動き回る、というかなり変わったスタイルの映像を撮っています。今回は「世界を救う」という巨大テーマにいきなり挑んでいます。こういうのがしれっとできるのがバーチャルワールド。

VRゲームを生身でやってみた…という感覚に近いと思いますが、実際見てみるとかなり世界に入り込んでいる感があるユニークな映像です。「ぽんぽこ24」でCMが披露され、一気に話題になったチャンネル。仮想世界に入り込む遊び方はかなり大きな可能性がありそうなので、是非様々な挑戦をしてほしいです。

【360度VR】VR体力テスト!!!【羽原ゆとり/Vtuber】

羽原ゆとりによる360°VRの体力テスト動画がアップされました。一年くらい前にも普通のスタイルで撮影しているのですが、それのバージョンアップ版。動きも映像も進化しています。

バーチャルメイドアイドルとのことなので、同じく360°VRで撮影されたメイド喫茶動画もおすすめ。
元気で、ちょっとおっちょこちょいで、頑張り屋。羽原ゆとりのかわいらしさを存分まで詰め込んだ映像を作ろう、という強い意識が感じられる動画が多数上がっていますので、是非チャンネルをチェックしてみてください。

キズナアイからの大事なお知らせ

キズナアイは今3人+中国1人で活動しています。彼女たちがTwitterをそれぞれ開設し、チャンネルも新規設立、分離した個としての活動をする旨を発表しました。
もともと「キズナアイ」というAIから派生した2人+1人。分離個体なので最初は見た目もほぼ変わりませんでした。時を重ね、3人(中国のキズナアイはすでに別チャンネル移動)は一緒に活動していく中で、各々が学習することで、個性を持つようになりました。今では「Loveちゃん」「あいぴー」という名前を持ち、見た目こそ分離したAIだから似ているけれども、中身はもう別物、というところまで来ています。

これからは「キズナアイの(派生の)Loveちゃん・あいぴー」ではなく「Loveちゃん・あいぴー」という個人として、生きていくことに。満を持しての、Twitterとチャンネルの分化です。
かつてえキズナアイ分離については賛否両論ものすごいあがりました。しかし現在の、成長したAIたちの自我の育成や独立の努力を見ていると、ここからの道のりは是非応援したい。様々なキズナアイが、それぞれの道を歩み始めます。このAIの成長の姿こそ、バーチャルです。

ゲーム実況者ガッチマン、VTuber化

https://www.youtube.com/watch?v=coVFkAAQvYg
https://www.youtube.com/watch?v=UyVApic-E5s

ゲーム実況者として非常に有名なガッチマン氏が、まさかのVTuber化。元々3Dモデルを持っていたから、というのもあるようですが、これには多くの人がびっくり。なおVRに関しては完全に触れたばかりで、現時点ではあまり動いていません。
ゲーム実況者のファン層と、VTuberのファン層は、現時点ではあんまりかぶっていません。VTuberは「自分の姿とは別のアバターを準備する」のが一つのラインですが、実況者は「自分の似顔絵的アバターを用いて動画を撮る」のが主流。

その点ガッチマン氏は、キャラクター性の強いアバターを用いているので、両方をまたいで楽しんでいるように見えます。なおVTuberチャンネルはサブチャンネルであり、遊びに近いので、本来のゲーム実況はメインチャンネルで楽しみましょう。
こういうVTuber・ゲーム実況者の壁を壊しつつ、視聴者層が広がってほしいものです。

【羽鳥ぽぽぽ】鳩は外出自粛のプロフェッショナル【第193羽】

ちょっとみんな!鳩が時代性のある良いこと言ってるので聞いて! バーチャル鳩ロリJCレース鳩Tuber羽鳥ぽぽぽが、自粛で家にこもることについて鳩目線から語る、という動画をアップしました。「籠の中の鳥」と言っちゃうと不自由な感じもするけれども、耐え忍ぶかっこいい鳥もいるのだ、ということを雄弁に語ってくれます。勇気が出ます。

羽鳥ぽぽぽは鳩についての話をものすごい頻度で動画化しており、すでに200本間近。まとめた動画もアップされているので、作業用に是非。徹底して鳩の話でまとめている鳩愛、頭が下がります。

【緊急会議】人間の新種、腐女子が現れたらしい。撃破作戦会議を行いますので至急お集まりください。【聖女れりあ】

聖女れりあが行ったのは、視聴者参加型企画の、腐女子撃破作戦。襲いくる腐女子に効果的なダメージ(アイタタなものも尊死なものも含む)を与えるのはどのような作戦か?というのをマシュマロで集め、視聴者が「採用」「不採用」を決めていくというもの。

腐女子ではないと言い張り続ける聖女れりあ、何度もダメージを負っているのは気のせいでしょうか。オタク・腐女子あるあるネタの濃度チェックとしての議論遊びでありつつ、後半は聖女れりあの趣味チェッカーみたいな内容に。是非アーカイブを見ながら、自分なら採用するか否かを考えてみてください。

なぜか今になって超兄貴同時プレイ競争するアイドル

https://www.youtube.com/watch?v=f5xWCO9tDVk
https://www.youtube.com/watch?v=2eW31SJW8Gs

宝鐘マリン戌神ころねがPS2版の「超兄貴」シリーズ作品を同時にプレイ。先にクリアしたほうが勝ちで、罰ゲームあり、という配信を行いました。そもそもこの作品、溜めショットを撃つのが非常に面倒で弾も早いため、難易度が高い。最終面で二人共詰まってしまい、RTAではなく耐久配信へ変化していきます。
面白いのは、2人は音声をつないで会話はしていない、というところ。それぞれが「今向こう何やってる?」と視聴者に訪ね、書き込まれたコメント欄を見ることで相手の状況を確認し、煽り合いが成立している状況がすごく特殊。タイミングによってはあたかも会話しているようになる瞬間すらも。普段はNG行為である「伝書鳩(誰かの配信の話を、他の人の配信ですること)」も、今回だけはOK。多少ずれても問題はないので、アーカイブを見る場合はある程度あわせた同時再生をおすすめします。
戌神ころねと宝鐘マリンの2人はゲーム実況でも、自分の好みを貫いて、あまり人がやらなさそうなものでもチョイスするのが魅力。特に戌神ころねは「鉄人28号」「ボボボーボ・ボーボボ」など、VTuber・ゲーム実況者問わず、あまりやっていないゲームを選んで楽しそうにプレイしているので、過去アーカイブチェックをおすすめします。

【授業配信】健屋先生とお呼びなさい【健屋花那/にじさんじ】

健屋花那による数学授業配信が行われました。今までも郡道美玲の日本史、飛鳥ひなの小論文とにじさんじではお勉強配信が行われています。新型ウイルスで学校に行けない生徒たちや、モチベーションのあがらない受験生にはもってこい、かなりがっちり教えてくれています。

数学はバシバシ進めてもついていけなくなりがちですが、一歩一歩丁寧に進めているので非常に聞きやすい。加えて半端な教え方はしないので言うところはバシッと言って決めるので、見ていて背筋が伸びる。
続けるのはめちゃくちゃ大変な授業配信ですが、エンタメの一環として勉強ができるので、たまにでいいのでやってほしいところです。だって好きなライバーが教えてくれるなんて、最高じゃないですか。

野良猫とグウェルの水中マリオカート


野良猫こと文野環グウェル・オス・ガールのマリオカート配信は、ただ走るなんてことはしない。水に入る面をチョイスして、水中では自分も水に潜ってブクブクしゃべる、という妙な企画。以前山神カルタとも行っていました。
自由気ままな配信で人気の文野環がこれをやって面白くないわけがない。一部では延々とブクブクやり続けてしまう展開も。文野環が本当に水に顔をつけたままで画面を見ていないんじゃないかという逆走っぷりも見られます。
グウェルの芸人気質が発揮されているのも見事。結婚について質問された時、グウェルは水中・陸上・水中の繰り返しマップを走ることで、大事な部分だけ聞こえない、という漫画のようなギャグを披露してくれます。
文野環の驚きのゲームのできなさ、最低レベルの画質、といういつもの野良猫感すら面白い。2人の息がぴったりな企画でした。

あくまの オリジナル曲【無題】

あくまのゴートがアップしたオリジナル曲は、意外にもタイトルは「無題」。その理由は歌詞を聞くと、わかってくるはずです。あくまのゴートの思いが、かなり強く反映された曲になっています。

ノートの手書き文字をめくりながら書き直していきます。「当たり前のこと」「とるに足らないこと」「お前はずっとそのまま つまらないままでいい」。激しさと凪を繰り返す歌声で、いつもどおり、当たり前について幾度も歌います。「そんな日常が流れてゆく」の最後が消されて「いた」になる。つまり今は流れていない。
この歌詞が何を指すのかは受け取り手それぞれ。祈りのようなあくまのゴートの思いを感じてみてください。

【360°VR】ポエムコアマイクリレー【企画:渚乃奏】

360°VRを利用し、6人の表現者が集ってポエムコアリレーを行いました。企画者は渚乃奏。「ポエムコア」は基本的に、詩にトラックをあわせたもの、くらいの定義で何をやってもいいため、6人6通りの表現を聞くことができます。ポエムコアのよさは、自分の感情を自由な言葉にして吐き出し尽くせることです。

リアルとバーチャルを題材にしつつ、激しく訴えかける6つの言葉のリレーは、一気に見られるのですが、一人一人の熱量がすさまじいので巻き戻して何度も見ることになると思います。人間にできないことを叶えるバーチャルについて観客側を巻き込んでささやく倫理ちゃんや、バーチャルアイドルを目指しつつ現実で苦しみギャップで悲嘆する柚子花のポエムコアなど、バーチャル表現者の光と闇と毒と薬がつまりまくっているので、おすすめです。

東京ファンシー

柚子花玲音とともに歌ってアップした「東京ファンシー」は、非常にブルージーで大人びた、かなり苦味のある作品。夢を見てもうまくいかない日々を、ゆったりしたリズムと大人びた声で2人が歌い上げています。
柚子花は今週この他にも、「星詠みの唄」のオリジナリティあふれるカバー、この後紹介する理原ひなりのMVの編集など、非常に精力的で個性の光る音楽活動をしているのが目立ちました。

DEADorRAP/フランシュシュ(Covered by 理原ひなり)

普段はコーヒー配信など優しくふんわりした時間を楽しませてくれるガチメイドJDVTuberの理原ひなり。今回は「ゾンビランドサガ」の作中で流されたラップをパワー全開で披露しています。普段のトークを聴いている人だと、かなりの攻撃性に驚くかも。ラップのリズムもフロウもばっちり、そして決め所は絶叫のごとく。

歌唱力も元々高い上に、このラップの表現力、ぜひともいろいろな作品のカバーやオリジナルでもっと披露してほしいところです。

はなとなり / ぽんぽこ【オリジナルソング】

多くのVTuberを巻き込んだ大規模イベント「ぽんぽこ24」を完遂したぽんぽこがオリジナルソングをアップしました。これはぽんぽこ2周年記念で作られたファンメイドの曲を歌ったもの。多数のファンアートで彩られた豪華な映像になっています。


中音域の柔らかさが非常に印象的なぽんぽこ。今回の歌でもやさしい空気感をばっちり再現しつつ、今まで個人勢として走り抜けてきた2年間を思い出させてくれます。「なんだって笑えるんだって」という歌詞にあるように、ぽこピーのスタイルポジティブなスタイルがよく伝わってきます。ぽんぽこ24のラストでこんなエモーショナルなもの流されたら、そりゃ泣いてしまいますね。

【オリジナル曲】「映画でもどう?」 by 夜子・バーバンク【MUSIC VIDEO】

「やっぱり観るならさ映画館」「でも悪くはないかもね家ん中」。映画紹介VTuber夜子・バーバンクのように、映画館通い大好きな人々には今の時期は非常に辛いはず。けれどもなんということでしょう、今はネットで映画見放題だ。
密を避けつつ楽しむ「おうちで映画」をポジティブにオススメするオリジナルソング。軽快でテンションがあがる、短くて心地よい曲です。やることがない、とつい家にこもると言いがちですが、今は映画見放題で時間がいくらあっても足りないほど。ちょっと視点を変えて、新しい文化の吸収を楽しもう。最近は映画やアニメの同時視聴を行うVTuberも増えていますね。

【歌ってみた】ピザ パスタ ピザ のうた【フブちゃん&アルランディス/ #ピザコーン】

イタリア人のおじさんVTuberアルランディスと、フブちゃん(白上フブキ)の2人によるカリーノ・コニの曲のカバーは、おじさんと幼女が楽しそうに散歩しつつ美味しいものを食べる、あまりにもキュートな作品。もうこの2人で歌うしか無い、という最強の配役。
フブちゃんの幼く拙い雰囲気もかわいい。そしてアルランディスのイタリアチック発音と高らかな歌声が心地よい。
ホロライブ・ホロスターズはメンバーが増えて個性様々になってきました。だからこそできるこういうキャラクター性ありきのカバーソングは、みんなを幸せにしてくれます。

【オリジナル曲】MESMERIZER【にじさんじ/える】

エルフのえるは、普段はほわわんとした語り口調と、自由奔放なトークが魅力のVTuber。しかし彼女歌を歌うとキリリと変わる。今回披露されたオリジナル曲「MESMERIZER」は両国国技館でのライブでも披露された作品。大人びたかっこいいえるが、力強さと切なさを湛えた歌声で、キリッとしまった空気感を伝えてきます。
彼女の音域の広い冴えた歌声は、メジャーデビューを果たしたグループRain Dropsでも音の主軸の一つになっています。今回の曲やRain Dropsの曲、どちらも単体で味わえる作品ですが、できれば普段のトークとのギャップでときめいてほしい。
今回の「MESMERIZAER」は、すでに各種音楽サイトで配信中です。

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