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VTuber 2023.05.24

「ZEPETO」に進出後、5万人以上から注目を集める存在に VTuber雅桜おみに詳しい話を聞く

5月3日「MAHA5JAPAN」所属の雅桜おみさんが、VTuberとしては初めて「ZEPETO」への本格進出を発表。3DモデルもZEPETO対応で制作され、現在バーチャルライブなどを開催している。

注目すべきは、プラットフォーム内での反響の大きさだ。雅桜おみさんのZEPETOアカウントは、約10日程で5万人以上のフォロワーを獲得。生放送も盛り上がりを見せているようだ。今回は、雅桜おみさん本人にZEPETO活動での手ごたえについて詳しい話をお聞きした。

――ZEPETO進出後、間もなく5万人ものフォロワーを獲得されています。この反響の大きさについて素直なご感想をお聞かせください。

雅桜おみ:
とても驚いています。例えば、朝起きたら5000人から10,000人以上のフォロワーさんが増えている日もあり、その反響に驚いてすっきり目が覚める日もありました。

また、ZEPETOのユーザーさんはそもそもVTuberに詳しくない・知らないという方が一定数以上いるということを、ZEPETO内のコメントを見ていく中で知りました。

VTuberは、諸先輩方が市場開拓を行ってくださったおかげでたくさんの人に知れ渡っていると思っていたのですが「まだまだ知られていない場所がある」というところが印象的でした。

「VTuberという存在そのもの」を受け入れてもらえるかどうかが非常に不安ではありましたが、こうした反響を目の当たりにする事で少し安心したのも事実です。

――そもそも、ZEPETOへ本格進出が決定した際はどういったお気持ちでしたか? また、それまでのZEPETOに対してのイメージについてもお聞かせください。

雅桜おみ:
ZEPETOというアプリがリリースされた時(※2018年)、知人の間でプチブームになったことがあり、私自身もアプリで遊んでいたことがありました。馴染みのあるプラットフォームだからこそ、ZEPETOの話を頂いた時は純粋に嬉しかったです。

アバターを用いて様々な写真や動画を撮れる事は知っていたので、実際にZEPETOに進出することで視聴者さんと写真を撮れたら面白そうだな、と考えていました。

――他プラットフォーム(YouTubeやツイキャス)と比較して、ZEPETOには、どのような違いがありますか?

雅桜おみ:
ZEPETO内での写真や動画撮影と同じようにアバターにポーズを撮らせたり踊らせることができ、また表情も非常に豊か(頬を膨らませたり、眉を寄せたり、舌を出したりなど、表情を非常に高い精度でトラッキングしてもらえる)なので、配信者の感情がより一層伝わりやすいのではないかと思います。

ある配信者さんは顔芸や口パクで何を話していたかを視聴者さんに当ててもらうといった配信をされていて非常に面白いなと感じました。

配信自体はPCからでも携帯からでも行うことができるので、非常に気軽だと思いました。配信ソフトのOBSを用いればYouTubeで同時配信も可能で魅力的だと感じています。まだ雅桜おみの配信として実施はできていませんが、配信コラボ機能もあり、配信者の画面に別のユーザーさんのアバターを表示させて一緒に配信することもできるので、気軽に色々な方と配信するのも面白そうです。

――ZEPETOの配信中に特に印象に残ったエピソードはあるでしょうか?

雅桜おみ:
ZEPETOライブはTikTokと同じUIをしているので、上下にスワイプするだけでライブ間を移動することができます。そのため流入が多い反面、流出も多い印象はありますが、その分見ていただける方の数も多いので、モチベーションに繋がりました。

また配信外の内容ではありますが、ユーザーさんが、ご自身のアバターと雅桜おみのアバターを用いてコラボ動画などを作ってくださっているのが印象的でした。私自身はTikTokなどにあるようなショートムービーの作成に不慣れなのですが、ユーザーさんが作ってくださる動画でとても勉強になりました。

ZEPETO内にはユニークなアバターやそれらに取らせるポーズやモーションが多数あり、「視聴者のアバター」と「雅桜おみ」がインスタントにコラボをすることが可能です。ファンの方とコラボする機会は早々ないので、こうした状況を見ているのは他プラットフォームにはない魅力だなと感じました。

――今後ZEPETO配信でやってみたいことはどういったことでしょうか?

雅桜おみ:
ZEPETOワールドという機能(フォロワーさんとアスレチックで遊んだり交流できたりする)をまだ使ったことがないので、機会があればワールドでも遊んでみたいと思っています。

VTuberとファンは距離が近いようで実際は「リアル対バーチャル」という超えられない遠い存在であると考えています。例えばライブやオフラインイベントを行ったとしても、場合によっては、「魂は別の場所」に存在しているなど、リアルのアイドルのライブなどであるような同じ空間を「同じ感覚で」共有してはいません。

個人的にはもっとその距離を縮めていきたいと考えているのですが、なかなか難しいのが実態です。しかし、ZEPETOであれば自分も相手側もバーチャルなアバターを持っていて、一緒に写真を撮ったり、ワールドの機能などを用いて同じ空間を共有できるため、これまでとは違っていつもより少しだけ近い存在として感じることができます。個人的にはその部分がZEPETOの大きな魅力であると考えています。

こうしたメタバースでの交流でファンの方ともバーチャルの中で交流して身近に感じてもらえるように今後も頑張りたいと思います。

――ありがとうございました。


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