6月26日(日)、ライフイズテックが主催する女子中高生向けワークショップ「Unity × Code Girls」が開催されました。
「Unity × Code Girls」は、午前の部と午後の部の合計4時間ほどで、Unityを使い3Dゲーム開発を行うというもの。参加者は女子中学生・高校生に限定。4人から6人のグループを組んで、お互いに協力したり、各班に一人ずつ付いた大学生のサポートなどを受け、各参加者1人1人が3Dゲーム開発を行いました。
途中、VRコンテンツ開発に関するライトニングトークや体験会もあり、VRへの女子中高生の興味津々な様子が伝わってきました。
真剣な眼差しで開発に打ち込む女子中学生・高校生たちに圧倒
ワークショップは、Unityの初歩的な作業からスタートし各自で制作した作品を発表するというスケジュール。参加者合計40人の女子中高生が真剣な眼差しで開発に打ち込んでいました。
参加者は、ひたむきな表情でUnityでの開発に取り組んでいました
参加者から「教科書通りに進めていけば、本当に作れて、しかも動くのでやりがいがあります!」というコメントも
午前の部は、ピタゴラスイッチ的なコンテンツを作ってみるというテーマでの開発に。参加者の半数ほどは、コードやゲームエンジンに触れるのは初めてということでした。しかし、ゲームが好きという参加者がほとんどということもあってか、開発への敷居を感じさせるような様子も特になく、ワークショップは順調に進んでいきました。
最初に各班で自己紹介をしたこともあってか、熱心ながらリラックスした雰囲気のワークショップに
女性のVR開発者によるライトニングトーク
昼休みが終わってすぐのライトニングトークでは、実際にVRコンテンツの開発に携わる女性2名の「VRとの出会い」と「UnityでのVR制作」に関する内容が語られました。最初はPCすらほとんど使ったことがなかったが、初音ミクのVRコンテンツを体験したことをきっかけに短期間でUnityを使用してVRコンテンツを開発するまでになったという話には、多くの参加者が熱心に耳を傾けていました。
今後体験して見たいVRコンテンツは『海外旅行』『ライブコンサート』など
ライtニングトークの後は、VRコンテンツの体験会。体験できたデバイスはOculus Rift(+Oculus Touch)、HTC Vive、Gear VR、ハコスコの4つでした。
体験会は、非常に多くの参加者が列に並ぶほどの盛況でした。体験した複数名に感想を聴いてみたところ、初めてVRを体験したという方がほとんどでした。HTC Viveを体験した参加者は、興奮気味に「VR、凄かったです!」と話してくれました。HTC ViveでのVR体験では酔うこともなく、動かすキャラクターの目線が自分と同じなので「ゲームの中に入れる感じがして、とても楽しかったです!」とのこと。
また、今後体験してみたいVRコンテンツはと質問をしてみると、『ライブコンサート』や『海外旅行』などの答えが返ってきました。旅行では、HTC Viveのルームスケールを使って「海外の絶景を旅行したいです!」という意見も。
VRの開発をしてみたい!
予定通りに開発時間も終了して、そのまま自分たちが開発したゲームの発表に。発表時は保護者も一緒に参加するという形式でした。
約4時間という限られた時間、かつ初めてUnityに触った・ゲームを開発したという参加者が多い中でも、全員が制作物を完成させていました。
持参したVRヘッドセットとコントローラーを使ったVRゲームを開発した参加者も……!
ワークショップ後に何人かに感想を聴いてみると、父親に勧められて応募したという参加者は、「参加してみて良かったです!今度はもっと複雑なゲームを作りたいです!今日のワークショップでは、Unityも知らなかったのですけれども、自分が作ったゲームが動いた時が一番楽しかったです!」と非常に前向きな感想でした。
また、VRを初めて体験したという参加者の中からは「ライトニングトークでVRだとキャラクターに会えるというのを聞いて『私も会いたい!』と思いました。VRは今日初めて体験したのですが、ゲームしながら本当に体が一緒に動いてしまいました。楽しいですね!私もVRの開発をしてみたいと思いました!」という感想も。
近い将来、10代の若い感性を活かしたVR作品を体験できる日がくるかもしれない、そんな裾野の広がりを感じたイベントでした。