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ゲーム・アプリ 2021.06.26

今週の気になるVRゲームニュースまとめ(6月20日~6月26日)

「気になるVRゲームニュースまとめ」では、一週間の内に報じられたVRゲーム関連ニュースの中から気になる新作、アップデート情報などをまとめてお届けします。今回は6月20日~6月26日の関連ニュースが対象です。

目次

1. 早期アクセス版発売から約3年、VRサバイバルFPS「SURV1V3」製品版販売開始
2. ミステリーアドベンチャー「Firewatch」非公式のVR対応MODが開発中
3. VR版「Myst」SteamのPCVR版発売時期が発表
4. 「Sam and Max: This Time It’s Virtual!」Quest版の発売日が7月9日に決定
5. リアルな挙動が売りのVRパターゴルフ「Walkabout Mini Golf」Steamでも発売
6. 五感が試される戦慄の新作VRホラー「Bad Dreams」発表

早期アクセス版発売から約3年、VRサバイバルFPS「SURV1V3」製品版販売開始

新作VRゲーム「SURV1V3」が2021年6月20日、Steamで発売されました。価格は税込2,570円で、対応ヘッドセットはValve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality。日本語には未対応です。

「SURV1V3」は、謎のウィルス「V1V3」の蔓延により、何十億もの人類がゾンビと化した世界を舞台にしたVRサバイバルFPS。プレイヤーは生存者のひとりとなって、ゾンビの襲撃を潜り抜けながら広大な土地を探索していきます。

「ストーリー」、「サバイバル」、「トライアル」の異なる3種類のゲームモード、リアル志向な武器管理と各種操作感、最大4人が参加可能なオンラインマルチプレイが売り。特筆すべきはマルチプレイで、全モードが対応。本編のストーリーもフレンドと協力し合いながら進めていける作りになっています。

また、敵として登場するゾンビたちは聴覚と視覚に優れているという設定で、彼らに見つかれば執拗に追撃されることも。それを踏まえて、こちらもゾンビに扮して切り抜けるという、ステルスゲーム的な戦術が試されてくる場面もある模様です。

2018年、早期アクセス版としてSteamで販売開始。約3年の時を経て、製品版の登場へと至りました。総ボリュームもストーリーは18時間以上とのことで、長く遊べるVRゲームをお探しの人には注目の新作です。

ソフトウェア概要

タイトル

SURV1V3

発売・開発元

Candymakers

対応ヘッドセット

Valve Index、HTC Vive、Oculus Rift(Rift S)、Windows Mixed Reality

プレイ人数

1人(※オンライン時:2~4人)

価格(税込)

2,570円(Steam

(参考)VRFocus、Steam

ミステリーアドベンチャー「Firewatch」非公式のVR対応MODが開発中

2016年にSteamで発売され、高い評価を得たミステリーアドベンチャーゲーム「Firewatch(ファイアー・ウォッチ)」。そんな「Firewatch」の非公式のVR対応MODが個人開発者のRaicupartaこと、Ricardo Lopes氏の手によって開発中です。

「Firewatch」は、自然保護地区の火災監視員の仕事に就いた主人公「ヘンリー」となり、無線通信機を通して語り掛けてくる「デリラ」と協力しながら地区の安全を守っていく様子を描いた1人称視点のアドベンチャーゲーム。Steamのほか、家庭用ゲーム機向けにも展開されていて、日本国内ではPlayStation 4Nintendo Switch版がそれぞれダウンロードソフトとして発売中です。

Raicuparta氏は米メディアUploadVRのDiscordチャンネルにおいて、VRに対応した「Firewatch」のGIF動画を公開。動画では作中の拠点となる監視塔内部で手を振ったり、写真を始めとする小物類を掴むといった動作の様子が紹介されています。

後者は本来の「Firewatch」にも用意されている動作ですが、GIF動画によればVR特有のモーションコントロールで行えるように改良。また、UploadVRの記事に掲載された動画では、地図とコンパスを同時に持った状態でのゲームプレイの様子を紹介。移動周りもスライド形式で、本来の「Firewatch」を踏襲していることが明らかになっています。

執筆時点でMODの公開日は不明ですが、近づいてきた暁にはより詳細な情報をUploadVRが報道するとのこと。今後の動向が注目されます。

(参考)UploadVR

VR版「Myst」SteamのPCVR版発売時期が発表

2020年12月よりOculus StoreでOculus Quest/Quest2向けに発売中のVRパズルアドベンチャーゲーム「Myst」。SteamでもPC向けVR版の発売が発表されていますが、その時期が2021年第3四半期になることが新たに報じられました。

「Myst」は1993年、Macintosh(Mac OS)向けに発売されたパズルアドベンチャーゲーム。難解な謎解きと独特な世界観が特徴で、後にWindowsへも移植。3DO、PlayStation、セガサターンなどの家庭用ゲーム機版も発売されました。VR版「Myst」はそんな初代「Myst」のリメイク。本の中の世界「ミスト島」に迷い込んだ旅人となり、数多くの謎に挑戦していきます。

開発は初代「Myst」と同様にアメリカのゲーム開発会社Cyan Worldsが担当。VR版はグラフィックが大幅に強化され、物に直接さわって動かせるといったVRならではの操作も楽しめるようになっています。また、元々高難易度な本作をより手ごわくしたいプレイヤーを対象にしたパズル全般のランダム化オプションも搭載。さらにSteamのPC版は非VRにも対応。従来の「Myst」も楽しめます。

(参考)UploadVRVRFocus、Steam

「Sam and Max: This Time It’s Virtual!」Quest版の発売日が7月9日に決定

2020年の「gamescom: Opening Night Live 2020」にて初お披露目されたVRアドベンチャーゲーム「Sam and Max: This Time It’s Virtual!」。長らく続報が途絶えていた同作ですが、2021年7月9日にOculus Quest/Quest2版が発売されることが明らかになりました。Oculus Storeではストアページも開設されています。

「Sam and Max: This Time It’s Virtual!」は、海外では30年以上の歴史を誇るポイント&クリックアドベンチャーゲーム「Sam and Max」シリーズ12年ぶりにして、初のVR向け完全新作。プレイヤーは犬のサム、ウサギのマックスの私立探偵コンビのアシスタントとして、彼らの仕事に同行。ブラックジョーク満載で、VRならではの趣向を凝らしたミッションの数々に挑んでいきます。ミニゲームが入り混じりながら進む本編など、基本的な作りは過去のシリーズを踏襲。狂気とスラングに満ちたストーリーと世界観も健在で、所々でプレイヤーを笑わせ、時に思わず引くほどの衝撃(?)を提供してくるようです。

Quest版以外にもSteam、Viveport、PlayStation VR(PSVR)向けの発売が報じられていますが、SteamとViveportは2021年後半の発売を予定しているとのこと。PSVR版はそれらよりもさらに後、2022年初頭になる模様です。

(参考)UploadVR

リアルな挙動が売りのVRパターゴルフ「Walkabout Mini Golf」Steamでも発売

Oculus Quest/Quest2Oculus Rift(Rift S)向けに発売中のVRパターゴルフゲーム「Walkabout Mini Golf」が、Steamでも発売されることが発表されました。発売日は2021年7月16日で、ヘッドセットはOculus Rift(Rift S)のほか、HTC Vive、Valve Index、Windows Mixed Realityに対応。Quest版同様、言語に関しては日本語未対応となっています。

「Walkabout Mini Golf」は高精度な物理演算を採用したことによる、リアルな挙動が売りのVRパターゴルフゲーム。2020年9月にOculus StoreでQuest、Rift向けに発売されました。クロスバイにも対応していて、どちらか一方を購入すれば、片方が無料でダウンロード可能になります。

雪山に岩山、さらには色々ごちゃ混ぜ気味の日本庭園といった個性に富んだ7つの18ホール、それらに隠された100個以上に及ぶお宝ボールを集める探索要素が特徴。シングルプレイのほか、オンライン対応のマルチプレイも用意されていて、最大5人が参加可能。Quest、Riftのプレイヤーが一緒に遊べるクロスプレイにも対応しています。Quest2プレイ時には高解像度、90Hzリフレッシュレートにも対応。より滑らかなフレームレートでパターゴルフが楽しめます。

(参考)VRFocus

五感が試される戦慄の新作VRホラー「Bad Dreams」発表

VRレールシューター「DARKNESS ROLLERCOASTER(DARKNESS ROLLERCOASTER – Ultimate Shooter Edition)」で知られるCreative VR3Dの新作VRゲーム「Bad Dreams」が発表されました。2021年秋の発売を予定していて、Oculus Quest/Quest2、SteamVR、PlayStation VR(PSVR)の主要なヘッドセット全てへ展開されるとのことです。

「Bad Dreams」は悪夢のような世界からの脱出を目指し、様々な困難に立ち向かっていくVRホラーゲーム。最大の特色は精神的な恐怖を煽る演出と仕掛けの数々で、プレイヤーはそれらに直面した際に鼻を押さえる、耳を塞ぐ、匂いを嗅ぐといった動作を手に持ったコントローラを直接動かす形で実施。精神面が狂気に染まらないよう、気を配りながら探索に挑んでいきます。もし、狂気に染まってしまうと「Limbos」なる状態へと移行。虫の大群が現れるといった悪夢的現象の数々が生じ、さらなる精神的恐怖に襲われます。そうなった際は必死で逃げ、この現象と共に発現した出口を目指さなければならないとのこと。まさにサイコスリラーの要素を交えたサバイバルホラーで、Creative VR3Dいわく、極めて高い没入感を誇る作りになっているようです。

Creative VR 3D公式Twitterによれば、本作はPlayStation 5向けに発売予定の次世代VRシステムへも対応予定(関連ツイート)。また、7月13日にはKickstarterで開発支援を目的とするクラウドファンディングキャンペーンも開始予定となっています。キャンペーンの詳細、目標金額は執筆時点で未定です。

(参考)VRFocus


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