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ゲーム・アプリ 2019.02.17

今年も個性的なVRゲームが光る、台北ゲームショウ2019レポ

2019年1月24日~28日、台湾・台北市にある台北國際世貿中心にて「台北ゲームショウ 2019」が開催されました。期間中合計で32万人以上の来場者が訪れたこのイベントでは、最新のVRタイトルが数多く展示されていました。本記事では、ショウに出展されていたタイトルの紹介、そして台湾でのVRゲーム動向についてレポートします。


(会場の様子。一般公開日の4日間は常に満員電車のような混雑ぶりでした)

ショウ全体でのVR動向としては、あまり大きなトピックはありませんでした。というのも、昨年はブース出展をしていたHTCが今年は不在。先日のCESで発表されたVIVE Pro Eyeや、VIVE Cosmosについてのアップデート情報は得られなかったためです。

その分、というわけではありませんが、インディーズ系ではVRタイトルを手がけるメーカーが気を吐いていました。台湾の独立系デベロッパーびWOWWOW Labは目立つ場所にブースを構えて、開発中の対戦型VRゲーム「TAG WAR」を展示・実演していました。

スーパーマーケットが舞台の主観視点シューターで、ハンドスキャナーで陳列されたバーコードを読み込むと武器やアイテムが出現。それらを使って相手をやっつけていき、最大4人ずつでのチームで勝敗を競います。複数人対戦ということもあって、わちゃわちゃとしたプレイ感覚が楽しかったです。

日本のメーカーも数社が自社ブースを構えていました。グランディングは、PC、PS VR向けに開発中の「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」を繁体字付きで出展。東京ゲームショウ出展時と同じく、PSVR版でのオンライン協力プレイの試遊が可能でした。「スペースチャンネル5」シリーズはこれまでアジア圏で発売されたことはないとのことですが、大勢の来場者で賑わっていました。

ショウ主催によるINDIE GAME AWARDでは、Unknown Worlds Entertainmentの「Subnautica」が優秀VR賞を受賞。すでにSteam版が高評価を得ている同作ですが、同賞の受賞でまたひとつハクがついたといえるでしょう。

PSVRタイトルがより成熟

一方の家庭用ゲーム機は、PSVRのタイトル群が成熟してきた印象です。会場最大級の大きさを誇るソニー・インタラクティブエンターテインメント(SIE)台湾のブースには、以下の9タイトルが出展されていて、すべて体験プレイが可能でした。

「みんなのGOLF VR」
「Blood & Truth」
「FOCUS on YOU」
「Beat Saber」
「TETRIS EFFECT」
「ASTROBOT:RESCUE MISSION」
「Deemo -Reborn-」
「スペースチャンネル5 VR あらかた★ダンシングショー」
「エースコンバット7 スカイズ・アンノウン」


(周囲の光で誤動作しないよう、PS VRコーナーは2階にありました)

「Deemo -Reborn-」は、台湾のパブリッシャーRayarkが手がけるリズムゲームです。スマートフォン版がヒットした「Deemo」のリマスター版となる本作では、コントローラーでの操作に加えてPSVRでのプレイにも対応しています。

操作にはPS MOVEコントローラーを用いており、新設されたアドベンチャーパートではポインター操作で移動先やアクションを指示し、簡単なパズルを解いてストーリーを進めていきます。リズムゲーム部分は、奥から迫ってくるノーツが目の前に浮かぶ鍵盤に重なったら、PS MOVEを振り下ろすことで判定が行われる仕組みで、スマホ版同様の操作感で楽しめました(コントローラーでの操作も可能)。

「FOCUS on YOU」は、韓国のSmilegate Entertainmentが2019年春にリリース予定の恋愛アドベンチャーゲームです。体験プレイでは、韓国語音声、中文繁体字字幕となっていました。

カフェの店員のプレイヤーは、そこにやってきた美少女にエスプレッソを振る舞ったり(ラテアートはフワモコの柴犬)、カメラを使って撮影を楽しんだりなどしてコミュニケーションを深めていきます。日本でのリリースも予定されていて、その際にはテキスト・音声ともに日本語となる予定とのこと。


(欧米ではすでにリリース済みのリズムゲーム「Beat Saber」にも注目が集まっていました)


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