Oculus Quest(オキュラス クエスト)のハンドトラッキング機能を活用した、少し意外なデモ映像に注目が集まっています。その内容はVR上で手首を“射出”し、檻の中にあるボタンを押して扉を開けるというもの。動画はeコマースプラットフォーム企業ShopifyでVR/AR部門を統括する、Daniel Beauchamp氏が自身のTwitterで公開しました。
(Beauchamp氏が投稿した動画。なお、このデモはグーグルの3Dモデリングツール「Google Blocks」を使用して制作されている)
「手がユーザーの腕から分離して動作する」というギミックは、ハンドトラッキングとVRゲームなどの結びつきを考える上で、興味深い発想と言えるでしょう。 Beauchamp氏が今回公開したのは10秒程度のデモ映像ですが、このアイディアは様々なVRゲームに影響を与えるかもしれません。
Beauchamp氏は、このほかにも複数のQuestのハンドトラッキングを使用した映像を公開しています。米メディアVRScoutは例として、右手の指5本すべてに指人形を装着した映像やスケートボードを指でつまんで動かす映像を紹介しています。
手を“変える”作品は以前にも存在
VRコンテンツを体験中のプレイヤーの手を、通常の(腕に繋がった)状態から変化させるというコンセプトは、以前から存在しています。
(Action Bearの紹介映像)
VR作品「Where Thoughts Go」で知られるLucas Rizzotto氏は2017年、マサチューセッツ工科大学のハッカソンで「Action Bear」というVRゲームを制作しています。本作では、必要に応じて両手を付け替えながら、パズルを解いたり、敵を倒してゲームを進行させます。
(参考)VRScout
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