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Oculus Rift 2016.05.21

初心者のためのOculus Rift講座。大まかに分かるよう解説

高い没入体験を可能にするVRヘッドマウントディスプレイOculus Rift。本記事では、Oculus Riftが有名になったきっかけから、どのような体験ができるのか、そもそもバーチャル・リアリティ(VR)とは何なのかといったことを、初心者の方でも簡単に掴めるように解説しています。

Oculus

バーチャル・リアリティ(VR)とは

バーチャルリアリティ(以下、VR)について、テレビや雑誌、ネットニュースメディアなどで、一度はその言葉を聞いてみた、見てみたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

VRは、仮想現実感と呼ばれることもあります。一言で言えば、人工的に作った世界だけれども、あたかも本物の現実のように感じられる世界です。

では、VRコンテンツとは、一体どのようなものなのでしょうか。VRコンテンツの多くは、ゲームやアニメーション映画などで使用されるコンピュータ・グラフィックス(以下、CG)と、上下左右360度に視点を動かすことのできる映像が最も基本となります。。

ゴーグルのような形をした、VRヘッドマウントディスプレイやVRヘッドセットと呼ばれるデバイスを装着して、視界を「人工的に作ったコンテンツ(※VRコンテンツ)」で覆ってしまうことで、現実感を演出します。

「人工的に作ったコンテンツ(VRコンテンツ)」で視界を覆うというのは、万華鏡を見る時のような感覚をイメージしてみてください(※視界はもっと広いです)。万華鏡では筒の部分を回すことで、視界にある世界が動きますが、VRヘッドマウントディスプレイの場合は頭を動かしたりすることで視点を動かすことができ、世界が動きます。

開発者用の試作機だったOculus Rift(「Oculus Rift DK1」)の、最初のキャッチコピーは『Step Into the Game(ゲームの中に入ろう)』でした。

Oculus Riftとは

Oculus

Oculus RiftはVRヘッドマウントディスプレイの1つで、一般向けの価格ながら高性能なVRを体験できるデバイスとして、Kickstarter(※)で発表された際に、世界中で大きな注目を集めました。

※Kickstarter(キックスターター)は世界最大のクラウドファンディングサービスです。映画や音楽、ゲームソフトからハードウェア製品まで、様々な種類のプロジェクトが集まっており、そのプロジェクトに賛同した方からの出資によってプロジェクト(の開発)がスタートするという仕組みです。

Kickstarterで2VR開発者向けの試作機が出荷された後(DK1、DK2の2機種)、一般向けの製品版Oculus Riftが今年の4月以降に事前予約者に対して順次出荷されています。

Oculus Riftの大まかなスペックは下記の通りです。

  • 解像度:1080×1200 有機ELディスプレイ2枚
  • 視野角:110度
  • リフレッシュレート:90Hz
  • ヘッドトラッキング:あり
  • ポジショントラッキング:あり。同梱の赤外線カメラを設置
  • オーディオ:3Dサウンド対応のヘッドホン、マイクが内蔵

Oculusが話題になったきっかけ

先述したKickstarterでOculusが登場した時には、目標額の25万ドルでしたが、これを大きく上回る出資金が世界中から集まりました。最終的には9,000人以上の支援者から200万ドル以上の資金が集まりました。

Oculusがさらに知られるようになった大きなきっかけにFacebook社による買収も挙げることができます。2014年3月に約20億ドルもの巨額な評価で、Oculus VR社を買収されました。

フェイスブックが本気でVRに取り組んでいることから、VRのソーシャルネットワーキングなどでの活用も期待されています。Facebook社がOculus VR社を子会社化したことは、VRの大きな可能性が広く知られるきっかけになりました。

Oculus Riftだと何ができるのか

現在Oculus Rift向けに提供されているコンテンツはVRゲームが中心となります。ノンゲームのコンテンツとしては、360度映像を楽しめる『Oculus Video』や上下左右360度見渡せる全天球写真が20万枚以上揃った『Oculus 360 Photos』、VRアニメーションを楽しめるコンテンツが提供されています。

また、他にもOculus Riftに対応したアバター型のSNSなどがリリースされています。ゲーマーの方はもちろん、ライトゲーマーの方、もしくは普段はあまりゲームをしないという方でも楽しめるコンテンツもあります。

また、ゲームを含めたコンテンツも言語を特別に必要としないものもあり、直感的な操作でVR体験をすることができます。

関連記事: 【完全版】Oculus Rift製品版ローンチタイトルまとめ。ゲームもノンゲームアプリも先行アクセスも。

Oculus Riftの買い方

Oculus

現在日本からは、Oculus Riftは公式サイトからのみネット注文することができます。米国では量販店や他の大手ネットサイト(米国アマゾンなど)でも販売を取り扱っています。今後の販売流通の充実が期待されます。

購入時の注意点として、2016年5月現在、Oculus Rift注文後も出荷待ちの状況が続いています。また、当初同梱物としてアナウンスしていた「XboxOne ワイヤレスアダプター for Windows」ではなく、「Micro USBケーブル」が同梱されます。これにより、コントローラーは有線接続となります。

さらに、Oculus Riftを使用するには、PCが必要となります。Oculusが推奨するPCスペックは以下の通りです。

  • グラフィックボード:NVIDIA GTX 970及びAMD 290 以上
  • CPU:Intel Core i5-4590 以上
  • メモリ:8GB 以上
  • 映像出力:HDMI 1.3ポート
  • USB端子:3つのUSB 3.0ポートと1つのUSB2.0ポート
  • OS:Windows 7 SP1以降

関連記事: DELL、エイリアンウェアのOculus Ready認証モデルPCを国内販売開始

Oculus Riftの価格は発送料込みで94,600円。推奨スペックを持つPCを含めると少なくとも20万円以上は掛かります。決して安い買い物ではないので、Oculus Riftの詳細スペックの確認や他のVRヘッドマウントディスプレイ等との比較をして、事前にしっかりと検討することをお勧めします。

(関連記事)
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(参考)
Oculus Rift 公式サイト
https://www.oculus.com/en-us/rift/


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