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VTuber 2020.12.06

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(11月28日~12月04日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

今回紹介した動画のYouTube再生リストはこちら

ブラック企業の給与明細がツッコミどころ満載だったwww【VTuber/芦田イリア】

ありとあらゆる雑学を扱う先生VTuberの芦田イリア。今回は社会人の多数が触れるであろう給与明細についてのお話。ブラック企業で働いている芦田イリア先生の給与明細のヤバさを見てみようという内容です。

割と適当に流しがちな給与明細も、これを見てしまうとしっかり確認しなきゃと危機感がわいてくる。ブラック企業を訴えるための動画ではなくて「ちゃんと見てる?」という解説の要素が大きいです。ものすごくテンポがいい動画なので、一気に見られるはず。

役にたったりたたなかったりする内容がもりだくさん。芦田イリアのキャラ立ちがしっかりしているので、どの動画もとても見やすく作られています。

COCOA&もしサポ岡山を活用しようYo!

おかやまVTuberももことキビトのチャンネルで新たにアップされたのは、岡山県で新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」を推奨する動画。扱っている内容はしっかりしているのに、ノリがハチャメチャなので気楽に見られます。岡山県公式ということで、毎回県職員が新キャラとして(3Dモデルで)登場しています。

ちなみに声優は最初から公開されており、ももこは芹澤優、キビトは伊東健人です。ちゃんと県から伝えたいことはまとめつつも、子供が見ても楽しい内容の教育系VTuberです。
岡山県は以前から柔軟に情報発信を行っており、以前はゆるきゃらアニメ、乙女ゲーム風解説もアップしていました。今回のVTuber2人ももことキビトは岡山の方言がなめらかでとてもキュート。にしても2人のデザインと名前はやっぱり桃太郎から来たネタ……? かなり手の混んだ動画なので作るのは大変そうですが、地方業務のVTuberとしてつづいてほしいところです。

ひなたが1番好きな太陽光発電のお話�‼️

ひなたchannelのひなたは2111年の未来からやってきたVTuber。彼女はエネルギー事業を行っているLooopの公式VTuberで、普段はネタ、ゲーム実況、ASMR、歌ってみた、生配信など多彩な活動を行っています。今回は公式VTuberらしく、しっかりと太陽光発電について解説しています。

太陽光発電大好き女子として、ソーラー女子あるある(?)なども盛り込んで見やすい内容になっています。会社のPRとしてもかなりしっかりした動画コンテンツです。
活動の範囲がものすごく広く、更新頻度も多くのびのびVTuberとして好きなことをやっている彼女。だからこそ、太陽光発電の解説も大好きでやっているのを感じられるのが、魅力の一つです。

【祝☆おめシス】仲良しVTuberにサプライズでVR世界プレゼントしてみた!!

ぽんぽこピーナッツくんが、誕生日を迎えたおめがシスターズにVRChatでプレゼントを送りました。そのプレゼントの中身とは……実際に見て下さい。とっても粋です。

加えておめがシスターズのプロデューサーが出産をしたという話もあり、そちらのお祝いも一緒に行っているのですが、これがまた素敵なサプライズ。ぽんぽことおめシスらしい空気感も入れつつ、ちゃんとしたお祝いの様子にほっこり。
特に今回はぽんぽこのお祝いに向けての頑張りがすごく、普段あまりやらないであろう作業をこつこつやっている様子が本編のあとに入っていますので、そちらもぜひ。

1st anniversary ここまで生きた

苺病くすりが活動一周年を迎え、記念配信を行いました。しかし配信時間は15分。特別な場所からの配信、と言って研究所に忍び込んでお宝発掘を始める苺病くすり。動画を再生すると、視聴者だけは知っている過去の苺病くすりを記録した映像が。知らない過去を見てしまった苺病くすりは……。

断片的な映像が多く、謎だらけの苺病くすり。視聴者を巻き込んだ劇場型VTuberとして彼女の物語はずっとデビューから続いています。少女としての美を究極まで突き詰めるような表現がちらほら入りつつ、今回のことでその怪しさがぐっと明らかに。なんだかわからない、というシーンが多々あると思いますが、実際ほとんど判明していないので、そのわからなさを楽しんでみて下さい。Live2Dでのなめらかな動きも見ものです。

理芽の「食虫植物」のカバーもアップしています。彼女の儚すぎる声で歌われる「愛されたい」の語はあまりにも壊れそうで、感情の不安定さがじわじわと伝わってきます。現在の苺病くすりの置かれている状況にあまりにもぴったりなカバーです。

生首に懺悔する君とそれを見る斗和

斗和キセキが1200万円のクラウドファンディングを(意図しない勢いで)達成してしまい、その全額をかけてつくった生首。主にインスタで写真をあげる用なのですが、9月に秋葉原で「生首の斗和キセキちゃんに懺悔してみよう!」企画が行われました。その時撮影した、素人懺悔会動画です。

なお街角に飾られた生首は、大層恐ろしかったらしい。それに突撃するくらいですから、出てきた人たちからは相当な度胸とノリの良さを感じます。かるーいテンションのものから、それはまずいと絶句するものまで多数。2014年に脱サラをしてVR事業に乗り出し、ちと早すぎたというおじさんの告白は、ここ数年で劇的に変わりすぎたVR技術を物語っているかのようです。

【 #無言桃鉄 】無言で桃鉄をする。【にじさんじ/花畑チャイカ/星川サラ/郡道美玲】

グウェル・オス・ガールの今回の企画は、星川サラ郡道美玲花畑チャイカというにじさんじでも特によくしゃべるメンツを集めて、一言もしゃべらないで桃鉄をやる、というもの。
最初と最後の挨拶すらなしの完全無言。桃鉄は罵り合ったり喚いたりするのが面白いゲームだからこその逆手にとった企画です。参加者も自らの感情を抑えきれずドンドンバンバンとボタンやら机やら叩くもんだから、無言なのにうるさいのがとてもシュール。
この配信が面白いものになったのは、4人の性格を視聴者が「よくしゃべるキャラクター性」と理解した上で見ているから。言葉以外のところでエンタメ表現してくれるのを見せてくれる、プロのライバー魂すら感じる絶妙なバランスの配信になっています。

夢追翔 MV「僕のあたまから出ていけ」(Kakeru Yumeoi – Get Out Of My Head)

夢追翔誕生日配信の時に披露した曲「僕のあたまから出ていけ」のフルMVが発表されました。初披露時の感想は「生まれてしまった曲」。今回の概要欄には「化け物の歌です」とあります。

「承認欲求」「自己顕示欲」に振り回されては自分で自分の首を絞める。わかっているのに止められない。抗うことのできないモンスターに対しての葛藤を、苦しみと恥を隠すことなく歌います。コードの使い方がかなり特殊な曲で、聴けば聴くほど音に翻弄されてしまう。迷走し続ける心情を歌うかのよう。
しかしラストは、あがき続けるしかなくても、自分の首を締めていた腕を伸ばすしか無いことを歌い、希望を残していきます。この普遍的な「人間の弱さ」への真摯な向き合い方と、ポジティブに角度を変えようとする強さが夢追翔の歌の持ち味。今までとはかなり違ったアプローチの曲ですが、芯はしっかり通っています。

Die Another Day/音無むおん【オリジナル曲】

音無むおんの新オリジナル曲はゴリゴリのメタル! 憤怒も混じる激しい歌詞と音の先にあるのは、そのエネルギーをプラスに変えていく、太陽な心だけでは生み出せない情熱。音無むおんならではの力あふれる歌声で高らかに声をあげます。サビのドラムも身体に刺さる。ライブで聴きたい!


この曲を作ったのは、メタルを主軸に音楽活動をしているVTuberの虎落ブエ。ハイスピードなハードコアメタルをチャンネルで聴くことができます。うねる重低音とデスボイスとシャウトの表現力にうっとり。

BOOGEY VOXXと北小路ヒスイの情熱歌唱コラボ

BOOGEY VOXX北小路ヒスイがお互いのチャンネルでコラボMVをアップしました。北小路ヒスイ側で陰陽座「甲賀忍法帖」のカバー曲を公開。高音部分の難しさと全編の力強さが特徴のパワーが問われる作品を、北小路ヒスイとCiが持ち前のパンチのある歌声でガッチリ歌い上げています。曲中の思想をがっちり噛み砕いたFraのオリジナルラップでぐっと引き締まり、聴き応えのある作品に仕上がっています。

BOOGEY VOXX側でアップされたのは一転してPOPな「気分上々↑↑」のカバー曲。クラブのフロアで歌い踊るようなのびのびした空気感が漂っています。Fraのネットを題材にしたラップを軸に、ディーヴァ的ポジションの北小路ヒスイ、やんちゃにはしゃぐノリがキュートなCiと3人のバランスも抜群。中学生と死体2人の歌声相性は抜群なので、ぜひ今後もコラボしてほしいと感じさせる2つの作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=BLTazNd3g4o

BOOGIE VOXXは東京スクールオブミュージック&ダンス専門学校のVTuberオンラインワークショップも行っていました。パワー溢れる2人は視野も絶大。狭い界隈に目を向けるのではなく、巨大なエンタメ世界に殴り込む気満々です。

この広い視野の考え方は、VTuber(のみならずエンタメ全般ですが)は知っておいて損のないもの。もちろん活動方針は千差万別なので一概には言えませんが、2人の「本能のターゲティング」は聞いていて痛快です。その一方で見てもらうにはどうすればいいか、お金はどうするのかなどのリアルにもガンガン切り込んでおり、創作者が発信する場としてのVTuberの可能性を考えることができます。

おしゃかしゃま – RADWIMPS ( Cover ) / VESPERBELL ヨミ

VESPERBELLのヨミがカバーしたのはRADWINPS「おしゃかしゃま」のカバー。爽やかなイメージが強いRADWINPの中でもあえてダーティー部分を担った曲を選んで、持ち前のパワフルな歌声でえぐるように歌い上げるスタイルから、彼女の表現力をがっちり感じさせることができます。全編早口パートなのですが安定感は抜群。しっかりと感情が乗っています。
VESPERBELLはヨミとカスカの二人組ユニット。MVとラジオだけのストイックなスタイルで貫きつつ、実力で着実にファンを増やし続けています。

【歌ってみた】Scarborough Fair Covered by Lily Kanon | Simon & Garfunkel【#奏音リリィ】

奏音リリィは歌うこととミュージカルを愛する妖精と人間のハーフのVTuber。今回アップしたのはサイモン&ガーファンクルの名曲。歌の入りでぐっと惹きつけられる人は多いはず。豊かな声量と音の広がりは、ミュージカルの一部のよう。

以前ネットで行われていた「#民衆の歌を歌おう」プロジェクトにも参加しており、その歌声をVTuberとしてアップしています。彼女の歌の力強さと表現の繊細さ、高音の美しさを味わうことのできる作品です。
他の歌動画も安定抜群、声量たっぷりで聴かせてくれるものばかりのVシンガーです。できればいつか、バーチャルミュージカル、見てみたいです。

【ローゼンメイデン】聖少女領域/coverd Aki Rosenthal【歌ってみた/4K】

新衣装を発表したアキ・ローゼンタール。ゴシックロリィタスタイルをフルに生かして、「聖少女領域」のカバーをアップしました。本家「ローゼンメイデン」のOPリスペクトの動画は非常に緻密で、自身の新しい姿を活用しながら耽美な世界を再現しています。

本家を意識しつつも自身の表現を大事にした歌い方も聴き応えあり。元々音楽やビジュアル方面でクリエイティブな活動を続けていた彼女らしい、こだわりがつまった動画に仕上げられています。

♫ 目抜き通り covered by ヒビキ・バイソン and 八瀬すずか 【 椎名林檎&トータス松本 】

八瀬すずかヒビキ・バイソンによるコラボ楽曲は、椎名林檎・トータス松本のコントラストが印象的な曲のカバー。しなやかな八瀬すずかの伸びる音を、パンチの効いたパワフルなヒビキ・バイソンの声が支え、見事なバランスを保っています。特にヒビキ・バイソンの漢力あふれる低音の安定感からのクライマックスへの上り詰め方は一聴の価値あり。2人の声の重なりは大人のムードたっぷりです。

【#水科葵の誕生日RPGその3】水科葵 Acoustic Birthday Live〜はじまりのメロウ〜【ジェムカン】

これがタダでいいのか?というクオリティの、水科葵の誕生日アコースティックライブ。ギターは普段からGEMS COMPANYでギターを弾いている後藤貴徳で、切れのある音の迫力が伝わってきます。

水科葵の声はアイドルポップスから歌謡曲やジャズまで、キュートからムーディーまでいける表現力の幅を持っています。今回も自身のオリジナル曲をはじめ、EGO-WRAPPIN’、竹内まりや、泰葉のような味のある選曲も。そこからMCになると一気にふにゃっとなるいつもの水科葵も健在。アーカイブでは年代別ポップスを歌う弾き語りもあるので、こちらもオススメです。

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