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VTuber 2019.11.10

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(11月2日~11月7日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!

町内の『ふれあい祭り』でギターを弾いたよ

ARu子が披露したのは、町内ふれあい祭りでギターを弾いて歌った時の様子を撮影したもの。確かになんかお祭りっぽいところでデビューしているっぽい。
だが待てよ、これは果たして本当にお祭りなのか?
ここがバーチャル。実際にお祭りをしていたか否かは問題ではない。そもそも音だけでギターを弾いて歌っている映像はない。嘘か真かは、フィクションとリアルの中間にいるバーチャルには意味がない。
これは「ふれあい祭りでARu子がギターを弾いた映像」です。

女性向けAVって何?!AV男優の一徹さんに聞いてみた【しくじり性教育】

花魁由宇霧は性教育を真剣に考えるVTuber。今回は「女性向けAV」ジャンルで男優をやっている一徹氏にインタビューをしています。
そもそも「女性向けAV」はそこまで認知されているほどではなく、あまり一般には出回っていないジャンル。女性向け雑誌で取り上げられ、じわじわ人気になってきたメディアかもしれません。

女性向けの性的娯楽物を知れば、男性の考える性的快楽との差が如実に出ます。これは男女ともに相互理解に役立つはず。
例えば男性向けAVでは女優の身体をフォーカスして撮影するようにしている。しかし女性向けAVだと、絡みの際のコミュニケーションが重視されている。
現場で活躍している人の話には性を知るヒントが大量に含まれており、新しい価値観を与えてくれます。

【妄想】うちなーダンジョンクエスト実況プレイ!

沖縄のご当地VTuber根間うい。今回は沖縄にある名物建造物巡りを行っています。といってもただ紹介するわけじゃない。彼女がプレイするゲーム「うちなーダンジョンクエスト」で探索する、というユニークなスタイルになっています。武器はパイナップルとかゴーヤーとか。

那覇市役所、沖縄県立博物館・美術館、名護市役所は、知る人ぞ知る魔境のような強烈なデザインの建造物。遺跡のようにすら見える建造物の数々の美しさを、冒険気分で味わおう。

10月31日の首里城火災で、多くの建物と資料が失われてしまいました。沖縄の住民のみならず多くの人に衝撃を与えたこの火災。彼女も支援金の正式な募金先・振込先を紹介。概要欄にも書かれています。

【NHK】『テンゴちゃん』で放映された自作VTRの完全ノーカット版を公開!【アバター人生】

ふうふマートが、NHK『テンゴちゃん』で放映された、自分たちの歩みのVTRをアップしました。番組は、アバターでどのような人生を送れるかを特集したものです。
2人はリアル世界で夫婦なものの、奥さんの身体的問題で「結婚式」を開くことができなかった。それを旦那も受け入れ、暮らしていたとのこと。VR機器をつかってVTuberになってから、可能性として「VR結婚式」が行えると考え、クラウンドファウンディングを実施。かくして2人はVRChat内で結婚式を行い、多くの人に盛大にお祝いされました。

リアル人生の一大イベントは、身体面・精神面・金銭面など、問題が起きて難しくなることは多々あります。それらをVR内で行い、手に入れ損ねるところだった幸せに手が届くようにできるならば、世界の底上げになるはず。VRの可能性を見せてくれる内容です。

アスノヨゾラ哨戒班 / ド葛本社 cover

人気ユニット「ド葛本社」の4人の新MVが公開されました。歌うのが難しい「アスノヨゾラ哨戒班」を4部斉唱で音域分けすることで、見事に支え合い、家族のような温かい曲に仕上がっています。

ド葛本社は母役のドーラ、父役の社築、姉役の本間ひまわり、弟役の葛葉による擬似家族ユニット(実際の家族ではありません)。最初はままごと茶番でしたが、そのはまり役度合いがあまりにも完璧で、かつ仲良くコラボも定期的に行われていたため、にじさんじを代表するユニットの一つになりました。オフラインファンミーティングは二回行われており、その様子の一部もこの度アップされました。

一年続いたこの家族ユニット。まだまだ成長する家族として、みんなの心を癒やしてくれそうです。

おめがリオ、逝く

各所で評判になっている、おめがシスターズのおめがリオの生前葬。番組中に速攻でwikipediaにも追加されていました。お誕生日に生前葬をするという企画自体が面白いのですが、なによりバーチャルに「生前葬」をすることで、見えることがあるのを立証したのが面白い。今までの思い出のシーンも、生前葬だと思って見ると深みが違いすぎる。

葬儀屋のIcotsuをはじめ、ぽんぽことピーナッツくん、剣持刀也、月ノ美兎など、動画を送ってくれた面々の「生前葬」観は、ネタも含めて面白い。
何よりおめシスと親交の深い樋口楓のメッセージは是非聞いてほしい。彼女は普段から死生観について、バーチャルの身体観について、数多く語っています。「VTuberの死」とはなにかの話を、いつも明るくゲラゲラしているおめがリオに重ねてじっくり語っていますので必聴です。
「いつ消えるかわからないこの世界で、いつもみんなを笑顔にしてくれてありがとう」「VTuberから魂が抜けてしまうと、悲しんだり怒ったり苦しい気持ちになる人はたくさんいます。だけどこの世界の経験とか関係性とか失敗したとか、全ての思い出があの世界に持っていってくれると思っているし、それを絶対に忘れるはずなんて思っています」
誕生日以上に、相手のことを真剣に見つけ、大切にするお葬式。月ノ美兎がおめがリオを思い出しながら「相づちがくっそ適当で」と言うあたりも、一周してよく見ているからの愛情こもった言葉。
バーチャル生前葬、これができるのは独自の路線で色々な人に思い出を刻みつけてきたおめシスならではでした。

そんなおめシス名場面集がまとめられてあがっています。概要欄でファンがタイムスタンプと元動画をまとめたものを貼っていますので、合わせてみると吉。

【田代まさし】どの識者も語れない薬物をやめられない本当の理由

懲役太郎は以前から「絶対に薬物を辞めることができる方法がある」と言い切り続けてきました。それは先日のイベントで話されたようですが、今回田代まさしの事件にあわせて、この配信でずばっと言っています。
その方法はあらゆる強制力によって絶対に薬物に触れられなくなるものであり、確かに更生できる100%の力を持ったものでした。そして、この視点で切りこむことが、テレビではできなかったことも、聞けばわかると思います。
田代まさしの薬物からの抜けられなさ、刑務所と薬物中毒者とマスコミ報道のズレ、お茶の間に流せず避けてきたがゆえにねじれてしまった現代社会について、刑務所で例を見てきた人間の視点で、がっつり語っています。
懲役太郎の配信は、何か事件が起きた時に一方的に叩くのではなく、様々な視点からの見え方が考え方があることを教えてくれます。30分の配信は、毎回濃厚です。

【生配信】ワンマン(V)直前!公開練習!~告知を添えて~【まりなすLIVE】

まりなす(仮)の公開練習生配信は、今のVTuberキャプチャ技術のすごみを感じることができると思うので、是非見ていただきたい。
普段からダンスと歌の両方のクオリティが高く評価されているまりなす(仮)。特にダンスはかなり激しいものが多いです。
VTuberにとってダンスは鬼門の一つ。というのも踊り方によってトラッキングが外れやすいから。VR機器と取り込み機材、場所の確保など様々な要因が問われる鬼門です。

まりなす(仮)のこの配信がすごいのは、「普通のこと」を4人で、生でずれることなく撮影できていること。ダンスシーンはもちろん、なんでもないやりとり中の身体の動きで感情が伝わってきます。足首手首がぶれないのは、かなりすごい。45分くらいからの、りんちゃんだけ足が上がらないシーンの自然な動きは、しっかりしたVR機材ならでは。
「人間の普通」を表現した時、VTuberだからこその新しい表現が生まれそうです。
INSPIXのライブを9日に大成功させたまりなす(仮)、次は来月のリアルイベントに向けて準備中です。

黒井しば7万人記念オフラインコラボ+でびでび・でびる一人ケーキ配信

黒井しばが、7万人記念をお祝いして、ケーキ7ホールを準備。オフラインコラボでライバーがあつまり、にぎやかに食べて、お腹をパンパンにして盛り上がりました。星川サラがいい具合に茶化したり、エリー・コニファーが紅茶を準備したりと、ハッピーあふれるお祝いムード。見れば幸せになること間違いなし。

問題はここから。このオフラインイベントに、所用で参加出来なかったでびでび・でびる。でびるは深夜、長時間配信を再生しながら同時視聴を開始。「ケーキ食えなかったのでひとりでくう」という、孤独の咆哮のごとき配信をスタートします。
7万人記念配信の中で聞こえる歓声に混ざろうとするでびる。当然混ざれるわけがない。ケーキを分ける時、ショートケーキをほしがるでびる。会話に入れない時「ケーキもうたべたもん、いらないもん」とすねる様子は、かわいいながらも悲痛。
ずっと悲しそうな顔をしているのと、背景の暗さ、同時再生しないと無音なこともあって、あまりにも悲惨な空気が続きます。
いちから社員に誕生日の人がおり、それをオフコラボ組が「おめでとうー!」と祝うシーン。でびるのギャップの悲痛さに、視聴者は涙。でびるが食べたいと言っていたショートケーキもここで食べられそうになったのもあり、あらゆる喪失感で、見ていて心がバキバキに折られます。
ラスト、黒井しばがでびでび・でびるに気づいてTwitterで発言。それを見たでびるはものすごく嬉しそうに、こう返信。

悲しさ一転、笑顔で配信を終わることが出来ました。これには視聴者も涙のスパチャ。
エンコード前の同時視聴のためちょっとズレがあって見づらいのですが、ところどころで話している時間合わせにそろえて、2窓で見ることを推奨します。

【曲】HAKOBUNE / 樫野創音

樫野創音がアップした曲のタイトルは「HAKOBUNE(箱舟)」。ゴリゴリのギターサウンドとうねるベースに載せて、「君が羨ましい」と歌うその姿は、あれ、ハロウィン的なような……?
魑魅魍魎の行進のことを考えながら、「愛の歌聴きながら 窓から幸せを投げ捨てる」。心のわだかまりがぶちまけられているエモーショナルな曲です。
樫野創音の歌は、優しいメロディーながらも、激しく渦巻く感情を静かに流しだしているため、聞いた後ぐっと残るものがあります。

【初リアルイベント】Souya Ichika 1st Q 「 Re : 72 : 7 」【宗谷いちか / あにまーれ】

あにまーれ宗谷いちかの初リアルイベント「Souya Ichika 1st Q 「 Re : 72 : 7 」」の様子の一部がアップされています。コンセプトは結婚式。ファンの「しせ民」とのやりとりの多幸感よ!

宗谷いちかの魅力の一つは、みんなと「幸せになろう」という思いを大切にしていること。それもあって、しせ民同士の関係も和やかで、宗谷いちかを軸に輪が広がっています。
彼女は歌とイラストがうまいマルチタレントです。今回のライブでは歌の力強さを披露しながら、明るく盛り上げる幸せな空気を大切にしています。みんなに奥さん・旦那さんになってもらうというコンセプトがキュンと来る。素敵なイベントです。

【MV】劣等上等 / 江戸レナ【歌ってみた】

江戸レナがアップしたのは「劣等上等」のカバーMV。開始すぐに、彼女の歌唱力のヤバさに気づくはず。風が吹き付けるようなパンチの聞いた歌声と、ビリビリ痺れるような低音の響くボイス、サビでの安定した高音ボイス。重低音強めなMIXとあわせて、中毒性の高い一曲になっています。
彼女は現在クラウドファンディング実施中。3Dモデルを作るのが目標で、ストレッチゴールにライブ開催も設定されています。

【阿宓歌ってみた】愛にできることはまだあるかい(cover)「天気の子」テーマソング

パンダ型AIの阿宓(あみ)は、中国語を最初に覚えて今日本語を今話すことができる、というVTuber。バイリンガルかつ二面性(?)のあるスタイルで、ゲーム実況や歌ってみたなどの活動をしています。

今回歌っている「天気の子」の「愛にできることはまだあるかい」は、中国で上映開始したことをきっかけにアップしたとのこと。特に高音の伸びの透き通った声は見事。特筆すべきは、動画内にはいる歌詞。日本語と中国語両方が表示されます。これは他の動画でも同様に行われています。

歌の面でも実力があり、投稿頻度も高め。是非今後活動を通して、日中の架け橋となってほしいVTuberです。

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