海外のVR/ARデベロッパーDaniel Beauchamp氏は、室内の掃除にMRを活用するというコンセプト映像を公開しました。現状、アプリとしては公開されていませんが、どういった仕組みのものかを映像で確認できます。
Beauchamp氏は、eコマースプラットフォーム企業ShopifyでVR/AR部門を統括している人物。2020年に、手が様々な状態に変化するハンドトラッキングの技術デモ「HandSpace」や、「Beat Saber(ビートセイバー)」を“ミニチュア”化した映像を公開したことで注目を集めました。
今回公開された映像は「空間クリーニング(Spatial Vacuuming)」と題されており、掃除されていない範囲が緑色で表示され、掃除機が進むと緑色部分が消えるという仕組みになっています。掃除機の位置のトラッキングには、根元に装着されたMeta Quest Proのコントローラーを使用していると思われます。
Spatial Vacuuming
Never miss a spot again! pic.twitter.com/VJlHaY9XIJ
— Daniel Beauchamp (@pushmatrix) January 23, 2024
掃除とMR技術の組み合わせには、“実務的”なメリットがあると思われます。ゴミを強調することで見落としを減らせるほか、ケーブルなどの障害物を表示できれば、オフィスといった場所での作業事故も少なくなるでしょう。また、ゲーム性(ゴミを吸うことでスコア獲得)を付与することで、日々の掃除作業を楽しくするといった使い道も考えられます。Beauchamp氏の映像は現段階ではイメージのみですが、正式リリースの“需要”は高いかもしれません。
(参考)X(旧Twitter)