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異色の飲食店「VREX」VR/ARゲームで仲が深まる店舗づくり

グループでVR・ARゲームも飲食も楽しめる新業態の店舗「VREX(ヴィレックス)渋谷宮益坂店」が、11月29日にオープンしました。

前編ではコンテンツの体験などが中心でしたが、後編では「VREX オープン記念イベント」から当店舗の狙いなどについてレポートしていきます。

一緒に来た人の心根が分かるような体験を

オープン記念イベントでは、最初に株式会社フタバ図書の世良與志雄 代表取締役社長が登壇しました。フタバ図書では、活字から、音楽、映像となど新しいメディアが登場するたびに地域に根差した情報文化エンタテインメントを発信してきたが、今回新しいメディアとして可能性を確信しているVR・ARを、その黎明期に新しい店舗を出店できた、と挨拶をしました。

VREXのEXは「experience」、つまり「体験」からきています。世良社長はこれまでのテーマパークやゲームセンターで体験するVRゲームは一人で楽しむものが多いと指摘。VREXでは素晴らしい「体験」を大切な人と一緒に味わってもらいたい、あるいはゲームを一緒にやって心根が分かるように、お互いが理解できるようにということを狙っており、出会いの場としても考えているとのことです。

VREX事業室の水本伸一室長にインタビューしたところ、店舗の狙いとしては二つの方向性を想定しているそうです。一つは合コンの場としての方向性、もう一つは呑んだ後の二軒目に寄れるようなお店を目指す方向性。確かに金曜日・土曜日や祝前日は28時までの営業で、そのようなお客さんが来店できるよう、夜遅くまで楽しめる営業形態になっています。

※なお、VR・ARゲームは現状では風俗営業適正化法五号営業の対象ではありませんが、VREXでは16歳未満は18時まで、親同伴の16歳未満や18歳未満は22時までの入場制限を設けています。

1年間で都内に10店舗の出店を計画しているそうですが、渋谷宮益坂店の来客の動向によって、他店舗をどちらの方向性で進めていきたいか、あるいは店で出会った人同士がその場で仲良くできるような第三の方向性に進めていきたいか、見極めていきたいそうです。

グループで遊ぶゲームとして、ハシラスのVRゲームとHADOをチョイス

水本室長は、VR・ARゲームのパートナーとして株式会社ハシラスのゲームや対人戦HADOを選んだ理由として、上記にあるような店舗コンセプトから、プレイヤー同士が一緒に楽しめるゲームが提供できるから、と話しました。

VRゲームについては、企画時に様々なロケーションVRを体験してた際に、2人で魔法の絨毯に乗る『ソロモン・カーペット』をプレイしたところ、仲間と一緒にプレイできる体験に惚れ込んだ、とのこと。そのコンテンツを開発したハシラスにVREX向けVRパーティゲームを発注したとのことです。同様にARゲームも、HADOも種類がいくつかあるが、プログラム上の敵と戦うものよりも参加者同士で対戦するタイプの方が店舗コンセプトにあうという事から、対人戦型のHADOを設置することにしたそうです。

オープン記念イベントでは、VREXで展開されるVRコンテンツを開発した株式会社ハシラスの安藤晃弘社長と、「HADO」を展開する株式会社meleapの福田浩士CEOも登壇しました。

ハシラスの安藤氏は、「パーティ型VRゲームが開く新境地」というテーマでプレゼンテーションを行いました。

VREX側からの「パーティのようにみんなで楽しめるものを」というオーダーを踏まえ、コンテンツに遊ばされる体験ではなく、ボウリングやカラオケに代わる仲間たちとのコミュニケーション手段として、プレイヤー同士の相互性が高い、かつ繰り返し遊べるVRゲームを提供した、と述べました。

さらに、ハードウェア構成やゲームの操作方法を共通化することで、一か月に1回は新作ゲームを提供できるような工夫をしたと説明。

さらに、体験する場所の模様替えは、現実に替えるとなると大掛かりな施工が大変なところ、VRならばアプリケーションを変えるだけで簡単に変化できるという、提供側のメリットも強調していました。このような仕組みにより、ハシラスは今後も1ヶ月に1本の頻度でVREXに新作VRパーティゲームを提供していくようです。安藤氏によると実際すでに4つの新ゲームが開発中で、さらにアイデアならば20個くらいはあるとのこと(ちなみに、次に追加されるのは、トロッコに乗って地下で冒険をするものらしい!)

meleapの福田氏は、VREX宮益坂店が世界7ヵ国10店舗で展開する対戦型HADOの東京都内で初の常設店舗であると話しました。そして、この店舗でプレイヤーたちが出会って強くなってもらいたい、とグループで楽しめる店舗でのVRならではの期待を寄せ、大会やイベントなどを開催し盛り上げていきたいと抱負を述べました。

記者の目から見たまとめ

東京都内、特に渋谷では「VR/ARの中ですごい体験ができるからグループで来てね」というロケーションが増えましたが、VREXでは「グループで親交を深めるツールとしてVR/ARと飲食を楽しんでね」という意図を感じました。
それは、「ゲームの中での経験」からだけでなく「ゲームの外での経験」が強く意識されたアトラクションのデザインがされているところからも言えます。

あるいは、VR元年と言われた2016年から1年と半年以上が経ちロケーションVR市場も成長し、VRの没入感や臨場感、便利さを強調するだけでなく、ボーリングやカラオケと同じようなコミュニケーションツールとしてのVRゲームへの挑戦ができるになった、という状況の変化が起きているのかもしれません。

そういう意味で、強豪ひしめく東京都内でのVRロケーションとしての差別化はできているし、繁華街に出店される意義もあるのではないでしょうか。今後の展開も気になるところです。

店舗概要

施設名

VREX 渋谷宮益坂店

業態

VR Game&Café Bar

場所

東京都渋谷区渋谷1-12-1 カレイド渋谷宮益坂3F

営業時間

月~木・日曜 16:30~23:30
金土・祝前日 16:30~28:00

オープン日

 2017年11月29日(水)

席数

約90席(VRブース3/ARブース1)

公式サイト

http://www.vrex.jp/

この記事を書いた人

tabata hideki
「ゲームと社会をごちゃまぜにして楽しんじゃえ」がモットーの、フリーのコンテンツ開発者。節電ゲーム「#denkimeter」の開発担当だったり、最近はVRコンテンツも作ってます。 本業は、アイマスP(アイドルマスターのファン)を。

Twitter:@hitabataba

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