シリコンバレーに拠点を置く、全米最大規模のVRをテーマとしたコミュニティ、SVVR(Silicon Valley Virtual Reality)。2013年の活動開始以来、VR開発者やファンのためにコミュニティを拡大し、6,000人にまで会員数を伸ばしています。
SVVRは活動から5年を迎えるタイミングを祝して、現実世界とVRの世界を繋ぐ新しい形のコミュニケーションを計画しています。
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VR空間と現実空間を繋ぐ
プロジェクト「MULTIVERSE Initiative」は、現実の世界とVR空間を繋いで、ライブイベントを行う試みです。これは「Reality Portals」と名付けられた計画の最初のプロジェクト。離れた場所のイベント参加者と、アバターでリアルタイムにVR空間上でイベントに参加する人に「自然なテレプレゼンスによるコミュニケーション」を提供するとしています。
これによって、場所の制約なしにイベントに参加できるのみならず、現実の参加者と双方向にやり取りもできます。全員がVR空間に集まるのではなく、現実のイベントとVR空間が自然に繋がれるということです。
SVVRのパートナーであり設立者のKarl Krantz氏は「物理的な距離、プラットフォームの分断や排他性によって、コミュニケーションが阻害されています」と述べ、「我々はオープンなコミュニティーを提供し、同じ意見の人で群れるような閉鎖的なエコシステムを克服します。MULTIVERSEの目標は、グローバルなオープンコミュニケーションを作ることです」と話しています。
開発者キットはオープンソース化
MULTIVERSEの開発者キットは、ソーシャルVRプラットフォーム「High Fidelity」でオープンソース化されています。今年後半の公開を目指しており、開発者は現実のイベントとVR空間を繋げることができます。
SVVRの5周年記念イベント参加者は、この技術を一足早く体験できました。
Meta-selfie game strong at the @SVVRLIVE 5-Year Aniversary jam! @JC_3D @kentbye @karlkrantz (not pictured: @SVVR_Jon teasing us from off-camera) #SVVRPortal #Multiverse pic.twitter.com/hEkO4mm8mP
— Jesse Damiani (@JesseDamiani) 2018年5月17日
グローバルなコミュニケーションを推進するSVVRの試みは他にもあります。High Fidelity社と共に「Virtual Reality Blockchain Alliance」を立ち上げ、世界中にオープンプラットフォームやサービスの提供を目指しています。
また、スタートアップにSVVRスタジオの「Passport」メンバー資格を与え、SVVRのコワーキングスペースの利用機会を提供しています。メンバーはここでネットワークを作り、学習の機会も得られます。
(参考) VRScout
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