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VTuber 2018.12.09

この動画がすごい!今週のおすすめVTuber動画(12月1日~12月7日)

日々クオリティの高い作品がアップされ続けている、VTuber(バーチャルユーチューバー)の動画。その中から独断と偏見で「この動画は是非見て欲しい」というものをご紹介。話題のものから個性派まで、要チェック!今週はにじさんじ組が多めです。

腐女子Vtuber詩子によるちょっぴりコアなBL用語講座☆

(12月3日)

腐女子である自分をさらけ出しまくる歌のお姉さんVTuber、鈴鹿詩子がアップした講座は、ちょっとコアなBL用語を解説したもの。「攻め受け」のようなメジャーなものではなく、少しだけ踏み込んだ内容の話を紹介しています。とはいっても、普段彼女が会話で出しているような、ディープなところまでは踏み込んではいません。

これが非常にきれいにまとまっているので、サブカルチャー入門として見て損なし、知っておく価値ありです。センシティブな内容は言葉に十分気を使っているので、安心して聞けます。
普段は配信メインの彼女、ここしばらく短編編集動画をアップし続けています。その中でもインパクト絶大だったのが、「鈴鹿詩子、オーディション応募音声初公開!!すべてはここから始まった…!」というもの。「濃い」と言われ続けてきた彼女のオタクトークですが、デビュー前の応募音声の時フルスロットとは思わなかった。

にじさんじSEEDs、思春期と人間関係の悲しみ

にじさんじSEEDsの一部の子どもたちは、思春期ならではの人間関係に悩み苦しむ様を、ものすごくリアルに表現しているのが興味深い。今週は特に二つ強烈なのがあったのでご紹介。

VTuberによるマリオカート8DXの「#だいさんじ杯」練習会に参加した卯月コウ。にじさんじ、あにまーれ、ホロライブ、BANsとあらゆるところから集結した面々の中に彼もおり、最初は和気あいあいと話していました。「友達と一緒にプレイしたことがない」という彼。ドキドキしながらレースに混じります。

ところが途中から、11人ワイワイしゃべっている明るい空気の中で、しゃべれなくなってしまう。まるでクラスの陽キャ集団の中に、1人陰キャが混じってしまい、どうすればいいのかわからなくなったかのような、針のむしろ感。「俺には勝と出雲(注・彼の親友)がついてる」という発言で寂しさが加速。
視聴者みんなが、共感性羞恥でみんな死にそうな思いに。「俺らがついてる!」「今のはうまく会話に入れたぞ!」とみんなが中高生時代の傷をえぐられる、恐ろしい配信になりました。

実際は、卯月コウが単にミュートを切り忘れていたり、ディスコードの回線エラーで相手に聞こえなかったりしただけ。他の人の同じ部分の配信を見ると、声が入っているところでは、卯月コウを含めて和気あいあいな雰囲気。「普通に盛り上がっているのに、自意識過剰になるとこんなにもつらい」というのが、よくわかる。どこまで演出なのかわからない、「バーチャル中学生時代」が体験できます。

その中で声をかけてくれている、天開司の優しさにまた泣ける(これもたまたまそう見えるだけです)。生々しさが尋常じゃないので、中高時代にトラウマがある人は見る際には気をつけて。

緑仙がアップした編集動画は、「マインクラフト」でのちょっとしたいたずら。同期の仲良し(社築シスタークレア)の家の地下にこっそり穴を掘って家を作る、というドッキリネタ。入口はわかりづらいところにあるものの、見つけたらすぐたどり着ける。家の真下に部屋を作ったので、床を掘れば発見できる。ちょっとしたおふざけでした。

ところがこのおふざけ、2人がいつまでたっても発見してくれないもんだから、地下の部屋の数が二桁になるほど孤独に発展。どこまで部屋を作っても見つけてくれない。
見つけてほしかった緑仙の結末は……。かくれんぼをしていて本気出したら見つけてもらえなかった哀しみが蘇る、胸の痛い動画。

最近(このサーバーとは別らしい)にじさんじサーバーをドーラが管理し、かなりの数のメンバーが使用しています。なので「サーバーにメンバーが入ったら、誰かしらいる」という、簡単にコラボできるVRChat的な環境が整っています。2Dの体であるにじさんじ組には、わかりやすいアバターを作ってのんびりできるマインクラフトは相性が抜群にいい。

ロボ子さん、東奔西走

ホロライブ・ロボ子さんはフットワークの軽い、活動的なVTuber。色々なコラボや大会に参戦しています。彼女の奮闘の様子を紹介。

VTuberたちによるポケモン大会「#ピカV杯」に参加したロボ子さん。ガチガチに育て、厳選したポケモンを揃えて挑みました。対戦相手はにじさんじゲーマーズ・椎名唯華
いざ勝負となったときに、椎名唯華の「当たると一撃死確定」の技「ハサミギロチン」が、まさかの3連続ヒット。全く何もできずに脱落という展開に、視聴者も、参加者も、司会も愕然。伝説を作ってしまいました。ロボ子さんは完全に被害者。

「ハサミギロチン」は当たる確率の低い技なので、ズルではないです。これが3連続当たるというのは、ほぼ奇跡に近い。事故みたいなもの。この次の試合のふくやマスター戦でもハサミギロチンを発動しているので(ここは知略でマスターが回避)、強運中の強運としか言えない。Twitterのトレンドに「ハサミギロチン」が入ったほど話題になりました。
キレてもいいところ、ネタとして昇華したロボ子さんの寛大さで、好感度爆上がりです。
こういうVTuberゲーム大会が12月は多そうなので、要チェック。

ロボ子さん、白上フブキドーラ鷹宮リオンによる歌コラボ「嗚呼素晴らしきニャン生」。ロボ子さんは歌コラボにも積極的に参加しています。ふわっとした声から、ちょっとハスキーなイケメンボイスまで出せる彼女の歌声にはうっとりもの。今回は低音パートがロボ子・ドーラ、高音パートが白石フブキ・鷹宮リオン。4人いると声の厚みがすごい!

ホロライブゲーマーズに任命された白石フブキとのコラボで披露した、ロボ子さんのツンデレ動画。ポンコツな彼女の様子が見られる動画になっています。ロボ子さんはわたわたした時の困った顔と、上目遣いがめちゃくちゃかわいいので要チェック。

禁断のマリファナ料理対決!ナナホシすずの番組がたり

(12月7日)

ナナホシすずはサブカルチャーや奇妙な物を愛するVTuber。今回紹介するのは大麻料理が出てくる番組「クッキング・ハイ」の紹介。セーフなのか?アウトなのか? 一応セーフな地域で撮っているらしい。

ナナホシすずが扱う内容の中には稀にとんがったものもありますが、今回の大麻ネタ含めて、自分のスタンスを動画の後半で語っているところがとても重要。危険に足を突っ込むことを奨励は一切せず、あくまでも「自分の知らない側面をのぞくのは面白い」という考え方を明示しています。だから彼女の動画は、危なっかしいネタも安心して見られる。

ンヌグムの大ファンのナナホシすずは、彼(?)に追いつくため頑張る決意を決めています。そこにおいても「自分が好きなものをもっと大勢の人に知ってほしい」という軸はぶれない。そこが、彼女の魅力です。

人気照準器ランキング!2018~【ミリタリーVTuber 彩まよい】

(12月4日)

ミリタリーVTuberの彩まよいは、頻繁にガチミリタリーやサバゲーコンテンツについて紹介しているチャンネル。今回取り上げているのは、銃器の照準器のランキングです。この界隈では当たり前の題材なのかもしれませんが、知らない人には何もかも新鮮な話題。

濃い内容を扱い続けるミリタリー特化VTuberなのですが、言葉がものすごい丁寧でわかりやすいので、誰が見ても楽しめると思います。彼女のモデルは2Dとしては珍しく、机に座って話しているスタイルで、情報を紹介する形式を重視。ミリタリー映画やサバゲーレポ、レーション紹介なども行っています。

元自衛隊レンジャー、お笑い芸人元弾丸ジャッキーのテキサスとの対談は、ガチな話が盛りだくさんなので必見。ディスプレイ内のVTuberと人間の対談は、最近だんだん増えてきました。

【衝撃】実は乙姫様はヤンデレだった…!?【偏見考察】

https://www.youtube.com/watch?v=SEGJ-IL9z1g

(12月6日)

マールがアップしたのは、浦島太郎の考察。あくまでも独自解釈ですが、普段考えなかった視点から鋭く切り込んでいて面白い。そもそも乙姫様の行動がおかしくないか?と踏み込んで、理論立てて考えていきます。

言われてみれば確かに、という説得力。以前桃太郎を英語化した彼女、昔話を掘って自己解釈で妄想遊びするスタイルは非常に面白いので、ぜひ続けて欲しいところ。はたしてあなたは浦島太郎と乙姫様の関係を聞いて、どう思う…?

セシル変身アプリ-PV

無音のプロモーション動画です。
スズキセシルが開発している、3Dアバター作成支援ツール「セシル変身アプリ」がついにアルファ版公開!「カスタムキャスト」や「Vカツ」のように、自在に3Dスティックアバターを作れるアプリです。なんといってもVRM出力してローカル保存できるのが強み。

アルファ版なので、まだまだ開発途中。とはいえかなり自由にアバター制作ができるので、これからVTuber始めたい人にはもってこいのツールになりそう。ダウンロードも始まっています(概要欄より)。
プリセットで動作モーションが多数あるのは便利そう。髪型や衣装のアップデートがとても楽しみです。

コメントから新たなVtuberをデザインする放送【イラスト化企画第三回】

https://www.youtube.com/watch?v=FvHGREjghsg

(12月4日)

創作系VTuberの人造人間ジンゾウは、創作技術と世界観が魅力的なVTuber。今回は、もらったコメントをピックアップして組み合わせ、キャラクターデザインをするというユニークな試み。いわゆる「安価」形式。

イラストの技術もさることながら、古びたタイプライター型のコメント表示がすごい! レトロメカニックな世界観が画面のあらゆるところ全て徹底して表現されています。みんなのコメントによって生まれたキャラはこちらの動画で完成しています。

人造人間の彼が、錆びついたような世界の中イラストを描く世界観は必見。画面内の空気感へのこだわりが非常に細かく丁寧なので、ぜひ見てみてください。

【長編】ソルトと呪いのお人形【19】

ストーリーものなので、まずこちらの短編を先に見てください。

ソルトは動いてしゃべるドール。今まではほんわかした日常をかわいらしく描くVTuberとして活動し続けてきました。この竹を斬る動画も「シュールなネタ動画」と思われていたはず。
ところが3日にアップされた動画で一気に事態が急変。このチャンネルの方向性が大きく変化しました。

(12月3日)

ここから、ほんわか生活と真逆の、ストーリー「第一話」がはじまります。竹から出てきたお化けの衝撃的な過去が語られ、しかもそれがソルトにどうも関係があるらしい。辛く重い選択が、彼女に突きつけられました。

今まで、どうぶつタワーバトルをやったり、となりのトトロを歌ったり、焼き芋を焼いたりと、どこまでも優しくあったかい世界だっただけに、生と死の問題に踏み込まざるを得ない展開のギャップがかなりエグい。もしかして過去の動画の中に、今後のストーリーの伏線が有るのでは?
第一話は物語の導入までしか出ていないので、二話でどう展開するかがキモになりそう。がっつりと運命に飛び込むのか、はたまたVTuberとしてのスタイルも崩さず進むのか?期待大です。

ご当地Vtuberのたまひめちゃんです!

(12月1日)

石川県金沢市のご当地VTuberたまひめちゃんがデビューしました。一応非公認。サイトはこちら。江戸から加賀藩に嫁いできた「珠姫」をモデルにしたキャラクターで、金沢についての情報発信をしていくようです。

VTuberハッカソン石川福井で最優秀を取った彼女の制作スタッフ。モデルのクオリティが高く、動きもきれい。動画内では3Dモデルで金沢のお菓子を、方言を使いながら作成していく様子も。

郷土文化、現代の技術、キャラクター性、金沢ならではのネタをバランスよく盛り込んでいくようです。後半の金沢市歌のアレンジソングも披露。いきいきと踊っています。
たまひめちゃん自体は以前からきぐるみやマスコットで活躍しています。VTuberとしてのクオリティはものすごく高いので、継続的に話題提供してくれることに期待したいです。

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