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VTuber 2018.09.27

VTuber関連ブース特集! 回れる限り回ってみた【TGS2018】

9月20日から23日にかけて開催された東京ゲームショウ2018(以下TGS)。ゲームを中心としたコンピューターエンターテイメントの総合展示会であるTGSでも、大きなムーブメントを起こしているVTuber(バーチャルユーチューバー)の姿をたくさん見かけるようになりました。

バーチャル世界のタレントのように活動する彼/彼女らは、TGSにどのような形で出展していたのでしょうか。今回は実際に現地に向かい、VTuber関連の展示を回れる限り回ってみたので、その様子をレポートします。

あっという間に行列が! 一人一人と丁寧にお話しする東雲めぐちゃん

まず最初に向かったのは「Gugenka」ブース。ここでは主にライブ配信サービスSHOWROOMでライブ配信を行っている東雲めぐちゃんとお話しすることができます。

透過ディスプレイに映し出された東雲めぐちゃん。開場してからいの一番に向かったのですが、すでに多くの人が並びを作っていました。以前東京タワーで行われた「天の川イルミネーション」の公式アンバサダーに東雲めぐちゃんが就任した際も、トークイベントの中で直接お話することができたのですが、筆者はどうしても都合が合わず断念。2月末のデビュー当時から追いかけてはいたものの、こうしてトークイベントで直接お話しさせて頂くのは初めてということとなり、若干心臓に違和感を覚えるレベルの緊張を感じながら列に並びました。

東京タワーでのイベントで鍛えられたのか、「TGSで初めて知った」というお客さんに対しても「じゃあ自己紹介していいですか!」と元気に対応。以前からのファンの顔も一人一人名前を覚えているようで、直接お話ししたファンの方はみんな心底幸せそうな顔になっていたのが印象に残りました。

最後には東雲めぐちゃんとジャンケンをする時間があり、勝った場合は東雲めぐちゃんにお願いをすることができます。多くの方はめぐちゃんとツーショットを撮っていましたが、中には「『ぐみのうた』を踊って欲しい」という方も。

「もちろんです!」とその場で振り付けを披露し始める東雲めぐちゃん、後ろで見ていた身としては非常に得をした気分です。途中はマイクの不具合などがあり自分の番が回ってくるまでは少し時間がかかりましたが、マイクチェックの際に「待ってくれてるお兄さんごめんなさい〜」と言われた時は思わずおじいちゃんのような笑みがこぼれてしまいました。女の子にお兄さんなんて呼ばれるのは何年振りでしょうか? ひょっとして初めてなんじゃないでしょうか?などと自分の人生の灰色さを振り返っているうちに自分の番が回ってきました。

この言い方で通じるのかどうかわかりませんが、本物の東雲めぐちゃんでした。最初に名前を告げると、どうやら覚えてくださっていたようで筆者の名前を呼びながら手を振ってくれました。筆者のような木っ端に対してちゃんと対応してくれる東雲めぐちゃんに感動しつつも、「東京タワーのイベントとTGSで何か違った印象はありますか?」と聞いてみたところ、「初めて私のことを知ってくれたお客さんが多くて緊張します」とのこと。TGSというイベントから、また広い層に認知されていきそうです。

また、東雲めぐちゃんは普段のSHOWROOMでの活動とは別に、VTuberとしての活動も開始しています。最近はVTuberの生放送もよく見に行くそうで、仲良しな人を聞いてみたところ、MonsterZ Mateのコーサカさんや夜中ヨルさん、でんきさんなどの名前が上がっていました。東雲めぐちゃんの今後のコラボなどにも期待が高まります。

休憩を挟みつつとはいえビジネスデイも含め4日間全てに出展してトークライブを開催している東雲めぐちゃんに労いの言葉を贈り、その場を後にしました。

「VTuberの東雲めぐ」を作ったMake Avatar

筆者はそのままGugenkaの展示へ。ここではスマホでVTtuberのキャラメイクができる「Make Avatar」、ARフィギュアを鑑賞できる「HoloModels」を体験することができます。

Make Avatarの操作画面はこちら。髪型、眉毛、目、鼻、口、肌などのカテゴリからアバターをカスタマイズしていくことができます。UIを初めまだまだβ版のようですが、感覚としては任天堂の「Mii」に近いキャラメイクです。AR機能も内蔵しており、現実の床を認識することで作ったモデルをカメラ越しに“具現化”することができます。またその状態のままカスタマイズすることも可能です。また、VTuber版「東雲めぐ」はMake Avatarで製作されています。モデルの書き出しはVRM形式を予定しているとのこと。

こちらは「VRミーティング」というアプリケーション。Make Avatarで製作したモデルをその場で持ち込むことができます。Oculus Goにも対応しており、デバイスを被って他のユーザーと会話できるようです。Make AvatarやVRミーティングは「東雲めぐ」の源流である「うたっておんぷっこ」の世界観に基づいて設計されており、そうした雰囲気の中でコミュニケーションを取れる工夫がなされているとのことでした。

ARフィギュアアプリの「HoloModels」も体験させて頂きました。写真は「楽園追放」のアンジェラ・バルザックちゃん。AR上で様々なポージングをさせることができ、またコックピットなど「楽園追放」で登場したオブジェクトも表示させることができます。楽園追放ファンとしては非常に嬉しい追加コンテンツでした。

2年前から活動中!VRアイドル「Hop step sing!」

Gugenkaのお隣「講談社VRラボ」ブースでは、正確にはVTuberとは異なるものの、VRアイドル「Hop step sing!」の展示が行われていました。Hop Step Sing!は「虹川仁衣菜」、「箕輪みかさ」、「椎柴識理」の三人で活動しているVRアイドルユニットです。こちらのブースでは実際にヘッドマウントディスプレイを被り、「VRMV」を体験することができます。

VRMVの中ではボタンのオブジェクトが出現し、それを押すことで変化が起こったり、アイドルとハイタッチができるなどのVRらしい工夫が施されており、非常に未来感のあるアイドル体験をすることができました。VRMVの制作には先ほど紹介したGugenkaが携わっているとのこと。楽曲も素晴らしく、いちアイドルオタクとしてHop Step Sing!を今後無視していくことはできないでしょう。VRMVはSteamで、また360°MVはYouTubeで見ることができます。

・Hop Step Sing!公式ページ

こんなところに委員長!二次元コスパブース

キャラクターグッズの製作・販売を行なっている「二次元コスパ」のブースにもVTuberの姿が。写真でもわかる通り、バーチャルライバーグループにじさんじの委員長こと「月ノ美兎」さんの販促動画が永遠にループ再生されていました。

販売されていたのはTシャツ、トートバッグ、マグカップ、パスケースなどなど。周りがガヤガヤしていたので委員長が何を言っていたのかはあまり聞き取れませんでしたが、いつも通り「起立!気をつけ!」の号令をかけていました。先行発売とのことなので、これらのグッズはまた別の場所で購入する機会があるようです。買ってしまいましたが。

他にはキズナアイちゃんや輝夜月ちゃんのグッズも。現地レポートという体で来ていたはずなのですが、全く気がつかない間にトートバッグやらタペストリーやらを購入してカバンがパンパンになっていたので、次から財布に南京錠でもかけてから来ようと決心するハメになりました。

Wright Flyer Live EntertainmentにVTuber大集合!

こちらはGREEの子会社、「Wright Flyer Live Entertainment」ブース(以下WFLE)。ここでは実際にヘッドマウントディスプレイを装着し、ライブコミュニケーションサービス「バーチャルキャスト」を通して「ゲーム部プロジェクト」のメンバーと会話をすることができます。筆者も体験してみたかったのですが、整理券の競争率が非常に高かったらしく泣く泣く断念。


(隣に設置されたディスプレイには「かしこまり」さんと「パンディ」の姿が)


(「歌ってみた」動画で高い人気を持つ道明寺ここあ」ちゃんの映像や、ライブトークイベントも)

スケジュールを見てみると、「どっとライブ」アイドル部のメンバーも参加しているとのことでした。企業問わず様々なVTuberが一同に介しています。そのうち各企業合同でVTuberオールスターズ的なイベントも期待できるかも・・・?

「富士〜〜〜葵です!」リアルお姉さん達と一緒にトークライブ

歌うまVTuberとして有名な「富士葵」ちゃんも出展していました。ブースの周りでリアルのお姉さん達がコンパニオンとして客寄せをしているのはVTuberファンとしてはかなり不思議な光景に感じます。

こちらも他と同じくトークライブを開催。中には青いハチマキを巻いたファンの方が熱心にうちわを振っていたりして、その人気ぶりを伺わせます。途中こちらのブースを通りかかった人が「VTuberに人集まりすぎだろ!」と驚いていましたが、本当にこれだけの人々がVTuberのイベントに集結する時代になってきた模様です。

「まがつシロ生」AnimeJapanに続きTGSでもシロちゃん生出演

KLabブースでは、スマホゲーム「禍つヴァールハイト」の公式イベントに電脳少女シロちゃんが生出演。残念ながらメインステージは写真撮影禁止でしたが、会場のスピーカーからはシロちゃんの甲高い声が爆音で鳴り続けていました。

・動画:
電脳少女シロ×禍つヴァールハイト TGSステージ公開生放送SP(9/22)【TGS2018】

詳しくは上記の動画を見て頂ければと思いますが、透過ディスプレイに映し出されたのは「禍つヴァールハイト」の衣装を着たシロちゃんとばあちゃる。この二人はどこで見ても安心します。

そして何故かインターネットで話題の「ちぃたん」の姿も。会場では「マフィア梶田」氏加え、に「シロ」「ばあちゃる」に加え何故かコスプレをした杉田智和さんの姿も同時に視界に入っており、かなり混乱する景色になっていました。Twitterで「#まがつシロ生」でタグ検索すれば演者が投稿した会場の様子をちらほら見ることができるので、是非ともパニックになってみてください。

専門学校生によるVTuber企画「てくしぃちゃん」


東京デザインテクノロジーセンター専門学校のブースでは、学生によって制作されたVTuber「てくしぃ」ちゃんがお出迎え。ブースではライブトークや、てくしぃちゃんとの対戦ゲームをすることができました。

対戦ゲームの内容は、てくしぃちゃんがジェスチャーをするので、何をしているのか当てるというもの。見事正解すると、てくしぃちゃんが印刷されたクリアファイルがもらえます。

ブース担当者の方にお話を聞いたところ、てくしぃちゃんの制作は学生によるプロジェクトとして開始。その後、学校側とのやり取りを経て、公式キャラクターとして出展される運びとなったとのことです。こちらのブースのように、専門学校ブースにはLive2D制作やバーチャルキャラクターの出展が比較的目立っており、時代の流れを感じました。


(ブース上部にはてくしぃちゃんの大看板も)

バーチャルショッパー「りあ」がキーボードをオススメしてくれる?VARMILOブース

ゲーミングデバイスを販売している「VARMILO」ブースでは、バーチャルショッパーこと「りあ」ちゃんがキーボードをオススメしてくれるそう。せっかくなので「是非とも展示してあるキーボードを紹介してください」とお願いしてみたのですが……。

何故かりあちゃんの手に「キーボードを持った女性のモデル」が表示され、キーボードを優雅に振り回していました。かなり困惑しましたが、しかしながらりあちゃん本人は「これすごいでしょ!」楽しげな為、「普通にキーボードをモデリングして表示すればよかったのでは?」というツッコミは喉の奥に引っ込んでいきました。

普段はバーチャルショッパーとしておすすめの商品の紹介動画をYouTubeに投稿しているりあちゃん。今回はVARMILO製品の公式代理店である「もっふのおみせ」から仕事の依頼があり、こうしてTGSで販促活動をしている、とのことです。

https://www.youtube.com/channel/UCeC7yi_-L68rjG9vNKr87Hg

以上、TGS2018に出展・傘下していたVTuberの皆さんの様子をレポートしました。他にもミライアカリちゃんなど何人かのVTuberがTGSに出展していましたが、時間の都合で断念。これでも大半のブースは回ったはずですが、来年にはもっと多くのVTuberが各地に現れることでしょう。VTuberと他コンテンツの結びつきは無限大と言ってもいいほどの可能性がありますので、こうした展示会イベントでの活躍にも目が離せません。


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